函館スプリントS

ユニコーンS

キングハート

(牡5、美浦・星野厩舎)

オレハマッテルゼ
ラブハート
母父マイネルラヴ
通算成績25戦6勝
重賞勝利 18年夕刊フジオーシャンS(G3)
連対時平均馬体重480kg (最高:504kg) (最低:462kg)
前走時馬体重504kg
POINT胴と前脚が短く、自然とやや前傾姿勢になっている短距離馬らしい体型。肩離れも良く、筋肉量が豊富。どちらかと言えばトモの角度が平尻寄りで、一瞬の切れというよりも長く脚を使わせて良さが出るタイプでは。高松宮記念からの休み明けとなるが、肋骨が薄っすらと見えるように太め感なく仕上げられており、毛艶も光っている。状態面に関して注文を付けるところはない。昨年2着の実績もあり、見逃せない存在だ。

ジューヌエコール

(牝4、栗東・安田隆厩舎)

クロフネ
ルミナスポイント
母父アグネスタキオン
通算成績11戦4勝
重賞勝利 17年函館スプリントS(G3)
16年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重484kg (最高:490kg) (最低:476kg)
前走時馬体重484kg
POINT久々の立ち写真となるが、4歳を迎えて背丈も伸び、全体的に筋肉量が増えてきた。正方形に近いシルエットで、距離適性はやはり短いところにありそう。父の産駒らしく繋ぎ・蹄が立ち気味で、洋芝やダートも悪くない印象を受ける。暖かい時期のほうが好きな馬なのだろう、気温上昇とともに毛艶も見栄えがするようになってきており、体調はかなり良さそう。昨年勝っているレースでもあり、復活のシーンも一考。

セイウンコウセイ

(牡5、美浦・上原厩舎)

アドマイヤムーン
オブザーヴァント
母父Capote
通算成績22戦6勝
重賞勝利 17年高松宮記念(G1)
連対時平均馬体重493kg (最高:504kg) (最低:482kg)
前走時馬体重500kg
POINT豊富な筋肉量とバランスの良い骨格で常に見栄えのするスプリントチャンピオン。勝ち星からは1年半ほど遠ざかっているが、馬体を見る限り衰えは全く感じられない。昨年は超ハイペースに巻き込まれ4着と敗れたが、蹄の形状やダート・道悪適性を踏まえると洋芝適性はあって良いはず。あまりにも極端な高速馬場になると苦しいが、例年通りの洋芝なら巻き返せると見ている。

ダイアナヘイロー

(牝5、栗東・大根田厩舎)

キングヘイロー
ヤマカツセイレーン
母父グラスワンダー
通算成績20戦7勝
重賞勝利 18年阪急杯(G3)
17年TV西日本北九州記念(G3)
連対時平均馬体重464kg (最高:476kg) (最低:454kg)
前走時馬体重462kg
POINT胴が詰まった典型的なスプリンター体型。父が欧州血統のキングヘイローということもあり腹袋が立派で、内蔵面もしっかりしている。逃げて後続を封じる競馬が得意なのも、この腹袋が勝負どころで底力を生んでいるからではないだろうか。休み明けの分、またレースまで2週間あることからもう一絞りできそうな雰囲気だが、輸送も含め函館に入ってちょうど良い目方になりそう。開幕週の馬場も合いそうなイメージで、好勝負に期待。
今週のイチオシ

ナックビーナス

(牝5、美浦・杉浦厩舎)

ダイワメジャー
レディトゥプリーズ
母父More Than Ready
通算成績25戦6勝
連対時平均馬体重512kg (最高:526kg) (最低:496kg)
前走時馬体重522kg
POINT牝馬ながら馬体重500キロを優に超える恵まれた体の持ち主で、ボリュームあるシルエット。大型馬はどうしても皮膚が厚く、野暮ったく感じてしまうことも多いが、この馬は馬体の張りが素晴らしく、黒光りする皮膚は薄く見えて状態の良さが伝わってくる。また、重厚感がありながらシャープな体付きで、昨年のようなスピード決着になっても対応できるだろう。これまで重賞を勝っていないのが不思議なほど。ここで重賞初制覇を期待したい。

グリム

(牡3、栗東・野中厩舎)

