【菊花賞】オルフェーヴルが史上7頭目の3冠達成

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11年10月23日(日)、5回京都6日目11Rで第72回菊花賞(GⅠ)(芝3000m)が行なわれ、池添 謙一騎手騎乗の1番人気・オルフェーヴルが優勝。勝ちタイムは3.02.8(良)。

レースはサンビームがハナを切る形でスタートしたが、外からフレールジャックが交わして先頭へ。2番手にロッカヴェラーノがピッタリと続いて、前半1000m通過は60秒6。例年のような縦長の展開にはならなかった。

オルフェーヴルは道中、中団馬群の中を追走していたが、坂の下りから徐々に位置取りを上げると、直線の入り口では早くも先頭に並びかける勢い。アッサリと突き抜け、ゴール前は流す余裕を見せてのゴールとなった。2馬身半差の2着には道中、最後方を追走していた2番人気・ウインバリアシオン(牡3、栗東・松永昌厩舎)、1馬身3/4差の3着には3番人気・トーセンラー(牡3、栗東・藤原英厩舎)が続いて入線している。

勝ったオルフェーヴルは重賞初制覇となった3月のスプリングSから、皐月賞、日本ダービー、休養を挟んだ神戸新聞杯に続いて5連勝。05年ディープインパクト以来となる、史上7頭目の牡馬クラシック3冠馬に輝いた。馬主は有限会社 サンデーレーシング、生産者は白老の(有)社台コーポレーション白老ファーム。馬名の意味由来は「金細工師(仏)」。サンデーサラブレッドクラブでの募集総額は6000万円。

【馬主(オーナー) (有)サンデーレーシング代表・吉田 俊介氏のコメント】
「まずは勝ててホッとしました。そして本当に凄い馬にめぐり会えたんだと実感しました。皐月賞・ダービーを勝った後、ファンの期待も背負っていると感じていました。ノーザンファームしがらきのスタッフが良い状態で送り出してくれましたし、池江調教師、池添騎手のおかげで三冠を獲ることができたと思い大変感謝しています。」

【管理調教師 池江 泰寿調教師のコメント】
「勝てて嬉しい気持ちとホッとした気持ちと半々です。牧場スタッフのおかげで良い夏を過ごせたことが、三冠を獲れた最大の要因だと思います。いつも調教師席のモニターでレース観戦しているのですが、生で三冠を達成する瞬間を観ようと思い、4コーナーを回ってから慌ててスタンド観覧席に出ました(笑)。今後の予定は、短期的には馬の状態を確認してからジャパンカップ(GI)か有馬記念(GI)に向かいたいと考えています。また、中長期的なプランとしては、来年凱旋門賞(G1)に挑戦したいと思います。」

【池添 謙一騎手のコメント】
「無事に三冠を達成できてホッとしています。レース前の取材や新聞記事から十分三冠を意識していましたし、プレッシャーはきつかったです。今日は朝からソワソワしていましたが、いつもどおり自分のペースを崩さないように心がけました。レースの合間にディープインパクトで三冠を達成した武 豊騎手が向かいに座っていた時に、この人はどうやってこのプレッシャーを克服したのかと感じ、この人は本当に凄い人だなと思っていました(笑)。池江先生からは『オルフェーヴルと謙一を信じている。』と言われたので、自信を持って騎乗しました。ゴール後、外ラチに飛んでいって新馬戦のように落馬しましたが、最後もオルフェーヴルと僕らしい瞬間でしたね(笑)。」

【このレースの全着順・払戻金はこちら】

オルフェーヴル
(牡3、栗東・池江寿厩舎)
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
通算成績:10戦6勝
その他の重賞勝利:
11年東京優駿(G1)
11年皐月賞(G1)
11年神戸新聞杯(G2)
11年スプリングS(G2)



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