【安田記念】福永騎手「全てがうまくいった」

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12年6月3日(日)、3回東京2日目11Rで第62回安田記念(GⅠ)(芝1600m)が行なわれ、福永 祐一騎手騎乗の2番人気・ストロングリターンが優勝。勝ちタイムは1.31.3(良)。

昨年の安田記念では、あと一歩の2着で涙を飲んだストロングリターン。今年は前哨戦の京王杯SCから福永騎手が手綱をとると、この日は矢のような伸び脚をみせて、見事、G1初勝利を挙げた。

「前回乗って、スタートがあまり上手じゃなかったので、そこは特に気をつけました。それと、道中の折り合いと、左にモタれるところ。今日も最後はモタれはしましたが、ペースが速かった分、折り合いもついたし、能力が拮抗したメンバー構成。一つのミスも許されないと思っていた中で、全てが巧くいきました」と福永騎手。

前半3Fの入りが33.8秒というハイペースも、この馬にとっては有利な条件となったが、道中はジックリと馬込みで脚をためると、直線では外へ。期せずして、近いポジションを辿ったグランプリボスが併せにかかり食い下がったが、勢いに勝るストロングリターンがクビ差を制し、見事、G1タイトルを手にした。

「僕自身も春のG1でなかなか結果を残すことができませんでしたし、ストロングリターンも2度目の騎乗で、言い訳のできない状況。結果を求められる乗り替わりだったし、いい結果を残せたことは嬉しいですね」

鞍上もトゥザグローリーを駆った昨日の鳴尾記念。そして、この日は最終レースのユニコーンSも制し、1日5勝。そして、JRAでは初となる土日重賞3勝の大暴れの一週間。レース後はさすがにホッとした表情をみせたが、自身の米国遠征のプランも明かした。

「順調にビザがとれれば、宝塚記念以降から秋競馬まで、西海岸の方に行きたいですね。もっと上手くなるために経験を積むことができればと思います」

今年もリーディングをひた走りながら、騎乗技術を向上させるために飽くなき向上心をみせる福永騎手。これだけ勝ち続けられる秘訣は、その努力に裏打ちされた姿勢からなるものだろう。この日をもって、6週連続で続いたG1レースも一旦終了するが、成長の夏をこえて、この秋は人馬が更なる進化した姿をみせてくれることだろう。





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