メイケイレジェンド、なかなかの根性でデビュー勝ちだ!!

メイケイレジェンド

15年9/13(日)4回阪神2日目5R 2歳新馬(芝2000m)

メイケイレジェンド
(牡2、栗東・木原厩舎)
父:ステイゴールド
母:ヒカルカリーナ
母父:メジロマックイーン

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直線に入って、内ラチと前の馬との間に入っていくメイケイレジェンド。そんな狭い処にひるまずに入っていく根性と、並んだ馬との追い合いで負けない根性はなかなかなもの。静から動へと移った4角手前からゴールまでの攻防で、見ごたえのある凌ぎ合いが見られた。


パドックでの注目はラニ武豊Jに半端でない性格だと訊いていたし、ひと時も目を離せないと思っていた。2人引きで、思いのほか普通だったラニだが、馬場に入った途端にスイッチが入る。馬っ気を徐々に出していく。返し馬でも立ち止まったりと、やんちゃぶりが見られる。おそらく乗っている方は、かなりのプレッシャーをあびていたと思われる。まずは無事に競馬と念じるしかない。
木原厩舎でお馴染みの血統であるメイケイレジェンド。なかなか走ると言うのは訊いてもいた。圧倒的人気で1.7倍の支持である。スタートはこの距離だけに、そう素早い馬はいない。メイケイレジェンドもそう速くなかったが、3番手の外につける。ラニもまずまずの出で、道中は内ラチ沿いの3番手。しかし武豊Jの手は終始動きっぱなしで、楽して行くところがない。1000mが1.06.0と、いつもどおりに淡々と進む。それでも向こう正面でコンゴウノカガヤキはあまりの遅さに上がって行き、3角に入る時にはメイケイレジェンドの前にと入るポジションまで押し上げた。

5番手の内となったメイケイレジェンド。ラニとコンゴウノカガヤキとの間の真後ろで、ラスト600を迎える。逃げたテトラコード以外は手が動きだした地点であるが、メイケイレジェンドも、馬と馬との狭い間を差を詰めるべく動きだした。4角手前では、あまりに狭過ぎるのか、ミルコ・デムーロJが大きく尻をつくシーンもあった。しかしそこから辛抱に辛抱しての我慢比べ。ラスト1ハロンで、前を行くケンホファヴァルトの内に潜りこんでの追い合い。ビッシリとステッキを入れて追っていき、最後はクビ差ケンホファヴァルトを交した。
4角で少し前と離されたラニだったが、ラスト1ハロンあたりからやっと前へと進む気持ちが出たのか、4着と少しは脚を見せた。メイケイレジェンドも、今日のメンバー構成だから1.7倍の人気にも応えられた感もあろう。まだまだ研ぎ澄まされて変わっていくはずである。ラニも、まずはやれやれの初陣であった。これもこれから若さが抜けていけばだろう…か。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。