ゼンノロブロイ
ブランシュネージュ
母父サクラバクシンオー
通算成績5戦3勝
連対時平均馬体重494kg (最高:496kg) (最低:490kg)
前走時馬体重496kg
POINTゼンノロブロイは重厚感のあるパワータイプな馬を出すことが多く、前駆後躯ともに筋肉量が豊富。更に母父がサクラバクシンオーということもあって、全体的にガッシリとした体型を披露している。毛艶も光っており、皮膚の薄さを感じさせるほど馬体の張りも良い。シルエット的にマイルがベストといった印象で、前走と同じ舞台である今回も引き続き注目の1頭。

グレートタイム

(牡3、栗東・藤原英厩舎)

キングカメハメハ
ミラクルレジェンド
母父フジキセキ
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重470kg (最高:472kg) (最低:470kg)
前走時馬体重472kg
POINT非常にバランスの良い体型で、筋肉量も豊富。素質の高さが窺える立ち姿だ。3歳馬ながらトモの下腿部には網目のように血管が浮き上がっているように皮膚が薄く、筋肉の張りは相当なモノ。一見して芝もこなせそうな素軽いイメージを抱かせるシルエットで、この素軽さこそが切れ味、瞬発力の源ではないだろうか。肋骨が薄っすら感じ取れるように仕上がりは抜群。ここも勝ち負けになる。

ハーベストムーン

(牡3、栗東・浅見厩舎)

マンハッタンカフェ
レツィーナ
母父キャプテンスティーヴ
通算成績5戦3勝
連対時平均馬体重515kg (最高:520kg) (最低:510kg)
前走時馬体重510kg
POINT今回のメンバーの中では背中が長く、距離はマイルよりも1800、2000mの方が合っている印象。とはいえ胸前の筋肉は立派で、トモにもくっきりとスジが浮いているように筋肉量もある。マイルでのスピードにも十分対応可能と見ている。毛艶、馬体の張りも申し分ない状態。現状でも見栄えする立ち姿を披露しているが、細かくパーツを見ていくとまだまだ良化が見込める造り。将来が楽しみな1頭だ。

バイラ

(牡3、栗東・川村厩舎)

ヘニーヒューズ
コウエイテンプウ
母父デヒア
通算成績11戦3勝
連対時平均馬体重492kg (最高:496kg) (最低:486kg)
前走時馬体重492kg
POINT2歳6月とデビューが早かった馬だが、約1年で馬体重を20キロ増やしてきており、確かな成長力を感じる。まだ背中のラインを見ても成長余地が大いに残っているので、ここから更に幅が出てダート馬らしくなってくるのではないだろうか。体型的には1200~1400mの方が合っている印象で、マイルはやや長いと見ているが、毛艶もピカピカで太め感もなく動ける状態。距離さえ克服すれば一発があっても驚け無い。
今週のイチオシ

ルヴァンスレーヴ

(牡3、美浦・萩原厩舎)

シンボリクリスエス
マエストラーレ
母父ネオユニヴァース
通算成績4戦3勝
重賞勝利 17年全日本2歳優駿(G1)
連対時平均馬体重489kg (最高:496kg) (最低:486kg)
前走時馬体重496kg
POINTシンボリクリスエス産駒らしい骨量の豊富な馬で、どっしりとした体型は既に風格さえ漂っている。トモの容量も正方形で大きく、類まれな推進力はこの立派な後躯から生み出されている。肉付きが良い分胴が詰まり気味に見えるが、中距離くらいまでなら難なくこなせそうなシルエット。当然、勝利を挙げているマイル戦も適性十分。毛艶、馬体の張りも文句ない状態。2歳ダート王者の走りに期待したい。

ルッジェーロ

(牡3、美浦・鹿戸雄厩舎)

キンシャサノキセキ
シルヴァーカップ
母父Almutawakel
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重502kg (最高:512kg) (最低:492kg)
前走時馬体重512kg
POINT【抽選で除外に】仙骨の角度が地面と平行に近い、いわゆる平尻。このような体型の馬は淡々としたスピード勝負に強いと言われているが、新馬を芝の1400m戦で押し切り勝ちしているように、やはりある程度先行して粘り込むようなレーススタイルが合っているのではないだろうか。飛節の折りも深く、サッとした加速も比較的利くタイプだ。体型的にも距離はマイルくらいが一番合っている印象で、巻き返しの可能性も十分。

函館スプリントS

ユニコーンS

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