「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【ジャパンカップ】なるか悲願のG1初勝利
2016/11/22(火)
★土曜東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)◎本命馬 ブレスジャーニー 2番人気 1着 道中は後方の内目、直線で外へ出し、上位3着までに入った馬の中では最も仕掛けは遅くなったが、グイグイ伸びて力でねじ伏せた。高素質馬2,3着馬に対してはキャリアの差、完成度の差で勝った感じで、今後は中山のようなコースに対応できるか否かに掛かってくるだろう。
$お宝馬 ジュンヴァリアス 8番人気 5着 先行して踏ん張っていたが、直線でトラストの蛇行の被害を受けて馬が怯んだ。そこから再度伸び掛けているだけに、あれがなければ掲示板はあっただろう。自己条件なら大威張りだ。またパワータイプで中山がベターとみる。
★日曜京都11R マイルCS(G1) ◎本命馬 サトノアラジン 1番人気 5着 直線で致命的な不利を受けたが、あれがなくても3着までだっただろう。マイルだとある程度の位置で行けるのだが、そうなるとどうしても切れが鈍る。以前より成長を期待したが、その点は変わっていなかった。
$お宝馬 ガリバルディ 9番人気 7着 外から上がり最速で詰めてきたが、あの位置取りでは伸び切れなかった。後方一気しかできないタイプで、こうなるとG3レベルは免れない。現時点ではこちらの期待が大き過ぎた。
【今週のポイント】
いよいよ東京のフィナーレを飾るジャパンカップがやってくる。今年はキタサンブラック、ゴールドアクター、ディーマジェスティらのG1馬と、それらと互角に近い下馬評を受けている国内G1未勝利馬たち(シュヴァルグラン、ラストインパクト、レインボーライン、リアルスティール、サウンズオブアースら)が揃い、実績馬と、悲願のビッグタイトルを狙う馬と、どちらを軸にするかが悩ましいところだ。
その他にネックとなるのはキタサンブラックの東京適性、ディーマジェスティの古馬に対しての能力、シュヴァルグランの勢いの判断である。さらに要らないとは思いつつも、毎年気になる外国馬…。週末の天気も予断を許さない。水曜夕方更新予定の有力馬診断は、例年以上に多角的に考えなければならないだろう。
さらに、今週金曜、19時開場で、新宿歌舞伎町のロフトプラスワンにてジャパンCの生展望会&プレゼント抽選会を開催する。当日券も出る予定なので、予定が合いそうな方はぜひご来場いただきたい。
【次回の狙い馬】
日曜・京都10R 4着 直線で2回も大きな不利。ゴール前でまた伸びただけに、まともなら悪くても2着はあった。思えば先週の日曜京都では、マイルCS前からこのようにラフプレーが目立っていたということか…。
人気になってしまうだろうが、次走は普通に走ればまず勝ち負け。
土曜・福島9R 10着 インからスムーズに先行できたが、休み明けで中身ができていなかったようで、最後は息が上がってしまった。また内が荒れていたこの日の馬場も大きな敗因。この日の福島芝は、午後になって内を走っていた馬はほぼ全滅に近かった。 次走中山芝1200m、中京芝1200mでも。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。