オールカマー

神戸新聞杯

アルアイン

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
ドバイマジェスティ
母父Essence of Dubai
通算成績11戦4勝
重賞勝利 17年皐月賞(G1)
17年毎日杯(G3)
連対時
平均馬体重
520kg (最高:526kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重516kg
POINT
骨格そのものが大きく、筋肉量も豊富。立ち写真からも迫力が伝わってくるほど、パワー溢れる好馬体を披露している。全体にバランスが良い造りで、シルエット的にも中距離がベスト。2200mも許容範囲と見る。4月末の香港遠征以来の実戦となるが、大型馬の割に仕上がりやすいタイプで、今回も腹周りは引き締まり、スッキリとした印象を与える。馬体の張りはまだ良化余地がありそうだが、十分動ける体勢に整った。巻き返しに期待。
今週のイチオシ

エアアンセム

(牡7、栗東・吉村厩舎)

シンボリクリスエス
エアマグダラ
母父サンデーサイレンス
通算成績27戦5勝
重賞勝利 18年函館記念(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:506kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重500kg
POINT
シンボリクリスエス産駒らしく、胸前・トモの筋肉量が豊富。7歳馬だが数を使われていない分、馬体が若々しい。半腱半膜様筋にスジが浮き上がっているように筋肉の輪郭もハッキリとしており、張りが素晴らしい。腹周りはやや立派に見せるが、腹袋の大きな馬なので特に問題はないだろう。相手は一気に強化されるが、充実度で十分勝ち負けまで持ち込めるはずだ。人気妙味も含めて一推しとする。

ガンコ

(牡5、栗東・松元茂厩舎)

ナカヤマフェスタ
シングアップロック
母父Singspiel
通算成績29戦6勝
重賞勝利 18年日経賞(G2)
連対時
平均馬体重
489kg (最高:504kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重504kg
POINT
昨年暮れ~今春に芝の長距離戦で開花したが、それまではダートを使われていたようにクビ差しも太く、胸前やトモの筋肉も立派。過去には短距離を使われて勝利した実績もあり、胴の長さを見てもステイヤーといった印象はない。天皇賞(春)の敗因は長過ぎる距離にあったと見ているので、単純に距離が短くなるのは好材。日経賞で勝利しているように相性の良いコースでもある。目イチの仕上げだった前走時と比較して、今回は余裕残しの印象。使って良くなるタイプでもあり、地力でどこまで。

ゴールドアクター

(牡7、美浦・中川厩舎)

スクリーンヒーロー
ヘイロンシン
母父キョウワアリシバ
通算成績23戦9勝
重賞勝利 16年産経賞オールカマー(G2)
16年日経賞(G2)
15年有馬記念(G1)
15年アルゼンチン共和国杯(G2)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:496kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重472kg
POINT
2走前のAJCCは7ヶ月ぶりの実戦で冬毛が残っていたように、明らかに本調子ではなかった。前走の大阪杯はレース当日に馬体重マイナス18キロと大幅に減った影響が大きく、近2戦は力を出し切れていない。今回は前2走と比較して全体的に良化している雰囲気で、馬体の張りや毛艶は全盛期の姿とまではいかないが、徐々に戻りつつある。フィジカル面では上昇傾向にあり、休んでリフレッシュした今の状態なら復活も十分あると見ている。この馬を次点としたい。

ダンビュライト

(牡4、栗東・音無厩舎)

ルーラーシップ
タンザナイト
母父サンデーサイレンス
通算成績14戦3勝
重賞勝利 18年アメリカジョッキーC(G2)
連対時
平均馬体重
470kg (最高:478kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重480kg
POINT
大柄で重厚感な馬の多いルーラーシップ産駒の中でも、珍しくこの馬はシャープな造りが特徴。故にスピード能力に秀でており、スッと好位を取れる先行力がある。ローテに関係なく、比較的仕上がり具合は安定しており、今回も休み明けとはいえ太め感もない。もちろんG1のステップレースということで目一杯の仕上げではないが、1週前でこれだけ出来上がっていれば上々。脚が長めでストライドも大きく、ゆったりと加速できる中山外回りコースは最適の舞台。上位争いに期待。

レイデオロ

(牡4、美浦・藤沢和厩舎)

キングカメハメハ
ラドラーダ
母父シンボリクリスエス
通算成績9戦5勝
重賞勝利 17年東京優駿(G1)
17年神戸新聞杯(G2)
16年ホープフルステークス(G2)
連対時
平均馬体重
478kg (最高:484kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重488kg
POINT
キングカメハメハ産駒らしく筋肉量が豊富。前脚がやや短いシルエットで、これは半兄ティソーナ、全弟レイエンダにも共通する特徴。母ラドラーダの産駒は前脚が短めに出やすく、故に立ち写真ではやや前傾姿勢に見える。本質的に距離は長くないほうが良いのだが、それをリカバリーできるだけの心肺機能を持っているということだろう。東京芝2400mがこなせるのなら、当然この舞台でも問題なく力は発揮してくれるはず。休み明けでも筋肉の輪郭がハッキリしており、張りも十分。ダービー馬の力を改めて証明したいところ。

エタリオウ

(牡3、栗東・友道厩舎)

