「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月5日 東京11R NHKマイルC(G1)
-
本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
-
お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
【函館記念】今年もビッグなお中元
2018/7/10(火)
★土曜中京11R 豊明S ◎本命馬 レインボーフラッグ 1番人気 2着 ハイペースで後方待機、ロスなく4角で取り付ける位置に押し上げ、外へ出して追いすがったがわずかに届かず。直線半ばで回りに馬がいなくなり、勢いが弱まった分が響いたが、それ以外は完璧だった。
$お宝馬 ドーヴァー 6番人気 4着 想定以上に人気となって妙味がなくなってしまったが、馬はソツのない立ち回りで、やはり道悪は巧い。ゴール寸前に4着に落ちたものの、いったんは2着まであるかと思わせた。
★日曜福島11R 七夕賞(G3) ◎本命馬 サーブルオール 1番人気 4着 前半は少しズブさがあったが、勝負どころでは自らハミを取るような感じで前向きな姿勢。しかしその勢いが続かず直線でジリになってしまった。前2頭には離されて完敗。正直よく分からない。
$お宝馬 マイネルサージュ 4番人気 2着 こちらも意外と人気になっていた。3角からマクるように進出し、大外から伸びて叩き合い。メドウラークに差し負けたのは、道悪適性の差かもしれない。
【今週のポイント】
七夕賞はヒモ馬にお宝馬の決着。上記のようにマイネルサージュを本命馬に挙げられずに大魚を逸してしまい、残念ながら「荒れる」という予想しか当たらなかったが、今週の函館記念もまた毎年のように荒れるレース。近5年で最も3連単の配当が低かったのが8万円台、去年は91万馬券が飛び出している。
トップハンデは近10年で2連対のみ、また前哨戦巴賞勝ち馬の大不振などがその原因にあると思われるが、今年はさらに、函館地方がずっと天候不順であり、道悪必至となりそうなことも拍車をかける。洋芝の函館で道悪となれば、5週目の馬場でかなりパワーに傾くことが想定できる。
重馬場で施行された去年は、同型揃って競り合いも予測されたが、結局は前が残る展開で大波乱。今年もクセの強い逃げ先行馬が揃った印象で、これらの馬の扱いもカギとなりそうだ。
人気馬の中には信頼できそうな馬もいるが、ヒモ選びには常識にとらわれない発想も必要になってこよう。馬場適性、展開、ハンデ・・・・難題をクリアした先には、ビッグなお中元が待っているはずだ。
【次回の狙い馬】
日曜中京3R 2着 カラレイア
今回初ダート。ハナを切り、途中から競られると下げて2番手。前が崩れるペースで、勝ち馬からは離されたが、2着は死守した。砂を被ってしまうと不安がありそうだが、中枠から外を引けば、多少強気にハナを主張しても押し切れそう。次走小倉ダート1700mでも、新潟ダート1800mでもチャンス。
土曜函館12R 5着 ハングリーベン
今回は初の1000m戦。テンはペースに乗れずもたついていたが、中間地点あたりからハミを取って流れを掴み、直線もシッカリ走れた。
次走が札幌の1000m、おおぞら特別になるのか、あるいは新潟のダート1200mになるのかは分からないが、どちらにしても行き脚が良くなることが見込まれ、本来の力を発揮しやすくなるはずだ。もともと交流重賞や1600万での連対もある馬。このクラスは勝てるはず。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
水上学氏による最新著書が発売!amazonでのお求めはコチラ(※外部サイトに繋がります)
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。