今週は三日間競馬。月曜には中山でセントライト記念がある。菊花賞への前哨戦としても注目の一戦ではある。

だが、やはり日曜の中京、3歳牝馬のローズSに集中したい。約1ケ月後の秋華賞への勉強会も兼ねている。先週、土曜の紫苑Sではオークス出走馬がワンツー決着をみせた。やはり春にクラシックへ出走している馬の地力は違う。

今回もオークス出走馬は5頭近い。4、5、6着のタガノパッション、アールドヴィーヴル、ミヤビハイディ。オークスでは先手をとったが14着敗退のクールキャットも居る。

その中で私の注目馬はアールドヴィーヴル。2戦目の東京遠征で馬体を大きく減らした。そのまま桜花賞、オークスと進めたが共に5着と掲示板は外さなかったものの、もっとやれた筈だ。

この夏の間に体が成長してプラス体重で出て来てくれるものと信じている。数字は30キロ増でも驚かない。心身共に大人になった彼女を周回するパドックで是非に観たいものだ。

【セントウルSの回顧】

21年9月12日(日)中京11R セントウルS(G2、芝1200m)
  • レシステンシア
  • (牝4、栗東・松下厩舎)
  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母父:Lizard Island
スタートで《あっ!》と声が出た。

ジャンダルムがアオって馬群のいちばん後ろに見えたからだ。そしてまだゲートが開いてから7秒も経っていないぐらいで《エエッ!》と声が漏れる。レシステンシアがハナでも切ろうかの勢いでいちばん前に居たからだ。

何とか内のシャンデリアムーンが前に出て、2番手に収まったがちょっと驚く。そして1ハロンを少し行ったあたり、まだ15秒ぐらい過ぎたぐらいで《本当かよ~》と思わず声が出る。クリノガウディーが何と4番手、それも後ろをチラ見しながら内へ入って行く凄いポジションどりに驚いた。

阪急杯でレシステンシアが逃げ切ったのは1400だからだろうと思っている。それが1200のスプリント戦で先手かと思える位置に居る。終い切れる印象のクリノガウディーが絶好の位置に居る。この流れの緩さに、ジョッキー達のポジションどりに感心をしたものだった。

だが終わってみれば前半3Fは昨年のダノンスマッシュが勝った時より僅かにだが早い32.9で後半3Fも34.3と切れが要求される流れであったのだ。

直線半ば、あと400で内めから先頭に踊り出たレシステンシア。2列めのクリノガウディー、カレンモエとの差はそのままキープしてのゴールだが、ただ1頭だけ追い縋って来たのが3歳馬、ピクシーナイト。それもTVアングルのせいか、ゴール前では外のピクシーナイトが如何にも差し切ったかの様に見えた。実際にはクビ差もあったのだからそんな逆転劇ではなかったのだろうが、あれはいけないカメラワークだ。

しかし次なるスプリンターズSではピクシーナイトのさらなる躍進が期待される。レシステンシアも春以来だからもっと走れるのだろうが。

惜しむらくはジャンダルムだ。ゲート内での落ち着きのなさである。普通に出ていたらどうだったか。中2週でスプリンターズSだ。ダノンスマッシュもまだ勝っていないG1で万全の態勢で待機だ。短距離路線に異状なしだ。