土日は中京で計20鞍の大攻勢!そして今明かされる世界最強馬との夏の思い出【永島まなみコラム】

まなみの学び

先週は京阪杯でモズメイメイに騎乗するなど話題を呼んだまなみ騎手。惜しくも2着だったスウィープフィートで抽選を通ればG1騎乗の可能性も生まれてきた今週は、中京で計20鞍に騎乗。展望と、今週引退したあの名馬とのふれあいまで、今週も盛りだくさんでお届けします!

スウィープフィートで強烈な末脚を見せるも悔しい2着 次走大舞台出走なるか

——先週は日曜京都の白菊賞のスウィープフィートがあと一歩という成績でした。上がり3F最速、33.1の強烈な末脚でしたね。

めちゃくちゃ悔しいです…。勝たせていただいた時よりテンションもだいぶ落ち着いていて、レース自体も折り合いも問題なかったです。ただスタートがスムーズではなく後方からになってしまい、ペースもそこまで流れていないとは感じていましたが、最後方だっただけに結果的に動くタイミングがもう少し早くても良かったかなと思います。

スローでもあれだけいい脚を使って後ろから来てくれたので、本当に力のある馬だと思いました。着差が着差だけにもう少し何かできたと思いますし、とても悔しいレースの一つです。ポジションももう少し取りたかったのですが…。

ただ勝たせていただいた時はゲートの裏や返し馬でかなりイレ込んでしまっていたのですが、今回は並脚で一頭で返し馬ができましたし、精神面の成長を感じました。厩舎の方々が調整してくださっているおかげでもあるなと思います。

——勝ったのはまなみ騎手と共に新馬勝ちを果たしたプシプシーナでしたね…。

プシプシーナもスタートセンスのあるいいスピードのある馬だと分かっていたのですが、負けてしまって悔しいです…。

——スウィープフィートは阪神ジュベナイルFに登録していますが、出走が叶えばまなみ騎手の初G1挑戦となりますね。

私がここでしっかり勝ち切っていれば、賞金加算して抽選なしで出れてはいたのですが…。阪神ジュベナイルFは抽選に通れば乗せていただけるというお話をいただいたので、抽選を通ってくれれば、スウィープと一緒にG1の舞台で全力で頑張りたいなと思っています。

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共に経験を積んできたスウィープフィートとまなみ騎手

——G1の騎乗依頼を受けた時の率直な感想をお聞きしたいです。

本当に憧れの舞台でもありましたし、スウィープは新馬から乗せていただいている馬なので、一緒に経験してきた馬と素晴らしい舞台に立たせていただけるというお話を頂いて、馬主の方や庄野先生、スタッフの方々に感謝したいなと思います。

——なんとか抽選通ることを祈っております。

私も祈ります…!

——さて、先週もう1頭話題となったのは日曜京都の京阪杯モズメイメイでした。先週のコラムで控える形も示唆されていましたが、5番手から運ぶも伸びきれず12着でした。

葵Sのロケットスタートの印象が強い馬だと思いますが、今回もメイメイ自体はゲートの前扉が開いたらスッと反応してくれました。内にも行く馬がいましたし、新馬で控えて勝っていた馬なので、無理して逃げずに控える形になりました。

折り合い面は問題なくメイメイ自身は最後までしっかり走ってくれました。今回はメンバーも強かったですし、今のメイメイなら控えるより武(豊)さんのように逃げたほうが持ち味か生きるのではないかと思います。

——調教とは違う部分も感じられましたか?

調教通り一生懸命な子でしたね。調教でも馬の後ろで我慢が利いていたように、競馬でも折り合いはついていました。本当にいい子で、かわいい子です。

今週末は土日合計20鞍に騎乗!ポエットリーら期待馬と臨む中京開催

——今週は土日共に中京で騎乗されます。土曜11鞍、日曜9鞍と多くのレースに騎乗されますが、今週も実戦、調教で騎乗経験のある馬を中心にお聞きしていきます。まずは2週連続で追い切りに騎乗されている土曜中京1R・2歳未勝利のアメリカンマーチ、こちらは人気となりそうです。

新馬のモレイラさんのレースを見ていても口向きが少し難しい感じがありました。追い切りでも少し口向きが難しいところがあり、新馬の京都でコーナーで左に張っていたので、今回はハミを変えて臨みます。

