【府中牝馬S】イタリアンレッドが重賞3連勝!

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11年10月16日(日)、4回東京5日目11Rで第59回府中牝馬ステークス(GⅡ)(芝1800m)が行なわれ、中舘 英二騎手騎乗の5番人気・イタリアンレッドが快勝。道中は中団の外目を追走。直線、残り200mで先頭に立つと、更に外から追いすがる4番人気・アニメイトバイオ(牝4、美浦・牧厩舎)、3番人気・フミノイマージン(牝5、栗東・本田厩舎)の追撃を僅かに振り切った。勝ちタイムは1.46.8(稍)。

クビ差の2着にアニメイトバイオ、更にクビ差の3着にフミノイマージン。1番人気に支持されたアパパネは直線で伸びを欠き14着に敗れている。

勝ったイタリアンレッドは、牡馬を一蹴した今夏の七夕賞、小倉記念に続いて重賞3連勝。次走、エリザベス女王杯の有力候補に名乗りを上げた。馬主は株式会社 東京ホースレーシング、生産者は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「イタリアの赤」。東京サラブレッドクラブでの募集総額は1800万円。

1着 イタリアンレッド(石坂正調教師)
「きょうは夏日和。夏女には良かったのかな(笑)。
放牧先から帰ってきても、筋肉に柔らか味があり、調教はタイム以上に躍動感がある。去年までとは全然違うし、状態の良さを実感しながら東京に連れてきた。中舘騎手には、調子を上げていた七夕賞のイメージで乗ってほしいと話したよ。
サマー2000シリーズの連勝で強さを証明したとはいえ、大きな馬場を正攻法で勝てて、もう強さは本物だと思う。GⅠ(浜中騎手でエリザベス女王杯へ向かう予定)に期待がふくらむ内容だったね。この勢いで、もっと大きなタイトルを狙いたい」

2着 アニメイトバイオ(田辺騎手)
「速い馬にからまれずに、出たなりで進めようと思っていました。流れに乗れ、直線の反応は絶好。あと一歩でしたね。やはり力のある馬ですよ」

3着 フミノイマージン(太宰騎手)
「道中はいい感じで運べました。直線で進路を変えるのに手間取りましたが、最後までよく伸びています。まだいいころと比べるとトモの状態に物足りなさが残りますし、次はもっと良くなります」

4着 アスカトップレディ(大庭騎手)
「内枠を生かし、ロスのない競馬ができました。直線はぎりぎりまで追い出しを我慢。いい脚を使っています。格下といっても、力はありますよ」

5着 コロンバスサークル(藤岡佑騎手)
「夏場から走り続けていても、すごくいい状態。道中はスムーズに運べた。アパパネをマークし、少し追い出しを待たされたとはいえ、よく伸びている。早めに外から抜けられたので、併せるかたちならばもっとやれたと思う」

7着 セラフィックロンプ(宮崎騎手)
「もう少し我慢できたら。小回りコースに慣れているので、道中は少しハミを噛みました。でも、復調は感じられましたよ。だいぶ活気が出てきました」

8着 レディアルバローザ(N・ピンナ騎手)
「敗因がわからない。絶好のポジジョン。思いどおりのレースはできたのにね。他馬と接触したけど、それでもこんなに負ける馬ではないから」

11着 サンテミリオン(三浦騎手)
「まだ内にもたれたりして、完調手前なのは明らか。ただ、一瞬、おっと思わせる感触があった。なんとか復活してほしい」

13着 オウケンサクラ(丸山騎手)
「内容は悪くないですよ。追い切りで動いていても、まだ中身が伴っていない段階です。次は変わると思います」

14着 アパパネ(蛯名騎手)
「道中は折り合いが付き、直線は前が開き、突き抜けるパターン。稽古でも感じていたが、まだ重いね。かなり攻めていたけど、それでも増えてしまうのが悩ましい。地力はあるから、これで変わってくれると信じたい。エリザベス女王杯も厳しい戦いになると思うが、なんとか巻き返したいよ」

(国枝栄調教師)
「レース運びに問題はない。安田記念もそうだったが、最後に伸びなかったね。絞り切れないのが敗因。エリザベス女王杯へ向け、いろいろ対策を考え、手は打ちますよ」

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イタリアンレッド
(牝5、栗東・石坂厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:バルドネキア
母父:Indian Ridge
通算成績:18戦8勝
その他の重賞勝利:
11年小倉記念(G3)
11年七夕賞(G3)


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