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課題の食いの細さを解消したことが充実の要因

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▲【追い切りチェック】7/19(水) 藤岡佑介騎手が騎乗して函館ウッドを単走
強めに追われて5F71.2-12.4秒をマークしている

-:肉体的な変化はいかがですか?

吉:前回の方が、トモの張りなどはもう一つ良かったかなと思いますけどね。目方はそんなに変わっていないし、バランス的にはそんなに変な感じはないのですが。それは、今朝のひと追いでちょっと張ってくると思うんのね。変わってくると思いますし、日曜も大きめを乗って、来週の最終追いもこっち(函館)でやって、前日輸送で向こう(札幌)に競馬という予定です。

-:3歳時は関東での輸送で馬体を大きく減らしてしまったこともありました。ここ最近は関西圏や滞在競馬が中心ですね。

吉:関西圏の輸送なら今は問題ないのですが、この直前+長距離は久々。そこさえクリアしてくれたら、という感じですけどね。こればっかりは積んでみないと分からないですからね。

-:函館から札幌と言うのは、個人的には距離感が掴めないのですが、今まで競馬に携わられていて、輸送の長さを感じるものですか?

吉:ええ、僕らはね……。負担は掛かると思いますね。馬運車だったら3~4時間以上掛かりますね。そのためにも、もうちょっと馬体におつりが欲しいかなというくらいです。

-:馬体的には今回はどれくらいでしょうか?

吉:今で前走(462キロ)と変わらないくらいだから、積むことを考えると、本当はもうちょっと欲しいんですよね。

-:確かに減る分を考慮すると、もうひと上積みほしいですよね。ちなみに、ここ最近の飼い食いはすごく良くなったとのことですね。

吉:いや、良くなったんですよね。全然食わなかったんですよ。普通に食べる馬よりは少ないのですが、この馬なりには食えるようになっているから、その辺で調整のしやすさも変わってきています。それによって、強い追い切りもけっこうできるようになってきましたから。

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-:それは、今年活躍した要因の一つになるのですか。

吉:そうですね。暮れに使ったあたりから全然落ちることなくきています。在厩でずっと調整できて、馬も理解しているのか、けっこうリラックスしていますから。そこで変にイレ込んでくるんだったら、ちょっと問題ですけどね。ちゃんと長期で放牧に出したりしたら、しっかり増えて帰ってきますから。

-:いつも行かれる放牧先はどこですか?

吉:だいたいが山元トレセンですかね。栗東にいる時は、短期だったらグリーンウッドで。もともと僕も牧場は社台(ファーム)さんでお世話になって、山元トレセンに行ってというキャリアで。

-:それでは、吉田助手にとっても縁のある馬なのですね。また、放牧先についてはグループ的にはそうなりますね。

吉:そうですね。今回だったらこっち(北海道)だから、そのままこっち(社台ファーム)に出すのかもしれないですね。栗東から山元トレセンに出した時も、やっぱりけっこう減っていたみたいなんですよね。それを、牧場で戻してくれて積んだところ、やっぱりちょっと減ってしまって。やっぱり向こうの人に聞いたら「10以上は減っていた」みたいなんです。

-:こうして馬房を見ていると普通に飼い葉桶にずっと入りっぱなしにも見えますね。

吉:そうですね。例えば、追い切りも早めにやって、食べる時間を長めに設けてあげるよう工夫しています。だから、今朝も一番でしたからね。

-:そういう配慮もあるわけですね。そこの消耗度と回復力が、バランスとしては今年良くなった要素でもあり、今回のカギでもあるということですかね。

吉:そうですね。でも、今回ここをクリアしてくれれば、もう大丈夫かなと思うんです。

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-:秋の目標とすれば、基本的にエリザベス女王杯になりますものね。

吉:(輸送の短い)関西圏なのでね。

-:最後に、ハミ吊りを使われていますね。重賞クラスでは少し珍しいのかなと。

吉:いないですね。けっこう舌を越していたので、先生の進言です。昔、厩舎でも使っていたみたいで「1回ちょっと試してみようか」と言って、それでポンと勝ったので。秋華賞の前の500万を勝った時あたりからだったと思います。そして、前回から、またリングバミにしました。マーメイドSは大丈夫そうだったので、今回もリングバミで行こうかなと。

-:ここまでの集大成が結実しつつある現状だと思います。レースへ向けての意気込みを聞かせてください。

吉:重賞も勝っているし、ぶざまな競馬はできないと思っています。斤量の軽い3歳馬など手強いですが、頑張りたいですね。

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