「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
-
お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
-
本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
【ラジオNIKKEI賞】夏のスタートダッシュ
2017/6/27(火)
★土曜函館11R 大沼S◎本命馬 リーゼントロック 2番人気 5着 ダノングッドがかなりのハイペースで引っ張り、想定していたより厳しい位置取り。それでも2着争いに踏ん張って、最後までよく粘った。陣営によれば追い切りがオーバーワークになったのもあったとのこと。惜しい一戦。それにしても2番人気には驚いた。
$お宝馬 マイティティー 6番人気 14着 3コーナーまでは先行好位。3番手から急速に後退していき、1頭だけ大きく遅れてゴールイン。あまりにも下がり方が急で、何か異常が起きたことが濃厚。
★日曜阪神11R 宝塚記念(G1)◎本命馬 キタサンブラック 1番人気 9着 レース前のイレコミがいつもよりキツく、また道中も厳しく絡まれた。やや太く見えたことも事実。いろいろ小さな要素が重なったが、最大の敗因は疲れなのだろう。最終追い切りが大雨の中での好時計で、その反動もあったかもしれない。春の天皇賞から2ヶ月空いているので問題ないと思っていたが・・・・いずれにせよ、大本命を素直に信じての惨敗は予想者として最もやってはいけないこと。しかも1,2着馬を消していた。個人的に反省しきり。
$お宝馬 ミッキークイーン 4番人気 3着 無理せず前半は折り合いに徹し、勝負所を過ぎてからジワジワ伸び、ゴール前の坂からはさらに加速した。やはり上がりが掛かる競馬なら強い。ただ牡馬をG1で負かすにはひと息足らないのも事実だ。女王杯が渋ったらかなりの確率で勝ち負けになりそう。
【今週のポイント】
夏競馬がいよいよ開幕。福島では、JRA唯一の3歳限定のハンデ重賞、ラジオNIKKEI賞が日曜のメインとなっている。
以前より出走馬の上位陣の質が上がり、それほど荒れなくはなっているが、それでもトップハンデはこの10年で1勝、2着1回だけ。3着はない。また牝馬の健闘が目立つ傾向もある。
あと、クラシック種牡馬でありながら、意外にも夏の福島芝1800mはディープインパクト産駒が人気薄でも走る。
このようにいろいろ面白いデータが出ているレース、コースなので、この辺を手掛かりに馬券を組み立てて、長そうで短い夏競馬のスタートを決めたいものだ。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神6R 8着 直線、先頭で入ってきたが、坂下で苦しくなる。掲示板下に落ちてしまった。ただ、もともと1000万でも上位を張っていた馬で、能力は500万なら2枚上。やはり、平坦の1700mでないともたないのだろう。次走、中京1800mなら軽視、小倉か福島の1700mなら狙いとなる。
日曜・東京10R 5着 前走は出負けして砂を被り、今回も出負けしてしまったが、馬群で揉まれながら良く伸びてきた。前走の課題を克服。牝馬ながら500キロ級、今回は少し増えていたことも響いたか。これなら次走は面白い。中京ダート1400m。なお1200mは忙しいだろう。小倉1700mだったら押さえ程度で。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。