JRA通算100勝を達成した大庭和弥騎手!
2011/2/25(金)
大庭和弥騎手×高橋摩衣
-:今日は、JRA通算100勝を達成した大庭和弥騎手にお話を伺います。よろしくお願いします。
高:よろしくお願いします。
大:よろしくお願いします。
高:通算100勝おめでとうございます。記録を達成して、お気持ちはいかがですか?
大:そうですね、勝てて良かったな、と思います。
高:お祝いのラーメンは食べましたか?
大:いえ、ラーメンはいつも食べていますから。
高:大庭騎手のブログでも柱になる話題のひとつですよね。
大:そうですね。ラーメン食べに行かなきゃ、ぐらいの感じになってますね(笑)。
高:義務感(笑)。体重は大丈夫なんですか?
大:あまり夜遅くに食べなければ大丈夫ですよ。
高:たまに遠出もされているようですが、活動範囲は茨城県周辺が中心ですよね。
大:美味しいところがありますからね。わざわざ冒険をするよりも、そういう美味しいと分かっているところに行っちゃいますね。でもそうするとブログのネタが無くなっちゃいますから。
高:毎回同じお店だと代わり映えもしないし。
大:そうですね。「楽しみにしています」というコメントをもらうと、じゃあ行かなきゃ、みたいな(笑)。
高:競馬についても、ファンの質問に対して細かく答えていらっしゃいますよね。競馬に詳しくない人でも分かりやすいと思いますし、面白いです。
大:…ありがとうございます。
高:…、癒しのオーラが出てますね(笑)。大庭騎手は落ち着いて見えるので、感情の起伏があるのかどうか、と気になるんですけど、いかがですか?
大:それ、よくみんなから言われるんですよね。でも感情の起伏は凄くありますよ(笑)。
高:喜怒哀楽も。
大:ありますよ。あ、怒るのだけはイヤだなと思いますけどね。まあ、怒るのはあまり出さないで、喜びはもうちょっと表に出したいな、と思います。
高:100勝達成のインタビューは、もの凄く嬉しそう、という感じには見えませんでした(笑)。
大:あー、それは多分、人見知りなんですよ(笑)。慣れてくれば大丈夫だと思いますけど、そうじゃないと全然喋らないですから。初対面だと表情が変わらないですし。表情も声のトーンも変わらないので、喋りながら「ああ、まただな」って。
高:あ、人見知りモードに入ったな、と自覚症状が(笑)。
大:そうです(笑)。あと、インタビューされると、何を答えればいいのかって、メチャメチャ考えているんですよ。そうすると、緊張している訳ではないですけど、言葉が出てこないんですよね。
高:インタビューの返答にそこまで考え込んでしまう大庭さんなら、レースの騎乗馬についても考え込みますよね。
大:そうですね。いろいろと考えます。
高:考え込み過ぎて眠れなくなったりすることはありませんか?
大:無いですね。グッスリです(笑)。
高:レース前の情報収集として、どんなことをされますか?
大:うーん、障害馬はビデオを観ることもありますけど、他は新聞を読むぐらいですね。レース前にいろいろ考えはしますけど、ぶっつけで乗った方が先入観なく乗れるので、あまり調べない方が良いかな、という感じもあります。
高:感覚派ですね。レースの前に出来れば調教に乗っておきたいと思いますか?
大:うーん、調教に乗ることが良く出たり、悪く出たりすることがあるので、一概には言えないですね。だから乗らなくてもいいんじゃないですかね。ただ、自分で乗った方が、馬の走り方も良くなるので、乗せてもらうなら、何日間か乗りたいなと思います。1日で馬を修正するのは難しいので。
高:一定の時間を使って。
大:はい。力があるのに結果が出ていない馬がいたら、自分から先生に「乗せてください」って頼んだりもします。
高:そういう履歴を探っていけば、それが馬券に繋がるかもしれませんね。
大:ああ、そういうことはあるかもしれませんね。大体、水曜日の追い切りはポンと乗せてもらうことが多いんですけど、その後の木曜日や金曜日に乗っているかで判断出来るんじゃないかな、と思います。まだ直しようがあるぞ、というときに頼んで乗せてもらうので。
高:木金にどんな馬に乗っているのかに注目ですね。大庭騎手は、調教で乗る馬はどうやって決まっていくんですか?
大:厩舎の人から直接言われて引き受ける形です。
高:レースの騎乗依頼はいかがですか?エージェントは…。
大:いません。自分で直接やっています。ひたすら依頼を待っています。
通算100勝を決めたレースでも、単勝オッズ81.2倍のライブインベガスで快勝!大庭騎手らしい人気薄での記録達成となった。
高:大庭騎手は障害も乗っていらっしゃいますけど、平地のレースとの気持ちの切り替えってあるんですか?
大:やっぱり怖いので、自然と注意をしますね。
高:そうなんですか。レースごとの気持ちの切り替えはいかがですか?失敗を引きずっちゃったりすることもありますか?
大:結構ありますよ。失敗して、どうすれば良かったかという自分なりの答えが出るまでは考え込んでしまうので、前のレースのあそこはこうしておけば良かったな、ということを次のレースの返し馬に乗りながら考えることはありますね。
高:逆に、上手くいったケースのことを何度も思い返すということもありますか?
大:それもありますよ。ずっと調子に乗っている感じで(笑)。
高:ここ最近の快心のレースはありますか?
大:これ、というレースはありませんけど、やっぱり万馬券が出たときは、それなりにハマっていますね。最近そういうのは少ないですけど。
高:配当を見て「やったな」と思うことも。
大:そうですね。先週も結構つきましたよね?まあ、あれは馬が普通に走ってくれたんですけど。人気薄が来たとしても、その馬に何かしらの走る要素はありますよね。
高:それが分かるようになりたいです(笑)。では、そろそろ最後に今後の抱負を聞かせていただけますか?
大:はい。少しでも上手くなれるように、これからも努力していきます。
高:応援しています。今日はありがとうございました。
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01年に嶋田潤厩舎よりデビューし、05年フリーに。
デビュー年より平地、障害の両方で騎乗を続ける。 |
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■出演番組
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2006年から2008年までの2年間、JRA「ターフトピックス」美浦担当リポーターを務める。明るい笑顔と元気なキャラクターでトレセン関係者の人気も高い。2009年より、競馬ラボでインタビュアーとして活動をスタート。いじられやすいキャラを生かして、関係者の本音を引き出す。 |