新装!中京競馬場レポート(3/3)

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リニューアル工事を終え、約2年振りの開催となる中京競馬場に、8時開門を待ちきれないファンが大勢詰めかけた。

8時30分には、パドックにてグランドオープンを記念して、新生・中京競馬場広報大使を任命されたSKE48の松井玲奈さんのほか、安藤勝己騎手西田雄一郎騎手藤岡康太騎手らの手によってテープカットが行われ、華やかな雰囲気のなか、レースも熱戦が繰り広げられた。

左から藤岡騎手、安藤騎手、SKE48の松井玲奈さん、西田騎手


記念すべき新装オープン初勝利を挙げたのはパープルタイガー(牡3、栗東・鈴木孝厩舎)。

手綱を取った松山騎手は「リニューアルして最初のレースを勝てて嬉しいです。最後は僕の馬も止めた感じになりましたけど、他も止まってくれましたね」とレースを振り返った。

リニューアル第一発目のレースを制した松山騎手

以降の勝利ジョッキーコメントは以下の通り。

2R・1着ハッピーストーリー (藤岡康騎手)
「スタートが決まったので、行かせました。レースが上手く運べましたし、一度交わされましたけど、また差し返してくれました。馬が良くなっていますよ」

3R・1着バトルドミンゴ (宮崎騎手)
「結構楽に行かせてもらえました。スッと反応出来ない感じがあるので、展開も向いたと思います。体は太く感じませんでしたよ。トモに力がついてくれば、更に良さそうですし、楽しみな馬です」

4R・1着ベルシエロ (吉田豊騎手)
「この前よりも抑える競馬が上手になってきています。今日も道中は良いところに潜り込めました。追ってからシッポを振ったり耳を絞ったりするところがあるので、その辺りが解消されてくれば、もっとギュッと伸びると思います」

5R・1着アドマイヤフライト (安藤勝騎手)
「最初に跨がったときから走る馬だと思っていました。直線で並んだらスッと交わして、抜け出すのが早いかと思いましたけど、一頭になってからもフラフラしないようになってきましたし、よく押し切ってくれましたね」

6R・1着プリンセスキナウ (横山和騎手)
「調教に乗せてもらって、調子が良さそうだったのでチャンスはあると思っていました。マイナス体重は、前走増えていたのでその分だと思います。最後はシブいですが、坂がある分、我慢がききました。よく頑張ってくれました」

7R・1着ライジングサン (松山騎手)
「以前に乗せてもらって500万クラスでも着にきていますけど、ジリッぽいところがあったのでダートが良かったんでしょうね。強い内容ですし、まだ伸びシロがありそうです」

8R・1着ニシノマナザシ (中井騎手)
「昼休みのインタビューで「8レースは勝ちます」と言ったのでプレッシャーがありましたけど、有言実行出来て良かったです。僕は正直掴まっていただけですが、馬が速く真っ直ぐ出てくれたので、行くしかないと思いました。4コーナーを回っても、こんなに手応えがあっていいのか、という程だったので、イケると思いました。ゴールした瞬間は勝ったか分かりませんでしたけど、左右を見たら馬がいなかったので、勝ったんだなとしみじみ思いました。勝利の味を味わったので、また勝ちたいです。ファンの皆さんの馬券が当たるように、一戦一戦大事に乗りたいと思います」

9R・1着フェイルノート (柴山騎手)
「内枠が良かったですね。スタートも良かったです。返し馬から良いなと感じたので、積極的に行こうと思いました。小脚が使えなさそうなので、自分のペースに持ち込めれば頑張ってくれますね」

10R・1着トゥザサミット (上村騎手)
「返し馬でかかりそうな雰囲気がありましたけど、最初から引っ張らずに出したら、良い具合に抜けました。コーナーを回っても手応えがあったし、今日は上手く抜けたことが終いに繋がりました」

11R・1着エアティアーモ (松田騎手)
「切れる脚がないので、積極的に乗ろうと思いました。後ろになし崩しに脚を使わせることが出来ましたし、直線が長くて坂を上がったところで止まりましたけど、よく踏ん張ってくれました」

12R・1着トウカイパラダイス (柴山騎手)
「先生から、早めに抜け出すとソラを使うと聞いていたので、ジックリ乗ろうと思っていました。人気馬が来たら追い出そうと思って仕掛けを待ちましたけど、来なかったので早く抜け出さないように気を付けました。スタートが良く、道中噛んでいましたけど、3コーナー過ぎで上手く抜けました。強い内容でしたね」

工事によって大幅に馬場が変わったが、騎乗後のジョッキーコメントでは、芝コースに関しては「坂がキツいことはキツいけど、ダートよりはギュッと上ってくる馬がいそう」「コーナーが回りやすく、乗りやすい」「芝の長さがまばら。場所によって脚音が違う」「芝1400コースは、府中とイメージが似ている」など。
ダートコースに関しては「乗っていて『坂だ』という感じがあった」「阪神よりキツい坂だと思う」「坂を上り終わってからゴールまで少しあるので、直線が長く感じる」といった感想が聞かれた。

芝・ダート共に「報道で『坂がキツい』『直線が長い』と強調されていたので、みんな牽制し合う感じになったけど、段々慣れてくれば流れるレースになると思う」という意見が共通していた。


また、昼休みにはウィナーズサークルで、本日デビューした新人騎手4名のインタビューが行われた。

各騎手のコメントは下記の通り。

中井裕二騎手(栗東・長浜厩舎所属)
「3レースで馬券を買ってくれた方、申し訳ありませんでした。もっと貪欲に勝ちにこだわらないと、と思い、1勝の重みが分かりました。模擬レースとは心構えも全然違いました。反省点を生かして8レースで勝ちたいです」

原田和真騎手(美浦・天間厩舎所属)
「同期のレースをパトロールビデオで見て勉強になりましたが、緊張してきました。師匠の指示に従って、馬の力を発揮させる騎乗をしたいです。新人賞を目指して頑張ります」

菱田裕二騎手(栗東・岡田厩舎所属)
「1レースでゲートに入ったときは緊張しませんでしたが、2コーナーの入り方など注意しないといけないなと思いました。模擬レースよりも本当のレースは速かったです。人から信頼される騎手になりたいと思います」

山崎亮誠騎手(美浦・杉浦厩舎所属)
「模擬レースと本当のレースは違うと改めて分かりました。ひと鞍ひと鞍一生懸命乗って、勝ち星を積み重ねられるようにしたいです」

各々の意気込みに、ウィナーズサークルに集まったファンからも大きな声援が送られた。

左から山崎、菱田、原田、中井騎手


15時の時点で入場者数28,755人の盛況を見せた中京競馬場新装オープン初日。
明日も新装オープン後初の重賞レース・中日新聞杯をはじめ、グランドオープン記念入場券発売、お笑いコンビ・ナイツの予想トークショー、キティちゃん来場、福島物産展などイベントが目白押し。

日曜日はぜひ中京競馬場へ!人形もお待ちしています。