桜花賞へ中3週の間隔のフィリーズレビュー。距離が1400芝と短いのとローテーションの点でどうしてもメンバーが小粒な気はする。それでも阪神JF組から4頭がエントリーしている。

2番人気で3着だったコラソンビートはスワーヴリチャード産駒。むしろ1400の距離は2戦2勝。栗東に入って時計も出している。ここで3着以内に入らなければの馬でないから本番を見据えた調整となるのだろう。ジックリと馬体を観させて貰おう。

5着のシカゴスティングは前走で逃げの手に出て5着は立派。本来は終いを生かす馬だろう。馬体を増やして出てきて欲しい処だ。ドナペティは距離短縮が絶対にいい方に出そうな馬。

そして16着敗退となったカルチャーデイ。9月デビューで暮までに3戦のタイトなスケジュールもあったか。これも馬体大幅増が理想。穴で注目しているのがバウンシーステップ。稽古をミッシリ。当日のパドックが楽しみでもある。

【弥生賞の回顧】

24年3月3日(日)中山11R 弥生賞(G2) 芝2000m)
  • コスモキュランダ
  • (牡3、美浦・加藤士厩舎)
  • 父:アルアイン
  • 母:サザンスピード
  • 母父:Southern Image
  • 通算成績:7戦2勝


ちょっぴり自信のあった今回の弥生賞ディープインパクト記念。パドックを周回するトロヴァトーレを観て、自分の眼に間違いないと意を強くしてしっかり馬券を購入した。

だがレースに入った早々から嫌な予感が。スタート自体は悪くなかったトロヴァトーレだった。内のシンエンペラーもほぼ五分に出ていた。すぐに外からシリウスコルトが。それに並ぶ様にダノンエアズロックも前に入った。

被せる様に来たのを嫌がったのか。内のシンエンペラーと馬体を接す様に進むトロヴァトーレ。いや、馬体がぶつかってもいた様だ。さらに最初のコーナーに入る少し前でもこの2頭は競いあう様にぶつかる。結局、内のシンエンペラーが2頭では前に出て4番手、トロヴァトーレは5番めでカーブを廻る。

先手はシリウスコルト、2番手がシュバルツクーゲル、続いてダノンエアズロック。ファビュラススターは6番手。最初のポジションどりが嘘の様に淡々と流れていく。2コーナーを廻り向こう正面に入ってそう時間が経たないうちにミルコが動く。少しスタートが遅かったコスモキュランダが前へと進出気味。

あと800のハロン前にトロヴァトーレの後ろへ。そこでルメールがチラっと後ろを確認する。少し外へ出そうとした様だ。前のダノンエアズロックも同じく外へ出そうとした瞬間。その2頭の動きに蓋をする様に前へ出ていったミルコとコスモキュランダ。それもいちばん前でなくシリウスコルトの半馬身ぐらい外へ。

4コーナーを2頭が並んで廻り、あと200でやっと前に出れたコスモキュランダ。粘ろうとするシリウスコルトをシンエンペラーが最後に意地を見せて交わして2着。トロヴァトーレもダノンエアズロックにも最後まで盛替えす脚はなかった。8Rから良となったが馬場はまだまだ悪かった。中山の芝コースは難しい。シンエンペラーの様に芯の強い馬でないとこなせないタフなコースでもある。