【1回阪神】リーサルストライク…小平奈由木の注目新馬レポート

リーサルストライク
(牡3、栗東・石坂厩舎)
父:Smart Strike
母:リーサルヒート
母父:Unusual Heat

2年連続して北米リーディングサイアーに輝いたスマートストライクの産駒。カーリン(BCクラシック、プリークネスS、ドバイワールドCなどG1を7勝)をはじめ、数々の名馬を送り出している。日本でもフリートストリートダンサー(JCダート)、ブレイクランアウト(共同通信杯)の父として、ストロングリターン(安田記念)の母父としても馴染みがある。

母リーサルヒート(その父アンユージュアルヒート)はG2・ハリウッドオークス、G3・サンタポーラSなどアメリカで6勝を挙げた一流馬。同馬の半姉に現1勝のトータルヒートがいる。G1サラブレッドクラブに総額4000万円でラインナップされた。

筋肉量が豊富な大型だけに、脚元が固まるのを待ちながら、追分ファーム・リリーバレーにて丁寧に乗り込みを消化。山元トレセンを経由し、1月7日、栗東へ移動した。15-15と並行してゲート練習を進め、30日の試験をパス。先週は坂路で52秒9をマークした。ラストも12秒7でまとめる上々の動き。コンマ6秒追走したクレスコモア(古馬1000万下)をコンマ6秒も突き放した。スケールの大きさが伝わってくる。

先週の東京で除外され、優先出走権を確保。2月28日(土)、阪神のダート1800mに初登場する。福永祐一騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。