注目の新馬【4回阪神】ロードクロサイト

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●注目の新馬【4回阪神】ロードクロサイト

ロードクロサイト
(牝2、栗東・矢作厩舎)
父:Unbridled’s Song
母:Folklore
母父:Tiznow

キーンランド社のセプテンバー・イヤリングセールに上場され、38万5000ドル(約3000万円)で落札された逸材。父はBCジュヴェナイルやフロリダダービーに勝ったアンブライドルズソングである。数々G1ウイナーを輩出し、本国でもラヴェリータ(関東オークスなど重賞を7勝)やアグネスソニック(NHKマイルC2着)が活躍した。

母系も優秀である。母フォークロアはティズナウの初年度産駒であり、G1・BCジュベナイルフィリーズを制覇。エクリプス賞最優秀2歳牝馬に輝いた。早期から走り、大成も望めるファミリーだ。

昨年12月に輸入され、大山ヒルズで順調に乗り込みを消化。日本競馬向きのスピードを見込まれていた。栗東への移動は8月11日。29日のゲート試験に合格すると、早速、派手な動きを見せる。9月12日の坂路では51秒7の好タイムをマーク。まだ良化の余地をたっぷり残しながらも、十分に力を発揮できる態勢が整っている。

9月22日(土)、阪神の芝1200mにスタンバイ。追い切りにも跨って素質の高さを実感している武豊騎手が手綱を取る。



小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。