【桜花賞】アットザシーサイド パワーアップして母が挑めなかった桜の舞台へ

6日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、フィリーズR2着で本番への権利を獲得したアットザシーサイド(牝3、栗東・浅見厩舎)は、日曜日に実質の追い切りを終えておることもあり、水曜日は助手を背に、坂路で終い重点の調整。4F59.8-43.0-26.8-12.4秒を馬なりでマークした。

母は2006年の阪神JFで3着に入ったルミナスハーバー。トライアルで権利を取れずに桜花賞の舞台に立つことが出来なかった「母の分まで」と力が入る一戦に川上調教助手は「日曜日にけっこうやりましたからね(坂路4F52秒8)。ええ、今週はいつものように単走でサッとやれば十分でしょう。前走時よりもしっかり負荷をかけていますが、カイ食いはいいんです。ジョッキーも前走で『距離が延びていい』と言っていましたしね」とコメント。母は前めの競馬を得意としたが、娘は切れる末脚が武器。桜の大舞台で一発を狙う。

アットザシーサイド


昨秋のアルテミスSの勝ち馬で、前走、チューリップ賞5着のデンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川厩舎)は、CWコースで単走追い。終い強めに追われるとキビキビとしたフットワークで一直線にゴールを駆け抜け、4F52.3-38.2-12.1秒を叩き出した。

手綱をとった川島信二騎手(レースでは川田将雅騎手が騎乗予定)は「先週にびっしり追って仕上がっていますからね。ええ、けさは気持ちを乗せる程度の調教でした。いい動きをしていましたよ。前走は休み明けで目一杯に仕上げていない段階であの内容でしたから。使って良くなっているのは確かだし、強い馬(メジャーエンブレム)を負かしているのはこの子だけですからね」とその実績に胸を張る。ここ2戦の着順で評価は急落も、その瞬発力はやはり脅威だ。

デンコウアンジュ