スマートファルコンが突然の引退、種牡馬に

トピックス

ダート界の快速馬としてならしたスマートファルコン(牡7、栗東・小崎厩舎)が、左後肢飛節の腱しょう炎が慢性化したために引退することとなった。

スマートファルコンは美浦でデビューを果たすと、芝のジュニアCでも勝ち鞍をあげるなど、当初は芝にも挑戦していたが、小崎憲厩舎への移籍を皮切りにダート路線に専念。交流重賞戦線を中心に活躍を遂げると、5歳秋には本格化。
JBCクラシックでフリオーソを1.3秒も千切って、初めてのG1タイトルを手にすると、暮れの東京大賞典では2.00.4の驚異的なレコード勝ち。また、(6つのJpn1タイトル含む)交流重賞9連勝、JBCクラシック&東京大賞典連覇。トランセンドとの一騎打ちを制すなど、砂の猛者として、目覚しい活躍をみせてきた。
圧倒的なスピードと、他馬を寄せ付けないスピードで、「砂のサイレンススズカ」の異名をとった。ラストランは今年のドバイWCで10着。今後は社台スタリオンステーションにて種牡馬入りする。

なお、主戦の武豊騎手は自身の公式コラムにおいて、「いい思い出がたくさんある馬ですが、一番先に頭に浮かんだのはドバイワールドカップでの出遅れ。あのときに右前脚をちょっと痛めた感じだったのが、対角線の左後ろ脚の不安につながったのかと思うと、いまでも残念です」とコメントを残している。

同馬は半兄に99年の東京大賞典の勝ち馬であるワールドクリークがいる血統で、馬主は大川徹氏、生産者は静内の岡田スタッド。馬名の意味由来は「冠名+隼」。

スマートファルコン
(牡7、栗東・小崎厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:ケイシュウハーブ
母父:ミシシツピアン
通算成績:34戦23勝
重賞勝利:
12年川崎記念(G1)
10~11年東京大賞典(G1)
10~11年JBCクラシック(G1)
11年帝王賞(G1)
11年日本テレビ盃(G2)
11年ダイオライト記念(G2)
08・10年浦和記念(G2)
09年ブリーダーズGC(G2)
09~10年さきたま杯(G3)
09~10年かきつばた記念(G3)
09年名古屋大賞典(G3)
09年佐賀記念(G3)
08年兵庫ゴールドトロフィ(G3)
08年白山大賞典(G3)