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騎手コラム

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キタサンブラック

(牡4、栗東・清水久厩舎)

ブラックタイド
シュガーハート
母父サクラバクシンオー
通算成績12戦7勝
重賞勝利 16年天皇賞(春)(G1)
16年京都大賞典(G2)
15年菊花賞(G1)
15年セントライト記念(G2)
15年スプリングS(G2)
連対時平均馬体重520kg (最高:538kg) (最低:504kg)
前走時馬体重538kg
POINT脚と胴が長く、長距離向きのシルエットながら、父ブラックタイド譲りの筋肉量を併せ持つ。仮に時計勝負になっても十分に対応可能だ。前走時は九分程度の仕上げであったにもかかわらず貫禄の勝利。今回は一度使われたことによって腹回りがシェイプアップ。肋も薄っすらと浮いて見え、最大目標であろうジャパンCに向けて完璧に仕上げてきた。東京で走るのはダービー以来となるが、あの時とは馬の完成度が段違い。天皇賞を勝った時と同じくらいのデキで勝ち負け必至だ。

ゴールドアクター

(牡5、美浦・中川厩舎)

スクリーンヒーロー
ヘイロンシン
母父キョウワアリシバ
通算成績16戦9勝
重賞勝利 16年オールカマー(G2)
16年日経賞(G2)
15年有馬記念(G1)
15年アルゼンチン共和国杯(G2)
連対時平均馬体重483kg (最高:496kg) (最低:462kg)
前走時馬体重496kg
POINT前走時も休み明けながら馬体は太め感なく仕上がっていたが、今回は更に磨きがかかってきた印象を受ける。毛艶はとても良好で、状態が上向いてきているのは明白。馬体の張りも申し分ない。欲を云えばもう一絞りしても良いかもしれない。この1週間で腹回りが絞れれば完璧。馬体に関してはほぼ完成されているので、特に不安はない。惨敗した天皇賞(春)はイレ込みがキツかったので、当日落ち着いた状態をキープできていれば上位進出は堅いだろう。

ディーマジェスティ

(牡3、美浦・二ノ宮厩舎)

ディープインパクト
エルメスティアラ
母父ブライアンズタイム
通算成績8戦4勝
重賞勝利 16年皐月賞(G1)
16年セントライト記念(G2)
16年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重473kg (最高:476kg) (最低:466kg)
前走時馬体重482kg
POINTガッシリとした骨格、豊富な筋肉量で見栄えがする。長距離向きでない体つきでも、折り合いに不安の無い馬なので3000mという距離もこなせるかと思ったが……。結果を見ると、やはり2000m~2400mくらいが良い馬なのかもしれない。ジャパンCと有馬記念、どちらに出走するか流動的な状況であったものの、毛艶も良く、馬体減りもない。筋肉の張りも上々だ。贔屓目なしに好仕上がりで、菊花賞時と同等かそれ以上の状態と云っても過言ではない。持ち時計もあり、古馬相手でも十分通用するだろう。

リアルスティール

(牡4、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績11戦3勝
重賞勝利 16年ドバイターフ(G1)
15年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重501kg (最高:506kg) (最低:498kg)
前走時馬体重502kg
POINTバランスの取れた現役屈指の好馬体。筋肉量が多いのはディープインパクト×ストームキャットの特徴で、同配合のキズナも筋肉質な馬だった。直飛で脚長のシルエットは活躍馬に多い特徴。馬体の造りを見ると2400mは持ちそうだが、豊富な筋肉量、行きたがる気性から現状、距離が延びるのは歓迎とはいえないだろう。パドック~返し馬でエキサイトしていないか、当日の気配も注目したいところ。また、蹄がやや小さめで薄い馬なので、道悪はマイナス。

シュヴァルグラン

(牡4、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績15戦6勝
重賞勝利 16年アルゼンチン共和国杯(G2)
16年阪神大賞典(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:480kg) (最低:464kg)
前走時馬体重474kg
POINT腰高なのは背が完全に伸び切っていないこともあるが、元々の体型によるものが大きい。前走はプラス6キロと馬体が増えていたが、全体的に太いと言うよりたくましくなってきた印象がある。胴が長く、いかにも長距離向きのシルエット。飛節の折りが深く、身体も柔らかいので瞬発力もあり、長く良い脚を使える。日光の当たり加減もあるが、前走時に引き続き毛艶は抜群に良く見せており、体調は万全。クビさし~胸前、トモの張りも申し分なく、本格化してきたと見て良い。強敵揃いの一戦だが好勝負になる素晴らしいデキ。

ルージュバック

(牝4、美浦・大竹厩舎)