ステイゴールド
ホットチャチャ
母父Cactus Ridge
通算成績7戦1勝
連対時
平均馬体重
461kg (最高:468kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重454kg
POINT
青鹿毛のステイゴールド産駒で、天皇賞(春)を連覇したフェノーメノを一回り小さくしたようなイメージの馬体。まだキ甲が抜けきっておらず腰高で成長途上の体つきも、胸前には豊富な筋肉が付いており、トモの張りも上々。蹄・繋ぎが立っていることから、道悪は巧そうな印象を受ける。比較的胴周りもゆったりとした体型で、距離は長くても問題なくこなせるだろう。ややゆとりある造りだが、毛艶と馬体の張りは目を見張るものがあり、1週前とすれば上々のデキだ。好勝負できる。

エポカドーロ

(牡3、栗東・藤原英厩舎)

オルフェーヴル
ダイワパッション
母父フォーティナイナー
通算成績6戦3勝
重賞勝利 18年皐月賞(G1)
連対時
平均馬体重
493kg (最高:498kg)
(最低:490kg)
前走時馬体重490kg
POINT
正方形に近いシルエットで、胴もやや詰まって見える造り。本質的に馬体構造はマイル~2000mがベストといった印象。それでも前走の日本ダービーでは2400mを逃げて2着に踏ん張ったように、心肺機能が非常に優れている。背中と腹側のラインが平行に近く、切れないが一定のピッチで長く良い脚を使える体型なので、いかに自分のペースに持ち込んで脚を活かし切るかが勝負の分かれ目か。休み明けのステップレースでも馬体の張り良く、毛艶も上々。引き続き上位争い可能と見た。

ゴーフォザサミット

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

ハーツクライ
ラグジャリー
母父Storm Cat
通算成績8戦3勝
重賞勝利 18年テレビ東京杯青葉賞(G2)
連対時
平均馬体重
493kg (最高:496kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重498kg
POINT
ハーツクライ産駒らしいゆったりとした胴周りで、長距離や広いコースでこそ真価を発揮する体型。前走の札幌記念は小回りコースが合わなかった印象で、それでも前掛かりの展開を早めに動いて見せ場は作っていた。広々とした阪神外回りコースなら持ち前の末脚を活かせるはずで、条件は明らかに好転。同世代相手なら十分巻き返せるだろう。背中には薄っすらと銭形が浮いて毛艶も抜群に映えており、代謝の良さが窺える。勝ち負けに加われる仕上がりだ。

ステイフーリッシュ

(牡3、栗東・矢作厩舎)

ステイゴールド
カウアイレーン
母父キングカメハメハ
通算成績5戦2勝
重賞勝利 18年京都新聞杯(G2)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:454kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重452kg
POINT
ステイゴールド産駒らしくコンパクトにまとまった馬体で、骨格自体はさほど大きくないものの、全く小さく見せない体つき。特に胴周りには伸びがあって、距離は延びて良さそうな体型をしている。この父ということもあって蹄は起き型、繋ぎの角度も立ち気味。馬場はある程度渋っても問題なくこなしてくれそうだ。馬格の割にストライドが大きく、広い阪神外回りコースも合いそうな印象。休み明けながら肋骨が薄っすらと感じ取れるほど仕上がっており、巻き返しに期待。

タイムフライヤー

(牡3、栗東・松田国厩舎)

ハーツクライ
タイムトラベリング
母父ブライアンズタイム
通算成績8戦3勝
重賞勝利 17年ホープフルステークス(G1)
連対時
平均馬体重
457kg (最高:460kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重450kg
POINT
骨格自体はそこまで大きくないが、それに随伴する筋肉量は豊富で、特にトモは春先と比較して明らかに肉付きが良くなった。2歳G1を制してはいるものの、父ハーツクライなら当然成長力もあるはずで、ひと夏越して成長した印象を受ける。皐月賞・ダービーは肋骨が感じ取れるような磨き上げられた仕上げで出てきていたが、結果が出なかった。逆にホープフルS時は腹周りをふっくらとさせた仕上げで、今回の立ち写真に近い状態だったことから、ガラリ一変があっても良い。
今週のイチオシ

メイショウテッコン

(牡3、栗東・高橋忠厩舎)

マンハッタンカフェ
エーシンベロシティ
母父Lemon Drop Kid
通算成績7戦4勝
重賞勝利 18年ラジオNIKKEI賞(G3)
連対時
平均馬体重
489kg (最高:500kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重482kg
POINT
背中、腹周りのラインは父マンハッタンカフェと似ており、脚が長く全体的にスラッと見せるシルエット。ムダ肉の少ない体つきをしており、ステイヤーとしての素質を感じる。2400mに距離が延びるのはプラス材料だ。後肢の下腿部に太い血管がハッキリと網目状に浮き上がっており、筋肉の張りは春クラシック戦線を戦ってきた馬たちに見劣らない、素晴らしいモノ。前走は厳しい展開を押し切っているように心肺機能も高く、春の大勢を覆すことを期待して一推し。

ワグネリアン

(牡3、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ミスアンコール
母父キングカメハメハ
通算成績6戦4勝
重賞勝利 18年東京優駿(G1)
17年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
450kg (最高:454kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重450kg
POINT
ディープインパクト産駒らしい、斜尻直飛で長駆短背のシルエット。長く良い脚を使える馬体構造をしているので、東京や阪神外回りのような末脚を存分に活かせる広いコースが合っている。前走時と比較して、良い意味で大きく変化したところを感じさせず、休み明けでもスッキリとした仕上がり。ダービー時は下腿部の血管が浮き上がっていることを高評価したが、今回も引き続きハッキリと確認できるほど、後躯の張りは良い。100%の目イチ仕上げではないが、十分に力を出せる状態で、ダービー馬の能力を証明するような走りに期待。

オールカマー

神戸新聞杯

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