年明けの注目レースは、中山芝2000m。関西の良血馬も遠征し、好メンバーが集結した。ただ当レースを含め、新馬戦は出馬ラッシュで除外も多くなると見られており、抽選が通るか各馬の運も重要になってくる。

1月5日
◆京都芝1800m

レッドシルヴァーナ(牝、ロードカナロア×シルバーフォックス、栗東・松田国厩舎)
近親にトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)、デニムアンドルビー(ジャパンC、宝塚記念ともに2着)ら、一族には活躍馬が多数いる。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路55秒5-12秒5(一杯)。2週前にはCWで一杯に6F81秒台、5F66秒台後半、1F12秒台半ばの好時計を出しており、新馬戦勝利へ向け準備は進んでいる。鞍上は福永騎手。

メイショウホウジュ(牝、オルフェーヴル×アルペンローズ、栗東・藤岡健厩舎)
半兄はメイショウカドマツ(アルゼンチン共和国杯2着)。調教は坂路54秒1-13秒0(一杯)と時計は目立たず。兄のメイショウカドマツも初戦は惨敗で、2戦目に快勝。この馬も叩いてからか。

◆中山芝2000m

ヒシゲッコウ(牡、ルーラーシップ×ラルケット、美浦・堀厩舎)
半兄はステルヴィオ(マイルCS勝ち馬)。「大型馬でじっくりと乗り込んできた。繊細な面はあったが少しずつ順応してきたし、血統馬らしく動きもいい」と森助手。調教はウッドで一杯に5F69秒台半ば、1F12秒台後半をマークし、古馬オープンのキャンベルジュニアに1馬身程度遅れたが、相手が古馬オープン馬では仕方なし。時計は水準のものが出ており、初戦から好勝負を見込める。

ブルーエクセレンス(牡、ディープインパクト×タッチⅡ、栗東・池江厩舎)
近親にアルキメデス(朝日チャレンジC勝ち馬)。「成長に合わせてデビューを待った。乗り込むにつれて動きが良くなっている。芝の長めに適性がありそう」と池江師。調教はCWで一杯に6F81秒台、5F67秒、1F11秒台後半の好時計で、金杯出走予定のマウントゴールドに先着。この馬も初戦からゴーサインだ。鞍上は武豊騎手。

ジェットモーション(牡、ハーツクライ×トップモーション、栗東・藤岡健厩舎)
母の兄はアドマイヤメイン(重賞2勝、ダービー2着)。「馬格のある大型馬で、稽古はじっくりと量を消化。まだ自分からという感じではなくブリンカーを試しているが、素質はありそう」と藤岡健師。調教はCWで一杯に5F69秒、1F13秒台前半。まだ太目が残っており、叩きながら良くなっていくタイプか。

ダンスディライト(牡、キングカメハメハ×ダンスインザムード、栗東・松永幹厩舎)
母は桜花賞、ヴィクトリアマイル勝ち馬。半姉にダンスファンタジア(フェアリーS勝ち馬)がいる。CWで一杯に追い6F81秒台、5F66秒台半ば、1F13秒台後半で、併せた新馬に3馬身程度の遅れ。全体時計は速いが、前半飛ばしたぶん終いはかかってしまった。もう少しバランスの良い時計が出せるようになれば合格点だ。鞍上は横山典騎手。

カウンターエア(牡、オルフェーヴル×デルモニコキャット、美浦・奥村武厩舎)
母は北米G3勝ち馬。半姉サタンズサーカスは、北米GⅠ2着。1週前は坂路56秒台だが、12月23日には坂路54秒2-12秒5を出している。1週前段階で540キロ前後の馬体重があり、初戦から動けるか微妙なところだ。鞍上はF.ミナリク騎手を予定。

ロマンチックキス(牝、ルーラーシップ×スターリーロマンス、美浦・畠山厩舎)
半姉はノボリディアーナ(府中牝馬S勝ち馬)。調教は坂路52秒7-13秒3(強め)と、速めの時計をマークしている。鞍上は藤田菜七子騎手。

エレヴァージュ(牡、エイシンフラッシュ×エレガントマナー、美浦・木村厩舎)
半姉は2戦2勝で引退したリーガルプレゼンス。近親にフサイチコンコルド(ダービー馬)、アンライバルド(皐月賞馬)、ヴィクトリー(皐月賞馬)、リンカーン(G1で2着3回)など活躍馬が多数出ている一族。調教はウッドで一杯に追い、5F69秒台、1F12秒台後半。内目を通ったこともあるが、終い12秒台なら合格点だ。

モッシュピット(牝、オルフェーヴル×ライブリーチューン、美浦・古賀慎厩舎)
半兄はダノンゴールド(平地5勝、障害3勝)。ウッドで5F70秒台、1F14秒台前半を楽走でマーク。軽めだが、調教一本目に坂路54秒1を楽に出しており、ウッドでも時計は詰められるだろう。最終調教でどれだけやってくるか。

レッドパルテール(牝、ブラックタイド×シェーンフレール、美浦・手塚)
近親にアグネスデジタル(天皇賞・秋など海外、交流含めG1を6勝)。ウッドで一杯に追い、5F67秒台後半、1F12秒台後半。デビュー前の美浦ウッドで、この時計から上々だ。

アンダープロミス(牡、ロジユニヴァース×カーヴィシャス、美浦・萩原厩舎)
繁殖牝馬ソニンクの3×3。おかげで父がダービー馬ロジユニヴァース、近親にもロジユニヴァースがいる。調教は坂路58秒6-14秒1(馬なり)と軽めだが、2週前にウッドで軽く気合を入れる程度に5F68秒台前半、12秒台後半の時計を出しており、仕上げは進んでいる。

トーセントルマリン(牝、ノヴェリスト×アドマイヤキャロル、美浦・小野厩舎)
母の弟にカレンブラックヒル(NHKマイルC勝ち馬)がいる。調教は坂路58秒4-13秒4と軽めも、12月23日に坂路で55秒5-12秒5を楽にマークしており、最終調教でしっかりやれれば十分だ。

1月6日
◆中山ダート1800m

メジャーセブンス(牝、ダイワメジャー×サンデア、美浦・小笠厩舎)
母は北米でG3を2勝。半兄はフサイチコウキ(4勝)。調教はウッドで一杯に4F52秒台半ば、1F13秒。調教を積む毎に時計を詰めている。鞍上は田辺騎手。