【JCダート】トランセンド「チャンピオンとして君臨できるように…」

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30日(水)、栗東トレセンで行われたJCダートの共同会見は以下の通り。
トランセンド(牡5、栗東・安田厩舎)、安田隆行調教師~

-:それではお話を伺って参ります。トランセンドはこの1年で非常に成長したかと思うのですが、ドバイに遠征する前と、帰ってきた後の変化についてはどのように見てらっしゃいますか?

安:まあ変化と言いましても、馬自身は大きく変わってません。精神面では凄く大人になったんじゃないかな、という印象は受けました。

-:この秋、注目の中、2走したわけですが、その2走とも激しい競馬だったように思うのですが?

安:そうですね。南部杯からJBCに行きまして、今回がJCダート。秋3回は当初から使いたいと思っていましたが、その通りに馬が対応してくれました。

-:先週もポリトラックで非常にいい時計が出ていましたね。

安:ええ、水曜日ですね。いつものこの馬のパターンとして、1週前にポリトラックでメイチの追い切りをして、競馬の週は坂路で軽く流すと。今回も思うような調教でレースに臨みます。

-:今、お話がありました坂路ですが、今日は7時に入りました。時計は52.6-12.5秒となっていますが、時計も含めて動きはどんな感じですか?

安:馬場が緩かったのもあって、乗り手が2度ほど滑らすところがあったらしいんですが、それでも「ホントに気分良く流せた」と言っていました。ボクが見てても、コレでいいなと思いました。

-:この秋2走と比べると今日の追い切りはどうでしょうか?

安:時計自体は以前と比べてちょっと地味ですけど、内容としてはもうホントに完璧じゃないかなと思っています。

-:当初から先生はこの秋の一番の目標はJCダートと仰っていました。その目標にグッと近づくデキなんじゃないですか?

安:そうですね。昨年はチャレンジャーとしてこのレースに挑んで勝ってくれましたが、今年はチャンピオンとしてこのレースを迎えたいなと思っています。

-:去年は「最優秀ダートホースを獲れなかったな」と振り返ってらっしゃいましたが、ココを勝ちますと今年はタイトルが見えてきますね。

安:はい。このレース勝ったらもう見えてくるんじゃないかなと思っています。

-:この秋2戦はともに2番手からの競馬でした。今回も前に行く強い馬がいますが、展開的にはどんな風になりそうですか?

安:やはり本来、ハナに行く方がこの馬の力を出せると思うんですが、他にも速い馬がたくさんいた場合は控える競馬になるかもしれません。前走、前々走とそれなりの結果を出してくれましたから、どういう展開になるかは分からないけど割と安心して見られるんじゃないかなと思っています。

-:レースに行っての幅が広がりましたよね。

安:そうですね。これまではハナ一辺倒でしたが、控える競馬が板に付いてきましたね。

-:その展開を考えますと、枠順がかなり大きなウエイトを占めてくるかなと思うのですが、内、真ん中、外、どこがいいでしょうか。

安:やはりハナに行く方がいいと思うので、内枠の方がいいですね。

-:枠順、展開の他、勝負のポイントがありましたらお願いできますか?

安:勝負のポイント…。そうですね。トランセンドがハナに行ったら相当テンのペースは速くなると思うんですよ。去年もそうでしたし。それでもトランセンドはバテないので、大丈夫じゃないかなと思っています。

-:今ならどんな展開でも大丈夫と?

安:そうですね。今ならどんな展開でも大丈夫じゃないかなと思っています。

-:また、週末は雨予報で馬場が渋るんじゃないかなという天気予報なんですが、渋った場合についてはどうですか?

安:土曜日が雨らしいですね。でもトランセンドは速い時計も持っていますし、その辺は全く心配しなくてもいいと思っています。

-:その他、今お考えの中にある課題がありましたらお願いします。

安:やはり枠順が外で、内の方に速い馬がいて行けない場合や、道中でゴチャゴチャっと被せられた場合が心配ですね。

-:JCダートは歴史上、連覇を達成した馬が1頭もいないというレースなんですね。

安:そうらしいですね。今まで強い馬がたくさんいたのに連覇がないということなので、今年はトランセンドが連覇したいなと思います。

-:では、連覇にかける先生の意気込みのほど、お聞かせください。

安:はい。先ほども言いましたように、去年はチャレンジャーとして無欲の挑戦で強い勝ち方をしてくれましたが、今年はチャンピオンとして君臨できるように勝利を目指したいと思います。

-:多くのファンが期待しています。頑張ってください。

安:ありがとうございました。