平林雅芳の2歳戦回顧(10/10.11)

トピックス

土曜京都1R
2歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.25.8


勝ち馬:マイネルセラーノス(牡2、栗東・野元厩舎)

人気のエルトベーレが先手を取って逃げたが、前半3Fが35.4と、ちとペースが速かったか。結局は前つぶれの展開となった。
勝ったのは好位の外目を追走していたマイネルセラーノス。
2着も直ぐ後ろに付けていたワイキキブリーズ。
まだまだ展開ひとつで着順がコロコロと変わる不安定な時期でもある。

スタートして最初は芝がある。
そこを先手を取ったのがエルトベーレだが、ダートに入ってからも前は数頭が雁行する流れ。
エルトベーレが出て、2番手にナンゴクトップガン、外から大外枠のタガノムーンダストも前に出て行き、ズーッと4頭ぐらいが半馬身ずつで続く厳しい流れとなった。
しかし4コーナーまで先手を譲らないエルトベーレには、1000メートル通過が1.00.2と息の入りづらい流れとなってしまった。
しかし前に行った中では一番の粘り。
付いて行った馬は掲示板にも乗っていない。
勝ったのは、4コーナー手前では先行集団の直ぐ後ろの外に付いていたマイネルセラーノス。
直線半ばで先頭に踊り出た。
しかし簡単には勝たせてくれない。
道中でそのマイネルセラーノスの後ろを追走のワイキキブリーズが猛追して、クビまで迫った。
3着はこの両馬から8馬身と大きく離れたが、ランドタカラが追い込んだ。
その次にエルトベーレが粘りに粘っての4着であった。

マイネルセラーノスは前回距離を1800mに伸ばしたが今ひとつの結果で、今回は1400mに短縮してきたもの。
流れに乗じた面もあるが、キッチリと答えを出した格好だった。


土曜京都2R
2歳未勝利
芝1600m
勝ちタイム1.35.3


勝ち馬:スズカイルマン(牡2、栗東・橋田厩舎)

札幌デビューだったが、相手がハナ差負けのスズカイルマン。
前走はよもやの3着と乱れてしまったが、今日は好位から磐石の構えで後続を封じたもの。
直線では手綱をしゃくっただけの楽勝劇。最後は流し気味でもあった。
これからさらに上を目指せる器だろう。

⑱の大外枠からポンとスタートも決まったスズカイルマンだが、直ぐに控えて2番手。
前半1000メートル通過が1.00.0とまったくの平均ペースの流れ。
逃げたセトノステラが2着に粘り、内ラチ沿いを進んでいたヒロコファンタジーが3着、その直後に付けていたカネトシディオスと、内ラチ族が上位を占めたが、勝ち馬は3番手をガッチリと大名マークの形。
前に行っていた馬では、2番手を進んだハートフルボディだけが失速してしまった。どうやら距離が長い様だ。
楽な手応えで進めたスズカイルマンが、直線残り1Fあたりからジワッと先頭に立った。
あとは安藤勝Jが手綱をシャクるだけの誘導でゴール。
後続には2馬身以上の差をつけていた。
かなり前向きな気性面だけに、これからは自分自身との戦いとなりそうだ。
持てる能力はかなりありそうな馬。
レース経験を積んで落ち着きが出てくれば、頭角を表してくる馬だろう。
最後の2Fだけが速い、まったく平均ペースの流れで後続馬の出番はなかった。
勝ったスズカイルマンだけが抜けていた感じの一戦であった


土曜京都3R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.23.6


勝ち馬:トイボックス(牡2、栗東・木原厩舎)

結局は逃げ切ってしまったトイボックス。
前半3Fを35.4の平均ペースで流れを造り、上がり3Fも35.7と脚を温存しての逃げ切り劇となった。
食い下がったのが、一番人気のメイショウトリノ。
直線半ばでは一旦前に出たようにも見えたが、ゴールでは相手が前にいた。

先ほどの未勝利戦よりもまだ遅い流れとなった新馬戦。
ゲートを一番先に出たのがスターリングパート。
そして直ぐに内からトイボックスが出て行った。良く観ると同じ勝負服だ。
結局は内のトイボックスが先手を取った。
1000メートル通過が1.00.3だから、断然に前が有利な流れである。
4コーナーを廻るあたりが一番他馬が接近したところで、4頭が横並びとなった。
内からトイボックス、スターリングパート、その外にメイショウトリノ。
さらにその外にセレスペドロイアだった。
しかし直線に入って直ぐにトイボックスとメイショウトリノ2頭が抜け出した。
そこから2頭のマッチレースとなり、追い合いとなる最後の1ハロンだった。
一旦外のメイショウトリノが出た時もあったようだったが、ゴールではトイボックスがクビ差先着していた。
3着は、前の2頭からちょっと離れたがウインジェラルドが、伸び脚良く上がってきた。

2番手を進んでいたスターリングバードは、直線に向くと手応えがなくなり後退。
セレスペドロイアも4コーナーまでで、直線ではサッパリな伸び。
中団を追走していたウインジェラルドが、直線で幾分内へもたれ気味ながらもいい伸びを見せてきたが、前には届かない3着であった。
馬場もそうだが、断然、前へ行ける馬が強い傾向だ。


