競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【帝王賞】豪華メンバー集結!狙いは大井コースで更にいい馬たち!
2023/6/27(火)
大井ダート2000m
出走馬&展望
◎メイショウハリオ前走のかしわ記念を完勝し、勢いに乗っている。本来右回りのほうがよりいいタイプで、昨年の帝王賞も左回りの中京平安S3着からの優勝だった。そんな馬が左回りのG1を勝てるようになっているあたり、充実期に入ってきた模様。高速馬場は歓迎。評価は落とせない。
◯テーオーケインズ
2年前の帝王賞の優勝馬で、昨年の帝王賞は4着。ここまで大井の2000mは(1.0.0.2)とそこまで目立った戦績ではないものの、6着だった東京大賞典はベテルギウスSから中8日の変則ローテで、時計が掛かる馬場。昨年の帝王賞も間隔を詰めての参戦だった。間隔が詰まると良くないタイプで、間隔を空けた今回はチャンス。
▲クラウンプライド
初めての大井競馬場参戦となる。右回り参戦も2歳時のもちの木賞以来の参戦。右回りがダメな馬には見えないものの、徹底して左回りを使っていただけに、久々の左回りに戸惑わなければいい。立ち回りが上手く、今の大井は前目のポジショニングが取れる馬に優しいだけに、馬場が追い風となりそうだ。
☆ノットゥルノ
左回りダート(0.0.0.3)に対し、右回りダートは(3.3.0.1)とはっきり戦績が分かれるタイプで、右回りの大井競馬場でもジャパンダートダービーを勝つなど実績がある。前走は右回りの平安Sで9着に敗れたものの、川崎記念から3カ月半の休み明けで、+12kgと余裕残しだった。評価を見直したい。
△プロミストウォリア
5連勝中と勢いに乗っている。勢いだけならナンバーワンで、前走のアンタレスSは厳しいペースを作って後続を完封した。実力はこのメンバーに入っても通用しそうだが、今回は大井の2000m。これまでのレースを見ていてもスピードを持続させるタイプで、大井の2000mは少し長い可能性がある。あえて評価を下げたい。
△ハギノアレグリアス
安定感抜群、コースを選ばない点が魅力的。2走前の名古屋大賞典は大接戦となったものの、道中のコース取りを考えると着差以上の差があった。3走前にプロミストウォリアに完敗してしまったが、あの時は1800m。2000mなら逆転もある。ただし、今回は他にもメンバーが揃っており、現状1着まで届くかというと疑問が残る。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。