【桜花賞】厩舎ゆかりの血統ジュエラー藤岡師「今度こそ桜花賞を」


6日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、チューリップ賞でシンハライトに僅差の2着だったジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は、坂路で助手を背にし、3歳未勝利のアルティマウェポンを1.0秒先行させてスタート。強めに追うと伸び脚鋭く、結果0.5秒先着。タイムは5F63.0-48.5-35.4-11.0秒と万全の態勢で大一番に臨む。

ジュエラー

写真は6日撮影


ジュエラーを管理する藤岡健一調教師の一問一答は以下の通り。

●長く切れる脚が一番の武器

-:前走のチューリップ賞なのですが、シンハライトと本当に惜しい競馬、ハナ差でしたが、いかがでしたか?

藤岡健一調教師:その前のレースも惜しいレースだったので、勝ちたかったというのはあったのですが、結果ハナ差で負けてしまったので。ちょっと調子が上がってきているところだったので、次には逆転できるという気持ちでここまでやってきました。

-:3戦連続で上がりも最速ですし、藤岡調教師から見るジュエラーの武器を改めて教えて下さい。

藤:上がりで速い脚が使えますし、もちろん長く切れる脚を使えるというところが一番の武器だと思っています。

-:そしてこの中間ですが、先週は坂路で行いました。そのあたりの調教の内容、意図を教えていただけますか?

藤:桜本番に向けて1週前に強い調教はしようと思っていましたので。自己ベストで51秒台。目一杯行って、今週は上がり重点のポリトラックということで、予定通りに来ました。

-:この中間の雰囲気、肉体面での上昇具合というのはどうご覧になっていますか?

藤:前走は上昇途上ということで、少し余裕があったかなと思っていましたので、脂肪を落としつつ、筋肉を付けていくようなイメージでやってきました。体つきもよくなっていますし、確実に上積みはあるなと思っています。

ジュエラー

-:本当に惜しい競馬が続いていますが、ミルコ・デムーロジョッキーとは何かお話はされているのでしょうか?

藤:競馬に乗ってもらっているので、特に話をすることはないのですが、調教に乗ってもらうと雰囲気が馬に伝わってしまうので、(最終調整は)助手でやるということで、ジョッキーには「状態は万全だから任せておいてくれ」と話してあります。

-:ジュエラーはワンカラットやサンシャインなど、藤岡厩舎ゆかりの血統だと思いますが、その馬で桜花賞に挑戦というのはどういったお気持ちでしょうか?

藤:お姉さん達も桜花賞に出ているのですが、勝てなかったので。これだけの馬を預けていただいているので、今度こそはという気持ちはあります。

-:2歳女王がかなり高い評価を受けていますが、そのあたりの相手関係というのはどうですか?

藤:メジャーエンブレムに関しては、強い競馬をしているので、強いのだろうなとは思いますが、脚質的にこちらは後ろからとパターンになるかと思いますが、切れる脚もあるのでね。勝てるだけの力も持っていると思います。

-:ファンはこの初対決をワクワクしていると思います。

藤:そうですね。いい競馬をして、結果がいいように。追い切りは無事終わりましたので、競馬に向けてあと少しいい調整が出来れば、いい結果も出てくるのではないかと思っています。

-:藤岡厩舎も高松宮記念のビッグアーサーで勝ち切って、いい流れで来ていると思いますけども?

藤:ずっと重賞、G1を含めて2着が続いていましたので、高松宮記念で嫌な流れがこれで切れて、これから先もG1が続くので、このままいい流れで行ってほしいなと思います。

-:ジュエラーとミルコ・デムーロジョッキーを応援しているファンの方も多いかと思います。最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

藤:なかなか勝ち切れないレースが続いているのですが、このG1の舞台でジュエラーの力を存分に発揮して、いい結果が出るように頑張りますので、皆さん応援して下さい。よろしくお願いします!

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