調教師試験に合格の田中博康騎手ら美浦所属3名が喜びのコメント!

8日、JRAは2017年度の新規調教師免許試験合格者を発表。美浦からは田中博康騎手をはじめ、3名が合格。午後1時から共同記者会見が美浦トレセンにて行われた。

【田中博康騎手(31歳、埼玉県出身、美浦・フリー)のコメント】
「ジョッキーは魅力のある仕事ですし、良い思いもたくさんさせていただきましたが、フランスへ行くようになって、自分でイチから学んだことを馬作りに生かしたいという思いがフランスへ行く回数を重ねるごとに強くなりました。そういう思いが今年の春にやっていけるという自信になったので、調教師試験を受けようと決意しました。今回が初めての受験でした。

所属ジョッキー、厩舎スタッフなど人間も馬も育てて、みんなで高め合っていける厩舎にしていきたいです。目標とする調教師は、厩舎に所属していたときに高橋祥泰先生の姿を見て、格好良くて調教師らしい仕事振りという印象を受けたので同じようになりたいと思います。

フランスへ行って、ファーブル厩舎のような騎手がたくさんいて活気のある厩舎を作りたいと思ったので、ファーブル調教師も目標の一人です。フランスに長く行っていて憧れが強いので、凱旋門賞を勝ちたいと思っています」


【林徹調教助手(37歳、兵庫県出身、美浦・矢野英一厩舎)のコメント】
「現在所属している矢野英一厩舎には開業当初からスタッフとして携わってきましたが、開業してすぐの大変な中でもエネルギッシュに働いている矢野先生の姿を見て、改めて調教師は魅力的な仕事だなと思ったので試験を受けたいという思いに至りました。今回が4回目の受験でした。

預託していただいた馬の力を最大限に引き出すために弛まぬ技術の研鑽はもちろん、挨拶などの礼儀をしっかりして溌剌と仕事に取り組んで、オーナーやファンの皆さんから『気持ちの良い厩舎だね』と言って応援していただけるような厩舎にしていきたいです。

目標とする調教師は、現在所属している矢野先生はもちろんですが、牧場時代にお世話になった藤沢和雄先生、トレセンに入ってからお世話になった本間先生、加藤和宏先生、田子先生、私ごとになりますが受験勉強の際にお世話になった池上昌和先生など、皆さんからの教えが私の礎になっています。特定の誰かを目標にするのではなく、諸先輩方から学んで成長していきたいです。自分が初めてテレビで観た記憶が日本ダービーなので、やはり日本ダービーを勝ちたいと思っています」


【和田勇介調教助手(36歳、東京都出身、美浦・高橋裕厩舎)のコメント】
「トレセンに入ってから4つの厩舎を経験させていただいて、調教のやり方からカイバの与え方などいろいろなことを勉強させて頂き、自分なりのやり方でやりたいと思うようになり調教師を目指すようになりました。今回が8回目の受験でした。

ひとつひとつ丁寧に仕事をこなして、厩舎に関わる全ての人から信頼してもらえるように努力して厩舎力を上げていきたいです。日頃から厳しくご指導いただいている高橋裕先生、トレセンに入るキッカケを下さった大学の先輩である二ノ宮先生を見習っていきたいです。テレビでしか観たことがありませんが、いつかアメリカのブリーダーズカップに挑戦したいと思っています」

調教師

左から和田勇介調教助手、田中博康騎手、林徹調教助手