- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
時計より中身
2010/9/5(日)
時計より中身
2010/9/5
【新潟11R 新潟2歳S(GⅢ) 芝1600m】
注目馬 ②リーサムポイント(牡2、美浦・大江原厩舎、内田騎手)
キャリアの無い馬たちで争われる2歳重賞は、とかく前走のタイムに比重が置かれがち。その意味で、スローになりがちな中距離を勝ってきた馬の評価が、実勢より下がることがある。
前走地味な時計で1800mを勝ってきた②リーサムポイントを抜擢した。
まず血統面。非の打ちどころのない配合で、初戦はズブさを見せていたが脚の持続力が実に長かった。これはダンチヒ×ネイティヴダンサー牝馬の母の血か。またアグネスタキオン産駒は土曜の当該コースでも勝利。またアグネスタキオン×母父チーフズクラウンは、見かけの組み合わせはディープスカイと同じ。
時計面はスローなので持ち上がらないのは仕方ない。それよりも、前が残って当然の超スローペースを後方から進み、直線だけで差して3馬身離し、最後は流してしまった。上がりが34秒台で物足りないという評価も出ているが、これは流したことと、エンジンが掛かるまで多少ズブかったから。点火してからの伸びはひと際目を惹くものだった。
初戦は大事に乗っていた内田もこれで手の内に入れただろう。今度は仕掛けを早めにして、上がり33秒台を狙う。
相手には今夏の新潟外回りコースのMVPならぬMVHと言えるキングカメハメハ産駒の⑯キッズニゴウハンと④クリーンエコロジー。祖母が新潟で重賞掲示板4回のダイナシュートである⑬ヴァナディース。以下⑫レッドセインツ、⑥サイレントソニック。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。