- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
人気の盲点を衝く
2009/8/22(土)
人気の盲点を衝く
2009/8/22
【札幌9R ポプラS (3歳上1600万下・芝2000m)】
注目馬 ⑮マイネルスターリー(牡4、栗東・加用厩舎、三浦騎手)
手元に3紙新聞があるが、どの新聞でも能力を踏まえたら見くびられたものだ、と思う。藤沢ブランドのクリスタルウイング、クイーンS・3着から驚きの連闘のアメジストリング、連勝中のルールプロスパー、実績馬アクシオン・・・それら人気馬に勝るとも劣らないのがこの⑮マイネルスターリーと見ている。
今回が昇級戦ということで嫌われているようなのだが、そもそもこの馬、1600万下でも上位勢力だったことを忘れてはならない。八坂Sではニホンピロリビエラと同タイム2着、長篠特別ではマストビートゥルー(のちに大阪城S勝ち)とタイム差なしの4着。この時はエーティーボスに先着。さらに飛鳥Sでは、タガノエルシコから0秒1差の4着。この時は、のちにメルボルンTを勝ち、金鯱賞3着となるホワイトピルグリムと同タイムだった。中日新聞杯でも、7着とはいえ、勝ったヤマニンキングリーとは0秒2差にすぎない。 芝ではレベルの低い4歳世代、その辺が僅差とはいえ勝ち切れない理由なのかもしれないが、古馬相手にこれだけやれているからには、条件クラスなら高い評価をしていいだろう。
もともと、使い込むと良くないタイプ。武庫川Sでの大敗は、出負けに加えてその辺が要因だろう。叩き2走目は、過去2回馬券対象から外れていない。 血統的には、叔母がワコーチカコで従兄がダンツジャッジ。いかにも平坦洋芝の二千で走りそうな背景だ。おまけに5代母はオークス、有馬記念を勝ったスターロッチという、在来の名牝系でもある。
相手には先述の⑧アクシオン、⑪アメジストリング、そして⑯ダブルヒーロー、②タガノヴァレオ、51キロが怖い⑩アイアムネオ。前走内容があまり良くない⑤クリスタルウイングは押さえとした。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。