
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
土日とも一頭入魂で頑張ります
2023/9/21(木)
3日間開催はフィリップ(1人気3着)が最高着順。結果的に丁寧に乗り過ぎてしまったという反省がある中で、馬はよく頑張ってくれました。いい意味で大雑把に乗るといいますが、もう少しペースを上げても地力的に対応してくれたと思います。
コガネノソラ(3人気4着)は調教から返し馬までいいイメージで臨めたのですが、いざ競馬になるとゲートを出ず、押せども全く進んで行かず。競馬場が替わって初の右回りということもありましたが、それにしてもという内容。普段は気持ちが前向きすぎるくらいなので、ハナに行ってもと考えていたくらいです。
フジフォンテ(16人気5着)は調教中にもやる馬なのですが、3完歩目にカクンと躓いたのが悔まれます。あれがなくスムーズについて行ければ際どかったかなと思いつつも、そこからは集中力を切らさずに頑張ってくれました。近走にはない好内容だったので、次走の結果に繋げてあげたい。

この土曜は中山で5R(2歳新馬)のフォルトシュリットに騎乗します。ゲート試験からずっと調教にも乗ってきて、今週の追い切りはこれならいい初戦になりそうという感触を得られました。乗り込み量はライバル達に負けないはずで、現時点における能力は出し切れそうな仕上がりです。
日曜も中山で3Rのテイキットイージーに騎乗します。初戦は馬自身に気がないような走りで、最後にようやくエンジンがかったところでゴール。連闘が刺激になりそうなタイプと見ており、前半からもう少しハミを取ってくれれば前進できると思います。


3日間開催後の火曜日にとしまえん跡地にできたメイキング・オブ・ハリー・ポッターに行ってきました。平日でも混雑していましたが、素晴らしい施設でした。実際の映画で使われた衣装やセットが携わったスタッフによって再現されており、4時間以上かけながら最後までその世界観を堪能できるんです。もう一度ハリーポッターを最初から見直したくなりましたし、ここは足を運んで間違いがないスポットです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。