【日本ダービー】フェノーメノ悔しい2着、秋は古馬路線も

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またしてもジンクスを破ることはできなかった。青葉賞を制したフェノーメノは、中団からジックリとレースを進め、直線も馬場の中目を強襲。ジワジワと脚を伸ばしたが、写真判定の末、ハナ差2着に留まった。鞍上の蛯名騎手は検量室に引き上げると、人目を憚らず涙を流し、その後、報道陣に対応すると「悔しい。悔しすぎて、何も言えないよ。馬はぎりぎりに仕上がっていたし、追いかけすぎず、離れすぎず、レースも完璧に運べた。でも、この結果だからね。重いハナ差だよ」と天を仰いだ。
管理する戸田博文調教師は「けっこう自信があったんだけれど、この中間は騎手にプレッシャーをかけないよう、控えめなコメントに留めたんだ。ジョッキーも完璧に乗ってくれたけれど、運の差が出てしまったかな……」と冷静に振り返った。
しかし、過去10年でも4度の2着など、ダービーに縁のなかった青葉賞馬だが、タイム差なしの2着は立派の一言だろう。
「ここで負けていたら、先々もメドが立てづらいところだったけれど、内容的には勝っているようなものだからね。オーナーとの相談になりますが、最後の1冠で借りを返すのもいいけれど、東京が合っている馬だから、天皇賞(秋)やジャパンカップを目指すのもいいのかな」と、秋の飛躍を見据えていた。



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