ハミを変えた今週は先週の追い切りより我慢が利いていましたし、馬具を変えた効果はあると思います。力はある馬だと思うので、しっかり向き合いたいと思います。

——2R・3歳上1勝クラスのピエナパイロは前走新潟で好位から粘り3着でした。2度目の騎乗です。

少し揉まれ弱いところがあるとお聞きしていたので、前走はゲートを出て主張していきましたが、向正面で動いてきそうな馬がいて早めに踏むことになり、しんどい形になりました。それでも3着と頑張ってくれましたし、再度揉まれない形なら力を出してくれる馬だと思います。

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——7R・3歳上1勝クラスのモズバンディットは3月の中京以来2度目の騎乗となります。こちらも人気の一角となりそうです。

先行力がある馬で、力があります。同じ中京の舞台で乗せていただけますし、再度減量を生かす形で、前前でこの馬の持ち味を生かしたいです。

——3走ぶりの騎乗となる10R・中京日経賞のペイシャフラワーは今回久々のマイルになりますね。

前走騎乗された(国分)恭介さんが「他馬を気にしてレースをやめるところがある」とおっしゃっていたんです。1400がベストだとは思いますが、スタートがいい馬ですし、他馬を気にするところを頭に入れながらスムーズな競馬がしたいです。本当にいつも一生懸命走ってくれる子ですし、力を出し切れる競馬がしたいです。

——日曜の中京1R・2歳未勝利で騎乗されるマリリアは、新馬以来2度目の騎乗となります。ダートでは初騎乗ですね。

ダートは初めて乗りますが、今週追い切りに乗せていただいた際には新馬の時より力をつけて、前進気勢が出てきていました。競馬を経験するにつれて前進してくれている印象ですし、前走を叩いた上積みもあると思います。

——ここ2週調教に騎乗されている自厩舎のレイムは、トランセンド産駒ながら芝でのデビューとなりました。

前向きなタイプで一生懸命走ってくれる子です。距離はちょうどいいと思います。ダートというよりかは柔らか味もある馬で芝も走れるのではないかということで、乗せていただきます。併せ馬で追い切ったほうが動きも良かったので、実戦に行ったほうがよりいいタイプではないかと思っています。

——当コラムではお馴染みのポエットリーで中京8R・こうやまき賞に挑まれます。前走まなみ騎手が騎乗し勝たれた際に「2歳のヤンチャな女の子」と評されていましたが、やはり気性面が課題となりますか?

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ポエットリーとまなみ騎手

前走は返し馬で物見したり、抜け出したら外に寄っていったりと集中しきれていない、幼いところがあります。ただスゴくレースセンスがあり、切れ味のあるいい馬です。まだまだ成長する余地がたくさんある子です。前走抜け出す時にヨレるところがあったので、その部分などに気をつけて力を出し切れればと思います。

——8R・3歳上1勝クラスのショウナンナダルは春の新潟で3着になって以来の騎乗です。当時は1800mでしたが、今回は1400mでの騎乗となりますね。

私は1800で乗せていただいたのですが、序盤は折り合い重視で乗るところがありました。前走1200mで4着に来ていますし、どちらかというと1800mより1400mのほうがスムーズに乗れると思います。前走は最後いい脚を使って伸びてくれていましたし、うまく末脚を引き出せればと思います。

世界最強馬イクイノックス引退!夏の栗東での出会い

——この取材は木曜に行っていますが、ちょうど3時間前、イクイノックスの引退が発表されました。先週のジャパンCは京都競馬場の検量室でご覧になられていたのでしょうか?

そうですね、京都の検量室で京阪杯の前にみんなで見ていました。

——検量室の中もかなり盛り上がられたのでは…?

みんな「次元が違い過ぎる」、「強過ぎる」と言って盛り上がっていました(笑)

——まなみ騎手はジャパンCで他に注目して見られていた馬はいらっしゃるのでしょうか。

やはり一番はイクイノックスとリバティアイランドがどれくらい強いのかなと思いながら見ていたのですが、世界のイクイノックスは強いですね…。

——イクイノックスは今年の夏、宝塚記念の前に栗東トレセンに滞在していましたが、その時調教中にすれ違ったりはしたのでしょうか?

