【ニエル賞】武豊&キズナが凱旋門賞へ好発進V

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9月15日(日)、フランスのロンシャン競馬場でニエル賞(G2)(3歳牡・牝、総賞金:13万ユーロ、芝2400m)が行われ、日本から参戦した武豊騎手騎乗の日本ダービー馬・キズナ(牡3、栗東・佐々晶厩舎)が優勝!勝ちタイムは2.37.64。

道中、後方2~3番手待機のキズナ。直線で外に出すと、武豊騎手も追い出しを待つ余裕をみせ、直線半ばでスパート。先に抜けだした馬に並ぶと、内からオコヴァンゴ、英ダービー馬のルーラーオブザワールドと追い比べ。ゴール前は日英ダービー馬によるゴール前のクビの上げ下げとなったが、僅かにキズナが制した。

勝ったキズナは、今春に重賞3連勝で日本ダービーを制覇。海外初戦となった今回も、9月1日より、僚馬のステラウインドと共にフランス入り。 パスカル・バリー厩舎で調整を続けてきたが、前哨戦を見事制し、ロンシャンの馬場、58㌔の斤量も克服(凱旋門賞の3歳馬の斤量は56㌔)。 父のディープインパクトが成し得なかった世界制覇へ向けて、申し分のないスタートを切った。 馬主は前田 晋二氏、生産者は新冠の株式会社 ノースヒルズ。馬名の意味由来は「絆」。

同レースは、これまでにヴィクトワールピサ、ナカヤマナイトの日本馬2頭が挑戦していたが、日本馬の優勝は初めてのこと。

【武豊騎手のコメント】
「ゲート内でかなり待たされたけど、馬は落ち着いていました。直線は手応えが良くて、仕掛けたらすぐに先頭に立ちそうになったので、一旦我慢して追い出しました。仕上がっていないぶん、最後は詰め寄られましたが、本番に向けて良いレースができましたね。レース後は勝ったつもりだったが、ライアン(ルーラーオブザワールドのムーア騎手)が、『勝った』というので、2着かと思いましたよ」

【佐々木晶三調教師のコメント】
「今日は完全には仕上げていなかったので、直線半ばは『止まらないでくれ、止まらないでくれ』と見ていました。今回は勝ち馬から5馬身差くらいに来てくれれば良いと思って見ていましたが、この臨戦過程で結果を出してくれて、ますます本番が楽しみになりました。これから仕上げれれば、この馬の上積みは凄くあります。装鞍所もパドックも落ち着いていて、馬に気合いが足りないと思いましたが、そんなことはありませんでしたね」

キズナ(牡3、栗東・佐々晶厩舎)
父:ディープインパクト
母:キャットクイル
母父:Storm Cat
通算成績:8戦6勝
その他の重賞勝利:
13年東京優駿(G1)
13年京都新聞杯(G2)
13年毎日杯(G3)





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