- 5月5日 東京11R NHKマイルC(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
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お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
牝高牡低に待った
2011/1/9(日)
牝高牡低に待った
2011/1/9
【京都11R シンザン記念(GⅢ) 芝外1600m】
注目馬 ⑭ツルマルレオン(牡3、栗東・橋口厩舎、藤田騎手)
結論から先に言ってしまうが、ドナウブルーはおそらく勝ち負けになるだろう。前走の瞬発力はケタ外れ。1F10秒9を新馬戦でマークしたのもスゴイ。反動があるかと思っていたが、追い切りは前走時より強く攻められている。リファールの強い近親交配、そして早熟血統の母父がその瞬発力と完成度の源泉だろう。
だが裏を返せば、常識的に考えてこれ以上の伸びしろはなかなか望めないとも言える。素質ある牡馬の成長度で、何とか逆転できないものだろうか。
その点で最も食指が動いたのが⑭ツルマルレオンだ。初戦は道悪にやや手を焼きながらも、後に好タイムでホープフルSを勝つことになるベルシャザールと0秒1差3着。続く未勝利戦は、ここにも出走しているレッドデイヴィスに屈して僅差3着も、逃げた馬には厳しい展開を思えばよく頑張った。そして前走の初勝利時は、同日の古馬1000万下を凌ぐ時計で大楽勝。使われてようやく覚醒した感がある。
ハーツクライ×キングマンボ×シルヴァーホークという本格的配合には奥行きがある。距離面でももう少し長い方がベターだろうし、現時点ではドナウブルーにはかなわないかもしれないが、カミソリのように切れるドナウには、脆さも内包しているような気がしてならないのだ。
馬連なら、もちろん⑫ドナウブルーが大本線。もしドナウが飛んだ際も想定して、⑤アドマイヤサガス、④マルセリーナ、さらに全兄ダイタクリーヴァがこのレースを勝っている⑬シャイニーホーク、⑧レッドデイヴィス、①オルフェーヴルへ薄く流す。3連系の馬券なら、⑩ギリギリヒーローを追加。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。