'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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【Q&A 教えて圭太!】「今、欲しいものは?」などファンからの質問に回答!
2014/9/11(木)
Q&A 教えて圭太!
●「レースで馬が走りたくなさそうだと思った時はどうされますか?」
戸崎圭太騎手:愛撫をして、お願いをする。それで効き目があるかどうかはわかりません(笑)。
●「今まで乗っていた馬に会いに行くことはありますか?」
圭太:いや、特にはないですね。ただ、フリオーソには会いに行きたいなと思っていますね。1回会える機会を作っていたのですが、天気が悪かったのかな。何かの理由で行けなくなってしまったんですよね。いつかは会いたいですね。
●「中央に来てから騎乗スタイルが変わったように思いますが、なぜ変えたのか、具体的にどう変えたのか、変えてみてどうだったのですか?」
戸崎圭太騎手マネージャー:変わってませんよ、ハハハ。
圭太:どこが変わったように見えるのか、逆にちょっと聞きたい感じです(笑)。昔よりは、もっと柔らかくしなきゃ、もっとソフトに乗らなきゃいけないな、という意識はあります。その辺が変わっているのかな、という気はしますね。それでも、根本は変わっていませんよ。質問の方はどこを変わったと思われているのですかねぇ~。ああ、位置取りか?位置取りは変わりましたよね、それは。
マネ:それが分かるのは、凄いファンじゃないですか。
圭太:そうですね。そこはだいぶ変わりましたね。質問された方そこに気づいているのならば凄いですね。
●「どこの競馬場が一番好きでしょうか?」と。以前と変化はありますか?
マネ:大井でしょう、ハハハ(笑)。地元ですしね。
圭太:この前のサンタアニタトロフィーの時も、騎乗はなかったのに大井に行っていました。
(※サンタアニタトロフィーを制した本橋孝太騎手が勝利ジョッキーインタビューで「ご来場の戸崎圭太さんのように~」と戸崎騎手を引き合いに出して、インタビューに答えていた)
レースが終わって、表彰式に来た時に顔を会わせたからね。「良かったね」と一言言って、俺、すぐに帰っちゃったんですよ。インタビューは全然聞いていなくて、後から人に聞いたんです。本橋は良いヤツですよ。「あんまり公の場で言うな。競馬のことよりも戸崎圭太が第一になっちゃうから止めろ」と言っています。それは冗談ですけどね(笑)。
まあ、本題に戻れば、地方は大井、中央は東京競馬場で良いんじゃないですか。でも、大井はやっぱり好きとかじゃなくて、故郷ですよね。安心するというか……。人も慣れているからね。
●「その競馬場の雰囲気、コース、競馬場周りの飲食店なども含めて、好きな競馬場はありますか?」
圭太:競馬場よりも土地ですね?ああ、ありますね。新潟はご飯がおいしい。何を食べてもおいしいですよね。中京は(調整)ルームの味噌煮込みうどん。京都はとろみ付きのタンタン麺。ワンタン麺だっけ。中山はマーボー麺。ルームの食事はだいたい朝に摂っていますからね。
マネ:味噌煮込みは検量をする前に食べるんですよ。それくらい体重に余裕がある訳ですよ。
圭太:朝は土日同じのを食べたりしますよ。新潟だとチャーシューメンとかね。けっこう麺が多いですかね。大井の頃はルームでカレーが多かったかな。騎手の休憩所では麺類が多かったね。
(※騎手の食事というテーマで、過去にはNHKの「サラメシ」にも出演)
マネ:レースの合間に昼も食べてたね。
圭太:空くからね。地方だと8鞍で、連続6鞍までなので、必ず空くところがあって、大概そこで食べていましたね。
マネ:レースの合間にファストフードも普通に食べていましたよ。それで気持ち悪くないから、胃は丈夫なんでしょうね。
●「今年のお誕生日はどのように過ごされたのですか?」
マネ:あれっ、誕生日、焼き肉食ったんじゃなかった。「今日、誕生日か」何とか言って。去年は確か阪神かどこかに行ってたよね。「誕生日おめでとうございます」と言われて、ああ、誕生日なんだと思い出したくらい。
圭太:家族と一緒にいましたね。子供たちにも色々と祝ってもらったし、色々と作ったものとかをくれるんですよ。嫁さんからもちゃんとプレゼントはありますしね。
●「今、もらって嬉しいのは何ですか?」
圭太:……。別にないけど、ニューバランスの靴。最近、好いてるんですよ。
マネ:あれでしょ。2足ずつ買って1足履いて、1足取っとく用とかやって、ハハハ(笑)。
圭太:そんなことやらないよ。何で取っとくの?
マネ:マニアはそうだよ。スニーカーマニアはね。完全に保存用で。
圭太:へぇ~。昔は全然ニューバランスを履かなかったんですけど、最近は色がカラフルじゃないですか。あれに惹かれていまして。
●「ファンレターは最近来ましたか?」
圭太:ないです。たまにハガキとか。いつもの親子さんがくれるものに手紙が入っていたぐらい。でも、それがあろうがなかろうが、競馬をしっかり乗ることが大事だと思いますよ。
-:余談ですが、安藤(勝己)さんが「上半期のMVPジョッキー」だと言ってましたよ。
圭太:僕ですか。褒めてくれましたね。嬉しいね。
-:秋競馬に入りますけど、最後に意気込みをお願い致します。
圭太:夏は暑い日も続いて、集中し辛い日もありますが、秋になり涼しくなって、僕ももっと良いパフォーマンスを見せられればなと思います。G1も始まって、有力馬もいますので、さらに良い騎乗を目指して頑張りたいと思います。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成し、NARとのダブル1000勝は史上4人目の快挙を挙げた。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。