今週より中山、阪神開催が開幕。いよいよ新馬戦も最後の開催となった。さすがに、ここからクラシックへ向かうのは厳しいが、POGのポイントを少しでも増やしてもらうためにも頑張って欲しいものだ。

土曜日は中山で芝2000m戦。バルバロッサ(牡3、美浦・大竹厩舎)は、半兄がトーキングドラム(阪急杯)。「全体に幼くてまだ攻め切れないが、少しずつ変わっていきそう。フットワークから芝の長い距離はいいのでは」と大竹師。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路54秒9-12秒8(強め)で、併せた相手に遅れてしまった。コメント通り叩きながら良くなっていくタイプか。

ポワンセティ(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)は、半姉が現4勝のアドマイヤナイト。美浦ウッドで4F52秒台後半が出ていれば水準レベルにはある。ネイビークロス(牝3、美浦・菊沢厩舎)は、2月12日、18日と2週連続で除外。2度除外なら今度こそ出走は大丈夫だろうが、一応未勝利戦出走も視野にあるようだ。ウッド4F54秒台後半と、調教は毎週地味である。

アランブレラ(牡3、美浦・尾関厩舎)は、半兄がピオネロ(現6勝)。ウッド5F71秒台と平凡だが、余裕をもってのもので、まだまだ時計は詰められる。ネイルドイット(牝3、美浦・田島俊厩舎)は、母の兄にバランスオブゲーム(重賞7勝)、母の弟にフロンティア(新潟2歳S)。ウッドで5F71秒台と軽めだが、除外もあって本数は増えており、馬もできあがってきている。ロジフレンチ(牡3、美浦・国枝厩舎)は、近親がフジキセキ(朝日杯FS)。ウッド70秒台を馬なりでマーク。軽めに見えるが、外目をまわって負荷はかけられている。

日曜日は、阪神で芝2000m戦。センテリュオ(牝3、栗東・高野厩舎)は、全兄がトーセンスターダム(重賞2勝)。「乗り込むにつれて動きが変わってきたし、時計も出てきた。まだ弱さもあってこれからだが、素質は秘めていそう」と高野師。2週前まではもう一つだったが、1週前は坂路53秒4-12秒4と前進してきた。高野厩舎なので、直前は結構な時計を出してきそうな雰囲気だ。

レーガノミクス(牡3、栗東・池添学厩舎)は、半兄がレジェンドセラー(現4勝)、近親にアドマイヤジュピタ(天皇賞・春)がいる。CWで5F67秒台、終い11秒半ばの時計を楽々マークし、1600万の馬と併入。デビューへ向け準備万端で、好勝負を期待できる。ボアヴィスタ(牡3、栗東・石坂厩舎)は、半兄がダービー馬ディープスカイ。CW66秒台、上がりも12秒台でまとめ、動きは良好。ただ除外による権利を持っておらず、出走は微妙。

中山ではダート1200m戦。ヘニーマックス(牡3、美浦・栗田徹厩舎)は、近親にエイシンドーバー(重賞2勝)がいる。「この父(ヘニーヒューズ)の産駒らしく、いかにもダート向きという感じ。大型でパワーのある走りをする」と栗田徹師。ウッド4F53秒台も、上がりが14秒かかってしまい調教時計は目立たないが、馬体からもまだまだ変わり身を見込める。

オフザロック(牡3、美浦・矢野英厩舎)は、半姉がオールドパサデナ(5勝)、半兄がシュナウザー(現4書)とダートで活躍。2月2日、17日と2度除外になり、さすがに今回はデビューが叶うだろう。ウッド4F54秒台と平凡だが、1600万の馬に先着している。ユーリトミクス(牝3、美浦・加藤征厩舎)は、半姉がフォーエバーマーク(キーンランドC)。ウッドで72~72秒台と、ここまで時計が目立たないのは、まだ調教本数が少ないから。今週は権利取りの投票となる。アーキトレーヴ(セ3、美浦・菊沢厩舎)は、半姉がダイワダッチェス(現3勝)。1週前は坂路56秒7だが、2週前には坂路55秒1-12秒6と、上がり12秒台を楽にマークしており、出走態勢はできている。

久々に新規入厩をお伝えするのはジンゴイスト。半兄にリアルスティール(ドバイターフ)がいる。早い段階で「ボーンシストによりデビューが遅い」と発表されており、入厩に時間がかかってしまった。さすがにクラシックは厳しいが、まずはゲート試験に合格し、デビューへ向けて順調に進んでほしい。