【秋華賞】ミッキークイーン 初の京都で2冠を目指し11秒7!

15日、秋華賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。トライアルとなるローズSを勝利して挑むミッキークイーン(牝3、栗東・池江寿厩舎)は、助手を背にCWで直線一杯に追われ、4F54.6-39.6-11.7秒をマークした。

牝馬クラシック1冠目となる桜花賞では、2/3が出走出来る抽選に漏れ、苦汁をなめた。忘れな草賞では1番人気に応える走りで、見事オークスへの切符を手にし、満を持して出走。中団やや後方からの競馬で、徐々に押し上げると、最後の直線では浜中騎手の豪腕が光り、上がり最速でクラシックの栄冠に輝いた。一気に世代の頂点へと駆け上がった同馬は、追われる立場として初めてのG1を迎える。

ここまで6戦3勝で2着3回と、1度も連対を外しておらず、上がりを確実に使える走りが特徴的。2冠を目指し、7戦続けて鞍上を任された浜中騎手の手綱捌きにも注目が集まるところだ。


10月18日(日)、京都競馬場で行われる秋華賞(G1)の共同記者会見が栗東トレセンで行われた。
ミッキークイーン(牝3、栗東・池江寿厩舎)に騎乗する浜中俊騎手の一問一答は以下の通り。

●今回は五分のスタートを

-:ミッキークイーンの浜中俊騎手です。前走のローズSから振り返って頂きたいのですが、2着でしたね。

浜中俊騎手:そうですね。スタートで出遅れたので、最後方からよく追い上げて勝てなかったのは残念ですが、緒戦としては無事にレースを終えられてよかったなと思っています。

-:休み明けというのもあったのでしょうか?

浜:馬はよく仕上がっていたと思いますし、順調に使い出せる感じでした。

-:オークスを勝っていますが、ローズSの時に夏を超えて感じた馬の成長や変化というものがありましたら、聞かせて下さい。

浜:この馬の場合、馬体重がいつも気になるところではあるのですが、夏の頃よりもフックラとしたトモを見せていましたし、そういうところはひと夏を越してカイバ食いもよくなっているということで、成長していると思いました。

-:それまでに厩舎からお聞きになっている事があると思いますが、何かございましたら教えて下さい。

浜:「特に変わりなく順調」との話は聞いていましたので、それ以外は大きく変わる点はないということです。

ミッキークイーン

▲2冠に挑むミッキークイーン


-:秋華賞は京都という事で、今まで京都を走っていませんね。

浜:そうですね。意外でした。

-:京都コース内回りという事ですが、ミッキークイーンにとってこのコースはいかがでしょうか?

浜:器用さが求められるコースだと思いますし、カギになるのはスタートだと思うので、前回のような競馬になるとさすがに厳しいと思います。スタートを五分に出て流れに乗れれば良いですね。

●安定感を活かしてもう一つタイトルを

-:前回のローズSは最後方からの競馬でしたが、スタートが良ければ前の方でも、という考えはありますか?

浜:スタート良ければ中団辺りでしょうね。思いっきり先行出来る程のタイプではないと思うので、中団辺りに付けられればと思っています。

-:ローズSは非常に速い流れになりましたが、この秋華賞はどのような流れになればいいという理想はありますか?

浜:先行したい馬はいますが、そんなにムリに行きたいという馬がいないですね。G1なので、そんなに緩いペースになりにくいとは思いますが、何よりもスタート出て、道中いかに流れに乗れるかというのがカギになると思います。

浜中俊騎手

▲7戦続けて騎乗する浜中俊騎手


-:オークスを勝っています。改めてこのミッキークイーンのストロングポイントというのはどの辺りにありますか?

浜:いつも一生懸命走ってくれますし、道中無駄な力を使わないですし、終いは確実なので、2着より下は取っていませんし、いつもそういう風に安定して走ってくれるのが、この馬の強さだと思います。それをいい結果に結び付けたいですね。

-:最後にオークス・秋華賞の2冠がかかります。意気込みを聞かせて下さい。

浜:オークスで初G1をこの馬はとりましたので、当然、秋華賞でまたタイトルを一緒に増やせればなと思うので、強いミッキークイーンの走りを自分がエスコートしてあげられればなと思うので、応援よろしくお願いします。

ミッキークイーン

▲15日朝、ミッキークイーンの調教の様子