皆さんこんにちは、ライター大和屋です。前回に引き続き春休み特別企画、大井川鐵道観光ツアーの第三弾です。前回は一日目が終了したところで引きました。今回は旅行二日目の様子を書きたいと思います。

 旅行二日目、朝起きるとまずは温泉です。温泉から見る絶景は夜に入った時には見えませんでしたが絶景です。見渡す限りの青い海、そして天気が良ければ富士山も見えるというその光景は、それだけのためだけにこのホテルを訪れてもいいのではないか、というくらいの眺めだったと言っておきます。お風呂のあとは朝食です。今日も一日食べまくるのを知っているにも関わらず朝カレーなんぞを食べつつ満腹になりました。朝の9時にはバスに乗り込み移動開始です。

 まずは日本で最大であるという焼津千手観音像の見学です。さらに移動し日本平ホテルの庭を見学します。高台に建つホテルの庭は街全体を見下ろせる開けた芝生になっています。
この風景は冗談ではなく絶景でした。そのあまりの眺望にドラマのロケで使われたりしていたそうです。ホテル自体もとてもおしゃれできれいでした。その風景だけでも泊まる価値ありといえるかもしれません。風景よりもグルメ好きな僕としても日本平ホテルに一度は泊まってみたいなぁなんて思ったりしたかもしれません。

大和屋暁

 日本平ホテルを後にした僕らは久能山東照宮へと向かいました。歴史はあまりくわしくはありませんが、東照宮というからには徳川家康案件なのはわかります。立派な歴史的建造物なのはなんとなくわかりますが、お参りをするのに坂をのぼっていかねばなりません。 とにかくそれがかなりきつい。ただまあ、きついからこそ登り切ったその先には達成感があるのかもしれません。とりあえず皆東照宮までたどりついたのでお参りしましたが、僕らの愛馬は残念ながら負けてしまいました。

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 さて、ここまでは観光でしたが、本番はここからです。東照宮を後にした僕らは八洲水産(やしますいさん)という会社の見学に向かいました。八洲水産というからには水産会社だという推測はすぐにできますね。静岡の焼津漁港はマグロの水揚げで有名なところです。ここ八洲水産もマグロを扱う静岡では有名な水産会社なのだそうです。
なんでもここの冷凍庫は通常の冷蔵庫より20度も温度が低いマイナス70度でマグロを冷凍するそうで、そうすることによってマグロの味をほとんど落とすことなく保存できるようになるらしいです。そんなハイテク冷凍庫に今回は特別に入れてもらえるとのことです。それほど冷凍庫に執着はないのですが、せっかくなので入れてもらうことにします。会社概要やマグロの種類、そして漁の方法などのガイダンスを受けた後、巨大冷凍庫へと移動しました。

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 巨大冷凍庫の前へと移動すると、僕らの前にフォークリフトがやってきました。リフトには巨大な冷凍マグロが束になって積まれています。カチカチになった冷凍マグロは決しておいしそうには見えませんが、お金に換算すると一千万円を超える値段になるのだそう。解凍されるとおいしそうに見えるようになるだろうなと想像しつつ、いよいよ冷凍庫体験のスタートです。
巨大な扉を前に準備はよいかと尋ねられ、OKだと答えると大きな扉がゆっくりと開いていきます。開いた先に何があるのかというと、そこには巨大な扉がありました。冷気が逃げないように扉が二重になっているのです。その段階でも寒さは伝わってくるのですが、この扉の向こう側は恐らくもっとすごいことになっているのだろうと用意に想像できる状況の元、ゆっくりと二つ目の扉が開きます。開いたと同時に中へ。そこは僕らの想像を上回る極寒の世界が待ち受けていました。
冬の北海道やドイツベルリンのマイナス20度、なんかを経験したことのある僕ですが、ここは寒さの次元が違う。くっそ寒いときにはよく芯から冷えるとか骨身に染みるとか言いますが、マイナス70度では露出している部分の肌が痛い。寒いではなく痛いのです。息を吐けばゴジラのように白い息がビームのように飛んでいく。濡れタオルを振り回せばすぐにカチコチに凍る世界。そんな状況で長いことこの冷凍庫へととどまることは不可能です。通常の世界の体感を取り戻すべくこりゃたまらんと走って戻ります。なんというか子供に戻った気分です。
わざわざ好き好んで会社見学なんてことをすることはなかなかないですし、冷蔵庫へ入れますと言われても恐らく自分からは入ろうとしないでしょう。ツアーを組んでくださった皆さんには感謝の言葉もありません。寒さにはしゃぐおっさん多数。なんともシュールな光景ですが皆楽しそうで何よりです。貴重な体験ありがとうございました。

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 さて、ここまで様々な静岡観光を繰り返してきましたが、ここらで昼食の時間です。ジャンルはお寿司、静岡県清水区にある『末廣鮨』というお店です。なんでも静岡では有名なお店だそうです。さてこの流れでお鮨といえばもうこの流れです。
この末廣鮨さんで八洲水産の冷凍マグロを堪能できるというのです。しかも、聞くところによるとここのお寿司屋さんマグロが売りになっているそう。自称グルメのこの大和屋はめったなことでは美味いとは言いません。霊湯マグロが売りの高級寿司、いったいどれほどまでなのか、お手並み拝見と行きましょう。

