ゴルトブリッツ 3連勝でダートの新帝王に!

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6月27日(水)、大井競馬場で行われた上半期最強ダート馬決定戦の交流Jpn1・第35回 帝王賞(4歳上、定量、1着賞金:6000万円)は、川田将雅騎手騎乗の2番人気・ゴルトブリッツがG1初勝利を挙げた。勝ちタイムは2.03.0(良)。

レースはランフォルセがハナを切り、エスポワールシチーが2番手にピッタリとマーク。その外の3番手にゴルトブリッツという展開。直線に向くと、エスポワールシチーが先頭に踊り出て、その後ろのテスタマッタがインから強襲。ゴルトブリッツも負けじとスパートをかけようとしたが、いったんは3頭が追い比べの形に。しかし、ラスト1Fで鋭い伸びをみせたゴルトブリッツが、一気に他馬を蹴散らし、G1タイトルを手にした。

「パドックで凄く落ち着いていたし、返し馬いいキャンターで行けたので、状態はいいと感じていました。流れも理想的だったし、強い馬たちをみながら、いいリズムでいけたので、何も心配することなく乗っていました。今回はこのタイトルを獲れたことで、今後は今日レースに出ていなかった強い馬とも戦うことになるでしょうから、そこでもいい結果を期待していますし、来年は向けて、ますますいい競馬をしてくれると思います」と川田騎手。

また、管理する吉田直弘調教師は「スタッフ一同、騎手、ゴルトブリッツが頑張ってくれたおかげです。G1を初めて勝ってくれたことは嬉しいですが、さらに進化するために課題に取り組まないといけないと思っています」と、先を見据えた。

おじにディープインパクトを持つ血統背景で、かねてから大器と言われていたゴルトブリッツだが、勝ち星を挙げることができずに地方競馬へ転出され、昨年はみやこSで心房細動を発症して大敗。また、前哨戦として予定していた東海Sを熱発で回避するアクシデントもあって、賞金面では出否が危ぶまれたこともあったように、決して順風満帆な歩みではなかったが、2連勝中の勢いそのままに頂点を掴んだ。
今後は世界へ矛先を向けたスマートファルコン、トランセンドらの強豪馬とあいまみえる秋へ向け、更なる磨きをかけて、その雄姿をみせてくれることだろう。