マンハッタンカフェ
ジンジャーパンチ
母父Awesome Again
通算成績12戦5勝
重賞勝利 16年毎日王冠(G2)
16年エプソムC(G3)
15年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重452kg (最高:458kg) (最低:450kg)
前走時馬体重450kg
POINT全体的にスラッと見せる薄手の牝馬。見栄えのするタイプではないので、評価が難しいところがあるものの、良く見えた前走と遜色ないくらいの状態にはある。馬体の張りも申し分なく、寒くなってきたが冬毛も全く伸びていない。体調面が安定してきた証拠だ。背中が短く、腹回りは長い。シルエット、馬体の造りだけで云えば、長距離もこなせる。マンハッタンの仔は総じてトモが緩い面があるのだが、ここに来てかなり後躯がたくましくなってきた。天皇賞は末脚不発に終わったものの、まだ見限るのは早計。評価落ちなら買ってみたい1頭。

サウンズオブアース

(牡5、栗東・藤岡健厩舎)

ネオユニヴァース
ファーストバイオリン
母父Dixieland Band
通算成績18戦2勝
連対時平均馬体重498kg (最高:506kg) (最低:488kg)
前走時馬体重510kg
POINT500キロを超える大型馬だが、シルエットはさほど大きい馬とは感じない。中身が詰まっている馬なのだろう。前走時は決して良い仕上がりとは云えない状態であったが、今回は一度使われて多少、上向いてきた雰囲気。ただそれでも昨年の有馬記念を2着した時と比較すると、若干見劣りしてしまう感が否めない。充実期にはもっと皮膚を薄く見せ、身体全体に張りがあった。本番までの1週間で、どれだけ変わり身があるか。いずれにせよ今回は抑えまでの評価とした。

ラストインパクト

(牡6、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
スペリオルパール
母父ティンバーカントリー
通算成績29戦7勝
重賞勝利 14年金鯱賞(G2)
14年京都大賞典(G2)
14年小倉大賞典(G3)
連対時平均馬体重489kg (最高:498kg) (最低:482kg)
前走時馬体重490kg
POINT前走時は休み明けながら、なかなかの仕上がりで好勝負できると見たものの、結果は見せ場なく7着。宝塚記念、京都大賞典時と比較して肋が浮いて見え、極端に細いわけではないが、これ以上細くなると少し心配。元々腹袋は立派なタイプでもある。冬毛が伸び始めているため、毛艶は良く見せないが、馬体の張りや筋肉量は悪くない。ただ、勝ち負けとなるとどうだろう。絶好調とまでいかない雰囲気で、強いG1馬相手にどこまでやれるか。左回り適性でなんとか上位を狙うといったところ。

レインボーライン

(牡3、栗東・浅見厩舎)

ステイゴールド
レーゲンボーゲン
母父フレンチデピュティ
通算成績13戦3勝
重賞勝利 16年アーリントンC(G3)
連対時平均馬体重444kg (最高:454kg) (最低:434kg)
前走時馬体重444kg
POINT<今週のイチオシ>年明けのシンザン記念からダービーまで5戦、今年だけですでに7戦と数を使われているが、全くへこたれることなく常に上位に食い込むタフな馬。それは馬体にも如実に表れており、ダービーの頃と比較しても筋肉量の増大は明らか。馬体重としては10キロ程度しか増えていないが、それ以上と思えるようなたくましい体つきになった。毛艶も輝いて見え、トモの筋肉ははち切れんばかりの張り。相手は強いが、全く見劣りしない抜群の仕上がりで上位を狙う。

ビッシュ

(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)

ディープインパクト
バランセラ
母父Acatenango
通算成績6戦3勝
重賞勝利 16年紫苑S(G3)
連対時平均馬体重415kg (最高:420kg) (最低:408kg)
前走時馬体重418kg
POINT410キロ台の小さな馬で、立ち写真で見栄えのするタイプではない。スラッとした立ち姿、ゆとりのある胴回りから、距離延長は問題なし。筋肉量もこの馬の水準をキープしている。冬毛が伸び始めていることから、毛艶は良く見えないが、馬体の張り自体は悪くない。ただ好仕上がりだった秋華賞と比較すると若干の見劣りは否めない。古馬相手に小柄な馬体でどこまで通用するか。揉まれると苦しい展開になりそうなだけに、できれば外枠を引いてスムーズな競馬がしたいところだろう。

トーセンバジル

(牡4、栗東・藤原英厩舎)

ハービンジャー
ケアレスウィスパー
母父フジキセキ
通算成績12戦5勝
連対時平均馬体重472kg (最高:480kg) (最低:462kg)
前走時馬体重480kg
POINT暗がりになっているが、飛節の折りが深い曲飛に寄った造りで、瞬発力勝負は大の得意。ハービンジャー産駒らしく、トモの筋肉量が頼りないところがあった馬で、故に勝ちきれない競馬が続いていた。腰の甘さは徐々に解消されつつあり、それが坂のあるコースでの勝利に繋がっている。前駆、特に胸前の筋肉は隆々として盛り上がっており、皮膚の薄さからも素質馬であることがわかる。後躯がたくましくなればこのメンバーでもやれそうだが、現状は厳しい戦いになりそう。今後の成長に期待したい1頭だ。