【朝日杯FS】今週は信頼できる?無敗馬サリオスの気になるデータ

サリオス

朝日杯フューチュリティS(G1)は、2014年から阪神外回りの芝1600mに舞台を移した。かつては中山コースで器用さが問われ、内枠の穴馬も台頭する年が多かった。阪神外回りコースに変わったことで、末脚比べの展開になる年が増えている。

阪神外回り芝1600mコースは、スタートから3コーナーまでの距離が444m、直線も474mと非常に長い。この条件に近いのが、東京芝コースだ。東京の芝1600mも3コーナーまで500m以上、直線も525mあり、今回と近い条件だ。

実際、以下のように東京マイル戦重賞で連対していた馬、500万(1勝クラス)を勝っていた馬の好走が多い。

▼朝日杯FS好走馬の東京マイル実績(近5年)

2014年
1着 ダノンプラチナ (ベゴニア賞1着)
3着 クラリティスカイ(いちょうS1着)

2016年
1着 サトノアレス  (ベゴニア賞1着)

2017年
1着 ダノンプレミアム(サウジRC1着)
2着 ステルヴィオ  (サウジRC2着)

2018年
3着 グランアレグリア(サウジRC1着)

直線の長いコースでキッチリと折り合い、確かな末脚を見せていた馬は信頼に値するということだろう。

今年のメンバーで東京の芝マイルで重賞で連対しているか、500万(1勝クラス)を勝った馬は1頭しかいない。サウジアラビアRCを圧勝したサリオス(牡2、美浦・堀厩舎)だ。

その前走で2着に下したクラヴァシュドールは先週の阪神ジュベナイルFで3着。決して相手が弱いわけではなかった。今週は人気馬がしっかり差し切るシーンが見られるか。

●サリオス
【森助手のコメント】
「1週前までにしっかり負荷をかけていますし、今週は輸送があるので最終追い切りは無理せず5ハロンから時計を出しましたが、終いの手応えも良かったです。良い追い切りができたと思います。前走の頃と比べて涼しくなりましたし、過ごしやすくなって体調も上がっていると思います。

馬体重に大きな変わりはありませんが、デビュー時に比べて体のラインが牡馬らしくなってきました。かかるところもありませんし、体の使い方が上手だと思います。今回はムーア騎手に替わりますが、以前追い切りに乗ったときにナイスホースだと話していましたし、初騎乗でも問題ないと思います。G1の舞台でも勝ち負けできる能力がありますし、レースまでしっかり調整していきたいです」