実は私、イクイノックスと写真を撮らせてもらったんです…!普段平田厩舎のスタッフさんにお世話になっているのですが、その方が木村厩舎でイクイノックスに騎乗されている調教助手の阿部さんと同期らしいんです。一緒にイクイノックスが滞在している厩舎に観に行かせていただいたのですが、とてもかわいい子でした。

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世界最強馬とまなみ騎手 ※まなみ騎手提供

ちょうどジオグリフもいて、2頭と写真を撮らせていただきました。世界最強馬に触らせていただく貴重な経験ををさせていただいて…。なので勝手に親近感もあったりして、イクイノックスがどんどん活躍していく姿は本当に嬉しかったです。

——馬房の中ではおとなしい馬なのでしょうか?

めちゃくちゃおとなしくて人懐っこい子でした!可愛かったです!

——将来、イクイノックス産駒に乗る日が楽しみですね。

すごく楽しみです!

——今週は名馬について、ファンの方から質問が届いています。ペンネーム・ぺんさんからのご質問です。「以前インタビューで、"騎乗してみたい過去の名馬は?"という質問に"ディープインパクト"と答えられていましたが、ディープインパクト以外に永島さんが競馬と向き合う中で、強く影響を受けた馬や印象に残っている馬はいたりしますか?」というご質問です。こちら、そもそもディープインパクトの理由から教えていただきたいです。

ディープインパクトはやはり、記憶に残るレースをたくさんしていたのを見たことがありますし、私が所属している高橋康之先生は元々、ディープインパクトの池江泰郎厩舎所属だったので。ディープにも2歳、3歳にも騎乗されていたんです。

先生から聞いたのは「乗らないと分からない背中の動きがある」というお話です。武(豊)さんも「飛ぶように走る」とおっしゃっていましたし、そういう馬の乗り味ってどういうものなんだろうと気になります。

——師匠の高橋先生がそこまで言う馬の乗り味、気になりますね。

本当に気になります。先生は池江厩舎所属時代にステイゴールドなど数々の名馬に乗っていたとのことで、色々ステイゴールドの大変だった癖なども聞いたことがあるのですが、ディープが気になります。

——今度ステイゴールドの癖の話も伺いたいところです。ちなみに調べたところ、まなみ騎手はこれまでディープインパクト産駒で2度勝たれています。ヤマニンループタウゼントシェーン、どちらも今年春の福島でのものですが、感慨深いものはありましたか?

ディープももう虹の橋を渡ってしまい、産駒に乗る機会がどんどん少なくなっている状況ですし、ループとタウゼントシェーンはまったく違うタイプの馬ではありますが、やはり2頭ともお父さん譲りのいいモノを持っているなと思いました。

——質問に戻りますが、"強く影響を受けた馬"なると、どの馬になりますでしょうか。

かなり前になりますが、一番印象が強いのが岩田(康誠)さんで15年桜花賞を勝たれたレッツゴードンキです。私が阪神競馬場の乗馬苑に通っていた頃なのですが、自分の目で実際見たG1はこれが初めてで。場内の雰囲気にも圧倒されましたし、直線のレッツゴードンキの走りはめちゃくちゃカッコ良く、このコンビが私の中で一番印象に残っています。

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15年桜花賞を逃げ切ったレッツゴードンキ

——岩田さんと言えば、園田出身のまなみ騎手からすると幼少期から知っている存在でもありますね。

そうですね。当時私は13歳、中学1年生だったのですが、岩田さんというだけで応援していたところもあります。そんな岩田さんが目の前でG1を勝たれて、本当にカッコいいなと思いました。

——その時レースを見ていた中学1年生の女の子が今、岩田さんと一緒に競馬に乗っていると思うと感慨深いものがありますね。

本当にありがたいです…!

——他に印象に残っている馬はいらっしゃいますか?

キズナですね。日本ダービーはテレビで観ていたのですが、最後の直線、武(豊)さんが後ろから差し切った姿は本当にカッコ良かったです。

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——競馬学校は確かダービー見学会がありましたよね?

あります!1年生の時にやりました。私が行った時は友道厩舎のワグネリアンが福永さんを背に勝った時で、私、ダービーを生で観たのはこの年しかないんです。歓声が凄過ぎて鳥肌が立ちました。

——いつかこのダービーの舞台に永島まなみの名前がある日を楽しみにしております。

そうですね、もっと頑張ります!

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皐月賞馬ジオグリフとまなみ騎手

いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始3カ月、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。

"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。

競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。

すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp