2カ月ぶりの競馬になります【柴山雄一コラム】

柴山雄一

名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。


美浦に来て2週目。今週は日曜東京でオブデュモンドに乗せていただきます。

僕自身、ここまで競馬から離れていると振り返ってみると驚きですが、原因となった潰瘍も今は治まっています。薬を飲まなくても問題ありませんし、悪い時は兆候もあるのですが、すっきりしていて心配がありません。久々の競馬ということでワクワクした思いで臨めます。

馬自体は現級でも好走歴があるように、能力自体は秘めているのでしょうが、どうもここのところ気難しさを出してしまっているようですね。調教でも普段から前向きさがもう少し出てほしいところです。キッカケを掴めるよう頑張ります。

美浦トレセンでは新しくなった坂路に何度か乗りました。

普通キャンターなら上がってこられますが、追い切りだと以前より負荷が掛かる印象はありますね。序盤から傾斜になっている分、ラストも時計を要す印象です。

まだ乗られる方々も手探りだったり、慎重なこともあって、余計に時計が掛かるのもあるのでしょうが、全体時計、ラスト1Fのタイムを見ても以前より掛かってますね。自分も乗る時はラスト1F目にしっかり脚を残せるよう意識して乗っています。

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美浦で追い切りに騎乗する柴山騎手