 末廣鮨へと到着すると、迷わず中へと向かいます。おもむきのある木々に囲まれた一軒家の建物。庭には金魚なんかがいたり大きなお皿が飾られたり、いかにもな感じです。建物の中へ入ると巨大なメロンが多数鎮座しています。さらに進んでいくとカウンターがありました。
カウンターはお客さんでいっぱいです。彼らの背後を通り抜け、二階の個室へと案内されました。縦長のその個室は前方に何やらステージのようなものがある部屋でした。全員が席についてしばしの間待っていると、ステージの幕が開き板場が登場しました。ステージのような空間は職人さんが寿司を握る特設ステージだったのでした。

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本日はわざわざこのお店の大将自ら握ってくださるそうです。大皿にのった寿司ネタをまずは見せてくださいました。これからこのネタたちがあなたがたの胃袋に収まりますよ。とのことです。一行の期待を盛り上げるだけ盛り上げて、鮨職人の握りショーの始まりです。今回はお昼ということもありいきなり握ります。大将が握った鮨を一貫一貫刷毛で醤油を塗って、皆に素早く運んできてくれます。カウンターとはいきませんが、素早く握りたての鮨を提供しようという努力は素晴らしいのではなかろうか?とはいえ大切なのは味、自称グルメのこの僕が最初にやってきた大トロをいただきます。東京の鮨屋とくらべると、かなり大振りの握りを目の前にすると、乾く前に素早く口へと放り込みます。

……

…………

……うまいです。

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 ものすごいサシの入った大トロは口に入れるとしっかりサクサク触感があるかと思ったその直後、口の中に脂の甘味が広がって、ふわっと解けていきました。ものすごい脂なんですけどなんかものすごく美味いのです。これが冷凍マグロなのかと驚かされます。そのトロトロ加減というと僕があと二十年も若ければ毎日でも通ってしまうようになるかもしれないくらい美味しかったです。 大トロ、中トロ、背トロにヅケ、さくから一枚一枚剥がして食べる『剥がし』という食べ方を考案したのはこのお店ということです。さらには大将一押しの背トロというのも大トロをしのぐトロトロ加減。どいつもこいつも脂がたっぷりのっています。ぶっちゃけていうと信用していなかった冷凍技術はすごいと思います。過去に西麻布で特殊な冷凍技術で一年中おいしく上海ガニが食べられるという、高いだけの中華料理屋に連れていかれたことがありますが、やたらに高いという印象だけでろくにうまいとも思いませんでした。

そんな過去がある僕としては冷凍というものに対して懐疑的な視線があったことは言っておかねばなりません。そんな僕の冷凍に対する概念をぶち壊してくれたといってもいいでしょう。僕がもう少し若ければ、僕がまだA5ランクのカルビをばくばく行けるような嗜好であれば、もっともっと感激していたことでしょう。こんなにトロを沢山食べたのは人生で初めてです。こんなにマグロを沢山食べたのは荒輝が用賀にあった頃以来です。鮨一貫も豪快な大きさで、まさにバブリーというべきお鮨屋さんでした。ごちそうさまでした。

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 腹いっぱいになったその後は、デザートの時間です。バスで移動した先はいちご狩りの会場です。いちご食べ放題、赤いのから赤くないのまで食べ放題です。練乳をつけて食べると練乳の味しかしませんが、久しぶりにいちごを食べたような気がします。斜面を登るのがとても大変だったことは秘密ですが、ふもとの受付ではカフェ的なものもやっていてパフェ的なものなんかもあったりしました。

 この後、三保松原にいこうかという話になっていたのですが、時間が微妙なのと曇っていて富士山が見えないとのことでいかないことになりました。とはいえ一日で様々な場所へと飛び回りました。僕らは後ろ髪をひかれつつもバスにのって静岡駅へと向かいました。二日間ハードに動き続けた上にバスの中では飲み放題。最後の移動では皆すっかり疲れ切って眠っておりました。
帰りの新幹線では残った酒を飲みながら今回の旅がいかに楽しかったかを語り合っておりました。二日目で一番話題になったのはやはり冷凍庫、そしてその冷凍庫からの末廣鮨、皆がその美味しさを絶賛しておりました。皆で食べたこともありましたが、食事でこれほどテンションがあがったのは久しぶりだったような気がします。

大和屋暁

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 さて、これにて一泊二日の大人のわがままツアー、イン静岡、大井川鐵道の旅は終了です。この二日間静岡の名所や名物を堪能しつくした印象ですが、皆さまいかがだったでしょうか?結構詰め込み気味のハードなツアーだったかもしれませんが、充実した二日間だったと思います。この旅の写真を今見返してみてもどの写真を見ても皆ニコニコ笑っていたのが印象的です。こんな贅沢三昧のツアーが実現できたのは、何はともあれ大井川鐵道のオーナーであるHさんのお陰です。企画に参加した成岡さん、そうへい君も含めて本当にありがとうございました。楽しかったです。

 さて、この三回の更新でほとんど馬の話をしておりません。状況に変化がないというのが一番の原因ですが、馬が走ってくれないとどうにもこうにもな感じですので、僕にはどうにもできないところが歯がゆい感じではありますが、あと数か月もすればジャス君の子供達が走り出すのは決定事項です。
すでにゲート試験に合格している産駒もいます。レイズアンドコールの16も順調に来ております。早く名前をつけないとと思いつつ。しっかり考えて入厩前には書類をそろえたいなと思っております。今年はジャス君勝負の年です。ロードカナロアやオルフェーヴルに負けない初年度産駒の活躍を期待しております。