良血開花サングレアル 同厩ハープスターに挑戦状!

トピックス

オークスへの優先出走権を懸けた戦い、フローラS(G2)は4番人気のサングレアル(牝3、栗東・松田博厩舎)が優勝。桜花賞馬ハープスターに挑戦状を叩きつけたのは、同厩舎の超良血馬だ。

半歩ほど出遅れたスタートから、道中は中団後ろのインを追走。直線では外に進路を取り、前が開けると鞍上のアクションに応えてグングン加速。先に抜け出したブランネージュを一完歩ずつ追い詰め、最後はアタマ差交わしてゴールを駆け抜けた。

「1コーナーでゴチャついていたのを退避できましたね。乗りやすい馬で、初めての左回りでもスムーズ。道中は両サイドを見つつ、早めに抜け出すとソラを使うので、ゴール前できっちり交わすよう心がけていました」と岩田康誠騎手は淡々とレースを振り返った。

「理想的な競馬で、あれで勝てないようなら、諦めるくらいのレースでした」とは松田博資調教師の談。

半姉にG1・6勝の女傑ブエナビスタ。フランス語で『王家の血脈』を意味する名を授けられ、活躍を義務づけられたサングレアル。「気性面に課題があって、攻め馬でもモタれたりするところがあります。もっと鍛えないといけないですし、これ以上は体が減らないでしょう。少しずつ良くなっていくはずです」と、数多の名牝を送り出してきた名伯楽は更なる成長を求める。

当然、姉の乗り味を知る岩田騎手の期待も大きい。「抜け出すまでは速い脚ではありますが、まだ子供子供しています。もっと成長したら、凄い脚を使えるようになってくるのではないでしょうか。距離が延びてもこなしてくれるでしょうし、楽しみですね」とコメントを締めくくった。

3歳牝馬戦線に新星誕生。果たしてハープスターの牙城を崩すことはできるか。普段は同じ屋根の下で暮らす2頭が、樫の舞台でついに相まみえる。