高松宮記念勝ちの種牡馬、オレハマッテルゼが死去

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06年の高松宮記念(G1)勝ち馬で、引退後は北海道浦河町のイーストスタッドにて種牡馬として供用されていたオレハマッテルゼ(牡13)が、重度の腰萎症のため10月30日(水)に亡くなったことが発表された。

オレハマッテルゼは祖母にオークス馬ダイナカール、半姉は重賞2勝馬のエガオヲミセテという良血で期待を集めるも、デビューは3歳の5月と遅かった。しかし、着実に成長を見せ、5歳の春にオープン入りし、その後重賞で善戦を続けるなど素質が開花。6歳を迎えた06年に高松宮記念を制し、初重賞制覇がG1タイトルとなった。次走の京王杯SCも勝利し、G1制覇がフロックではないことを証明した。

以降は勝利に手が届かず、07年富士S(9着)を最後に引退。翌年に種牡馬入りし、11年デビューとなった初年度産駒からは重賞2勝を挙げているハナズゴールを輩出している。同馬の活躍もあり種付頭数も増加、今後が期待された矢先の死だった。

馬主は小田切有一氏、生産者は安平のノーザンファーム。馬名由来は石原裕次郎主演の映画「俺は待ってるぜ」より。JRA通算獲得賞金は3億8457.4万円(付加賞含む)。

シンジケート会長 谷川利昭氏のコメント
「良血種牡馬らしく初年度から活躍馬を出し、去年は100頭を越える繁殖牝馬に配合いただきました。まだ13歳と若く、これからという矢先だっただけに残念でなりません。本馬の冥福と残された産駒の活躍をお祈り申し上げます」

オレハマッテルゼ
(牡13)
父:サンデーサイレンス
母:カーリーエンジェル
母父:ジヤツジアンジエルーチ
通算成績:38戦9勝
重賞勝利:
06年高松宮記念(G1)
06年京王杯スプリングC(G2)