【1回中京】エクラドレーヴ…小平奈由木の注目新馬レポート

エクラドレーヴ
(牝3、栗東・吉村厩舎)
父:ステイゴールド
母:アンプレヴー
母父:トワイニング

ドバイシーマクラシックや香港ヴァーズを制した底力を伝え、種牡馬として大成功しているステイゴールドの産駒。ドリームジャーニー(有馬記念、宝塚記念、朝日杯FS)、ナカヤマフェスタ(宝塚記念)、オルフェーヴル(皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念2回、宝塚記念)、ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2回)、フェノーメノ(天皇賞・春2回)と、次々にG1ウイナーを輩出している。現4歳のレッドリヴェール(阪神JF)に続き、この世代からもココロノアイ(アルテミスS)がクラシック戦線に名乗りを上げた。さらなる実力派の登場が待たれる。

母アンプレヴー(その父トワイニング)は1勝のみに終わったが、その兄姉にジョイフルハート(北海道スプリングC)、ブルーメンブラット(マイルCS、府中牝馬S)らがいる。コジーン(米芝牡馬チャンピオン、米チャンピオンサイアー)も名を連ねる豪華な一族。同馬は注目の初仔となる。キャロットクラブにて総額1600万円で募集された。

ノーザンファーム空港での基礎固めを経て、9月26日、NFしがらきへ。現地でも丁寧に乗り込まれた。栗東への入厩は12月24日。1月9日のゲート試験をパスしたばかりであるが、小柄な牝だけに仕上がりは早く、先週のウッドコースでは上々の伸び脚が見られた。

今週の動き次第となるが、1月25日(日)、中京の芝1400mに向かう予定。初戦から目が離せない。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。