【京成杯オータムH】3歳馬・レオアクティブが日本レコードでV!

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12年9月9日(日)、4回中山2日目11Rで第57回 京成杯オータムハンデ(GⅢ)(芝1600m)が行なわれ、横山 典弘騎手騎乗の2番人気・レオアクティブが優勝。 勝ちタイムの1:30.7(良)は2001年のゼンノエルシドを0.8秒上回る日本レコードとなった。。

2着には1.1/4馬身差で6番人気・スマイルジャック(牡7、美浦・小桧山厩舎)、3着には4番人気・スピリタス(セ7、栗東・岡田厩舎)が続いて入線した。 1番人気に支持されたエーシンリターンズは7着に敗れた。

レースはゼロスがハナを主張し、スペシャルハートは2番手。3F通過は34秒ちょうどと、速い流れ。直線に向くと、中団のインで脚を溜めていたスマイルジャック、レオアクティブがインからスルスルと抜け出し。いったんは2頭の追い比べとなったが、ハンデ差も出たか、最後はレオアクティブがスマイルジャックを突き放した。

勝ったレオアクティブはおじに京成杯AHを連覇していたブレイクタイムがいる血統で、昨年の京王杯2歳ステークスを制し、朝日杯FSで3着と、既に際立った実績を残していたが、前走の朱鷺Sでは古馬を一蹴しており、2連勝で重賞2勝目となった。 馬主は田中 博之氏、生産者は浦河の谷口牧場。馬名の意味由来は「冠名+素早い+機敏な」。


1着 レオアクティブ(横山典騎手)
「レースに乗るのは春以来だけど、ひと夏を越えてだいぶ成長していた。気性的に燃えすぎる部分が和らぎ、ゆったりと歩けるようになったよ。この馬場ならレコードが出ると思っていた。この馬向きの切れが生かせる条件だね。内枠を引き、ロスなくインをさばけた。まだ伸びる3歳。このまま順調にいけばいい」

2着 スマイルジャック(田辺騎手)
「厩舎では追い切りが足りないのではないかと心配していましたが、力を出せる態勢にありましたよ。前走の健闘がここにつながると思っていました。1番枠を引き、好スタート。道中はスムーズに運べました。最後もしっかり伸びています。7歳になったとはいえ、まだまだ衰えていません」

3着 スピリタス(内田博騎手)
「上位2頭はうまく立ち回っていた。特にあそこを突いてこれる勝ち馬はすごい。外めの枠を引きながら、この馬だってがんばっている。あれ以上はインに入れないよ。とても乗りやすかったし、能力がある馬。この時計も立派だね。まだ先があるよ」

4着 コスモセンサー(松岡騎手)
「まだ完調手前だからね。いいレースはできているし、使えば良くなる」

5着 ファイアーフロート(津村騎手)
「復調気配を感じます。ハナに行くことも考えていましたが、スタートはひと息。でも、ムキにならずに追走でき、よく伸びました。こんな競馬ができれば、次は楽しみですよ」

6着 ネオサクセス(大野騎手)
「なかなか前が止らない馬場。よくがんばっています。この馬の競馬はできました」

7着 エーシンリターンズ(北村宏騎手)
「ゲートを出していっても、この枠では好位を取れない。外を回ることになったしね。追走に脚を使わされてしまった」

8着 レインボーペガサス(安藤勝騎手)
「こういう速い馬場は合わない。びゅんという脚はなく、流れ込むかたちが理想のタイプだからね」

9着 ラインブラッド(中舘騎手)
「不利な外枠。この時計ではきつい」

10着 ドリームバスケット(柴田善騎手)
「いいポジションを取れなかった。この時計は速すぎる」

11着 ロードバリオス(三浦騎手)
「最後は脚を使っているけど。大外枠では厳しい」

12着 キョウエイストーム(蛯名騎手)
「いい感じで運べたが、タイムが速すぎるよ。長期休養明けをひと叩きしたところで、まだ良化途上」

13着 ゼロス(石橋脩騎手)
「ポンとゲートを出て、他に競りかけてくる馬もいず、楽にハナヘ。ふわっと進めようと思ったのですが、行きたい気持ちが強すぎ、途中からハミを取ってしまいます。ハイペースとなりました。最後は集中力が続かず、やめてしまう感じ。精神面が変わってくれば、前進が可能です」

14着 マイネルロブスト(柴田大騎手)
「伸びそうな感触はありましたが、4コーナーで窮屈になりました。外枠も響きましたね」

16着 ガンダーラ(田中勝騎手)
「休み明け。まだもっさりしていたね」

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レオアクティブ
(牡3、美浦・杉浦厩舎)
父:アドマイヤムーン
母:レオソレイユ
母父:オペラハウス
通算成績:12戦4勝
その他の重賞勝利:
11年京王杯2歳ステークス(G2)



写真:武田明彦

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