平林雅芳の2歳評

トピックス

日曜京都1R
2歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.12.5

勝ち馬アイディンパワー
(牡、栗東・本田厩舎)
ダッシュを利かせて先手をとったのは外枠のナムラエクシード。
前走新馬戦で2着だった馬だ。
それを追いかけるのは、前走その馬に乗っていた藤岡佑J騎乗のアイディンパワーだ。
3角ではもう1馬身ぐらい後に構えて楽をさせない。
後続も追い上げてきていて前との差はそうないが、前の2頭の行きっぷりが完全にいい。
馬場もちょっと湿っている加減もあるが、ペースは速い。
11秒台のラップを3度続けて4角に入ってきた。
逃げたナムラエクシードの外に並びかけたのが後1F手前から。
そこから猛然とステッキを入れて追い出し、後続に4馬身差をつけてゴール。
2着は逃げたナムラが何とかしのいだ。
やや出遅れて、後方からとなったマルブツコロナドが外を廻って3着に入ってきた。
初ダートだったアイディンパワーではあったが、むしろ合っている感じ。
最後は流し気味でのゴールだったし、昇級しても楽しめる馬かと思える。

日曜京都2R
2歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.25.6

勝ち馬メイショウアツヒメ
(牡、栗東・河内厩舎)
メイショウボーラーを兄に持つメイショウアツヒメが、ダート戦で確勝を期してきた。
当然、圧倒的な人気である。
最内枠を引いたメイショウアツヒメは、ゲートは五分。
押し上げて芝からダートに替わる部分では先頭に立った。
外からタマモリバーにスターサイクルがついてきているが、枠順を利してアツヒメが主導権を握った。
結局はそのまま一度も馬体を並ばせないまま、ゴールへと入った。
平均ペースに持ち込んでの勝利で、2着に4馬身差。
でもすこぶる楽勝という訳でもなく、若さがまだまだ抜けてない直線の走りっぷりだった。
2、3番手を進んだタマモにスターは直線あと1F手前で失速。
代わって内々の4番手を進んでいたナムララピスが2番手にあがった。
惜しかったのは3着ダンツフロントで、ナムラの外を通っていたが直線半ばで行き場がなくなり追えてないシーンがしばらく続いて、ゴール寸前だけ内に入れてのもの。
次走の狙い目かと思う。
勝ち馬も上でも十分な素質がある。
これから、もっともっとしっかりしてくるだろう。

日曜京都3R
2歳未勝利
芝1400m
勝ちタイム1.09.7

勝ち馬ケンブリッジエル
(牡、栗東・山内厩舎)
前走芝に替えて2着だったケンブリッジエルが人気を集めた。
ゲートが開いてちょっと置かれたのが、2番人気に支持されたホーマンライズ。
出自体はそう速くなかったケンブリッジエルだが、ダッシュをつけて内から先手を取った。
2、3番手に、ゲートが速かったウィズインライアンとテイエムダイアナが抑えて続く。
追い上げてきていたホーマンライズが4番手の位置を占めた。
軽快に11秒台のラップを刻んでマイペースの逃げをうつケンブリッジエルは、4角手で後続を引き付けての先行。
直線あと1Fでステッキを一発振るい、気合を入れ直してゴール。危なげない勝利だった。
2着は内々を通って終い温存していたナムラダイアナ。
3着はこれもまた内ラチ沿いを進んだシゲルクラマヤマ。
3角ではブービーの位置だったが、経済コースを進んでいたのが大きく、終いいい脚を使った。
ホーマンライズは休み明けでゲートが今ひとつだった。
最後は久々の分もあって終い脚を失った様子。
次走はもっとやれるだろう。

日曜京都5R
2歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.53.1

勝ち馬カノンコード
(牡、栗東・松田国厩舎)
先手をとったのはダノンエリモトップ。
外へ並んでいくのが、圧倒的人気のキンショーノボス。
その外へタナカラボタモチら。
前半千が1.03.6だから、新馬としては少しは速いが、まずまず平均ペースであろうか。
そこを嫌って3角手前から追い上げてきたのが、もう1頭の人気馬カノンコード。
中団の外目を追走していたが、3角手前から上がって行き前のグループを促す。
タナカラボタモチも追い上げて行ったタイミングだったところで、結局は4番手の外目。
そこからピッチが上がって行った。
逃げたダノンの外にキンショーノボス。
その外へカノンコードが並んで直線に入った。
楽な手応えで前へと出て行ったカノンコード。
結局最後までステッキを入れないでの勝利となった。
湿った馬場でこの時計は、新馬戦としては秀逸だろう。
2着は向こう正面でカノンコードの後にいたが動かなかったスタッドジェルランは、外を追い上げてきて一番いい脚を使っての2着。
3着に人気を集めたキンショーノボスが何とか粘りこんだ。
1、2コーナーでのコーナーリングが今ひとつで、若さが大いに出ていた様子。
勝ったカノンコードは、ケイコで凄い時計を出しているわけでもなく、ノビシロはまだまだありそう。
楽しみな馬の出現だ。

日曜京都6R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.1

勝ち馬チャームポット
(牡、栗東・南井厩舎)
馬場入りしてからの返し馬で物見をしているのか、動こうとしないのが圧倒的人気のチャームポット。
結局は南井厩舎の助手が駆けつけ、引き手でずーっと馬を引きながら共に走って、ゲートのところまで誘導していく始末。
ちょっと嫌な予感がしたレース前ではあった。
そのチャームポットは5番手を進む位置どり。
外からコアレスランナー、内からプライムパレスが先手を取って出て行った。
その2頭が4角まで先行してレースを造ったが、前半3F34.8だからそんなに速い流れではない。芝馬場がいいから終始11秒台となってはいるが…。
直線入り口では6、7頭が横並びの展開となった。
道中も無理せずジッとしていたチャームポットが、直線半ばで馬場の真ん中から抜け出し、右ステッキを一発入れてそのまま押し切って勝利。
2着はスプリングアウェク。横並びの直線入り口で内目にいて外へ出さざるを得なかったが、外へ出してからの脚はなかなかなものであった。
3着は、そのスプリングアウェクより4角では後に位置していたフェイズシフトが、大外へ出してからメンバー最速の上がりを繰り出して食い込んだ。
この馬は坂路で好時計を出した馬で、やはりいい処を見せた。
勝ち馬はタマモホットプレイ、タマモナイスプレイの全兄弟の牝馬。
しかし返し馬ではちょっと気の悪さが先行しているようでありそこらが解消されてこないと・・・だ。