この根岸Sの勝馬がG1フェブラリーS勝者となったのが過去10年で5度。やはりここで勝つ勢いのある馬はそのまま出世するのも良く判る。まずはここでの勝ち馬探しであろうか。

昨年のここの3着馬、G1馬のタイムフライヤー。その3着後の5戦は一度も電光掲示板にあがらずじまい。やや峠は過ぎたのか。

昨年、5番人気で8着のヘリオスは昨年とまったく同じ入り方。休む前の霜月Sを勝って臨む同じパターン。今回は鞍上に武豊Jを迎える。

気になるのが川田Jのジャスパープリンス。森厩舎が川田Jとのコンビで昨年10戦4勝、今年は1戦1勝の好相性だ。

また、注目しているのが横山和Jとオメガレインボー。昨年の小倉で初めて跨った時は前でレースのタイプ。それを差しにチェンジさせアハルテケSを勝った。今回、1400ではあるが目は離せない。

ソリストサンダーは戸崎Jのコンビ4戦めで重賞初勝利。その勢いでここを制覇し、さらに飛躍していくのか。

【アメリカJCCの回顧】

22年1月23日(日)中山11R アメリカJCC(G2、芝2200m)
  • キングオブコージ
  • (牡6、栗東・安田翔厩舎)
  • 父:ロードカナロア
  • 母:ファイノメナ
  • 母父:Galileo
  • 通算成績:17戦6勝


4歳馬世代強しと最近の一連の結果からも今回の主役のオーソクレースに大きな期待をし過ぎてしまったのだろうか。

先に行っている同世代に追いつけ、追い越せとばかり押し付けてしまったのか。終わってみれば前でレースをした馬は電光掲示板にどの馬も載っていない決着。

スタート直後に馬が躓いたかのルメールの動きだった。思わず《あっ!》と声が出たほど。後でビデオで確認すると、2完歩めぐらいに急に右へ凭れ内の馬に接触しそうになっていた。何とか事なきを得て流れに乗っては行ったが、最初のレースの入りがスムーズでなかったのは事実。

もっとも、勝ったキングオブコージもゲートを上へと飛び上がるスタート。出た瞬間はいちばん後ろから、すぐに前のアサマノイタズラを抜いてブービーでのスタンド前だった。

道中はどうしてもオーソクレースを中心に観る。いいポジションに居る筈なのに、何か感じが良くない。向こう正面での隊列は先行グループは3頭。そこからオーソクレースを含む中団グループ7頭がひと塊り。そしてポツンポツンと4頭が後ろを離れて続く。

3コーナー過ぎて後800からどんどん前と後ろが接近。後600を通過し、後400手前では逃げた地方馬以外はほぼひと塊り。オーソクレースが先頭へと出てきたが、その外のスマイルが手応えで完全に勝っていた。

そしてマイネルファンロン、キングオブコージが一気に外から上がってきた。直線の後1ハロンではオーソクレース、スマイル、マイネルファンロン、キングオブコージ、アサマノイタズラと横並びになる。そこからキングオブコージが長く脚を使って前へ出る。マイネルファンロンを抑えての勝利。アサマノイタズラが3着かと思いきや、ボッケリーニがラチ沿いを伸びて3着。

先週の重賞展望でこのレースでの横山典Jの勝ち鞍が抜けていることを書いた。そんなヒントに気がつきながら、流れが来ている鞍上にうまく乗れなかった自分が情けなすぎる。