【5回阪神】ギャラリスト…小平奈由木の注目新馬レポート

ギャラリスト
(牝2、栗東・平田厩舎)
父:ハービンジャー
母:アンブロワーズ
母父:フレンチデピュティ

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身もの大差を付けてレコード勝ちしたハービンジャーのファーストクロップ。重厚なヨーロッパ血脈ながら、すでに18頭が勝ち上がっている。優秀な繁殖を集めているだけに、続々とクラシック候補が誕生しそうな予感がする。

母アンブロワーズ(その父フレンチデピュティ、4勝)は函館2歳Sの覇者。阪神ジュベナイルFでも2着した。曽祖母バレークイーン(フサイチコンコルドやアンライバルドの母)に連なる名牝系である。同馬の半姉にコナブリュワーズ(現3勝)、ガートルード(現1勝)。サンデーサラブレッドクラブの募集総額は1800万円だった。

ノーザンファーム早来で順調にペースアップ。10月8日に栗東へ移動し、16日のゲート試験をパスした。いったんNFしがらきでの放牧を挟んで心身を整え、12月3日に帰厩。繊細さを残す反面、仕上りは早く、予定どおりに出走態勢が整った。力の要る坂路でのタイムは目立たないものの、いかにも芝向きの軽いフットワーク。いきなりエンジン全開となろう

12月28日(日)阪神の芝1400mに向かう。小崎綾也騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。