クラレント1年2ヶ月ぶりV! 悲願のG1制覇へ再浮上

●14年8月17日(日) 2回新潟6日目11R 第49回 関屋記念(G3)

雨上がりの新潟競馬場で行われた関屋記念(G3)を制したのは4番人気のクラレント(牡5、栗東・橋口厩舎)。5番手と好位で折り合い、終始馬群の外々からスムーズにレースを進めて迎えた直線では、先に抜け出したダノンシャークを目標にスパート。ラスト50mでキッチリと差し切ってみせた。

「特に競馬に対する指示はなかったので、過去のレース映像を見ながら作戦を立てて、折り合いを重視して乗りました」とは今回がテン乗りとなった田辺裕信騎手の談。前にダノンシャーク、内にマジェスティハーツと有力馬を見ながらの展開に「思っていた通りのポジションを取れました」と会心の騎乗を振り返った。

デイリー杯2歳Sでの重賞初制覇から、毎年タイトルを積み上げてきたクラレント。その実力は今更疑うまでもないが、安田記念は10着、中京記念は8着と近走は荒れた馬場に泣かされる消化不良の競馬が続いていた。

今日も昼ごろまで降り続いた雨の影響が懸念されたが、「安田記念と中京記念のときのようなドボドボの状態と比べれば良かったですし、上手く走ってくれました」との言葉通り、最後までしぶとく末脚を発揮。「2着馬を交わすまでは少し時間がかかりましたが、交わしてからは詰められる感じはしませんでしたし、良い脚を使ってくれましたよ」と決して得意とは言えない馬場をこなしたパートナーを労った。

昨年のエプソムC以来、約1年2ヶ月ぶりの勝利を手にし、これで4年連続の重賞制覇も達成。このところ続いていた負の流れを断ち切り、まだ一族が成し遂げていない悲願のG1制覇へ向けて視界は開けたか。マイル路線の主役候補に、再び名乗りを挙げる大きな勝利となった。

クラレント

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