土曜京都5R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.48.9


勝ち馬:テイラーバートン(牝2、栗東・角居厩舎)

京都開催となっているのに、まだ新馬戦の馬数が増えない。
これからなのだろうが、ちょっと例年以上に仕上がりが遅く感じる。
この新馬戦だが、ここも逃げ切り劇。
前半1000メートルを1.01.0と完璧なスローペースに落としたテイラーバートン四位Jが、直線ではむしろ後続を離し気味となる逃亡劇であった。

スタートで、ロードホーリーがアオった。
逆にポンと出て行ったのが、12頭立てで牝馬2頭の中の1頭、テイラーバートンだ。
スッと楽な先行となってレースを造っていった。
2番手にシゲルイッテツだったが、すぐにホッコーダイクン、バンコジーロが上がって、2番グループを形成していった。
しかし、先頭を行くテイラーバートンは淡々とした感じのマイペースで逃げていった。
3コーナーあたりで、2番手グループに付けていたバンコジーロが少し頭を振るような仕草を見せた。外へでも逃げ気味だったのか。
そんな後続グループを尻目に、テイラーバートンは軽快に飛ばした。
結局4コーナーで2番手のホッコーダイクンに半馬身まで並ばれたのが、後続との一番の接近だった。
そこらで鞍上から気合を入れられて、直線へと向かった。

直線に入ったテイラーバートンの逃げは衰えず、むしろ後続を引き離した。
大きなストライドでペースアップ。
上がり3ハロンを11.9~11.7~11.8だから、ここらは一番速くなった処だろう。
完璧に自分の世界を造ってしまった。
これでは後ろの馬では追い込めない。
だいぶ離された2番手に、内目からバンコジーロが抜け出たと思った途端に、外からロードホーリの伸びが優って先にゴールといった感じだった。
勝ち馬からは5馬身も離されていた。

スタートで少しアオり気味のロードホーリーだったが、その後はジワっと上がり、4コーナーでは好位グループの直ぐ後ろまで追い上げていた。
直線での伸びも良かった。
勝った馬だけが自分の能力を全開したようなデビュー戦と言っていいだろう。


土曜京都9R
りんどう賞
芝1400m
勝ちタイム1.20.8


勝ち馬:ラナンキュラス(牝2、栗東・矢作厩舎)

逃げたユメノキラメキが造ったペースは、前半3Fが34.4で、さらに1000メートルが57.3。1200メートル通過が1.08.9とかなり速い流れだった。
開幕週だけに馬場コンディションがいいのは当然だが、けっこうなペースであった。
ギリギリまで粘った内容は悪くないもの。
勝ったのは、圧倒的一番人気のファレノプシスの子供、ラナンキュラス。
436キロのそう大きくはない馬体だが、切れ味はタップリな馬だ。
メンバー中最速の上がり34.4の切れで、2つめの勝ち星を上げて、さらなる上を目指す。

ラナンキュラスは、五分には出ているがあまりダッシュ力がない。
グレナディーンもよろけて出たような感じだった。
内ではオーロラナイト、タガノジョーカーが出遅れ気味。
好発を決めて出て行ったのがユメノキラメキで、迷わずに前へ出て逃げの手を取った。
2番手にコルドバが続き、その後ろにグレナディーンが、内インタレスティングと並んで3番手グループとなった。
ラナンキュラスは後ろから3頭目で、前にオーロラナイトにアマファソンがいる位置であった。
3コーナーを廻るあたりで、前2頭から少し離れた3番手グループの中にいたグレナディーンが、一瞬ひるむような格好を見せ、鞍上の武豊Jが後ろを見た。
狭い処でのアクシデントがあった模様だ。

前を行く2頭を、3コーナー過ぎからジワジワと後続グループも差を詰め出して、4コーナーではけっこう差がなくなってきた。
ラナンキュラスが坂の下りでけっこう仕掛けて、前に取り付いてきていた。
グレナディーンの外へ並ぶ勢いだ。

直線も、ユメノキラメキがまだ先頭をそのまま維持していた。
追いながら前に出てきたラナンキュラスが、グレナディーンの外へ並びかけ抜いて先に仕掛けた。 内ユメノキラメキ、真ん中グレナディーン、外ラナンキュラスの態が、残り1ハロン手前から続いた。
先にラナンキュラスが一番前へと出て、ゴールを目指した。
2番手争いになったが、グレナディーンが内を制して2着、半馬身遅れて3着ユメノキラメキとなった。
4着にはアマファソンが追い上げてきていた。
ラナンキュラスはそんなに大きくない馬体だが、数字以上に大きく見せる馬。
さすがファレノプシスの子供といわせるだけの雰囲気だ。
もう少しゲートを出てからがスムーズになると、このうえなく良い感じとなるだろう。
精神面はけっこう強そうなタイプと見受ける。
これからますます上へと登りつめていけそうな器だろう。


日曜京都1R
2歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.13.5


勝ち馬:トシギャングスター(牡2、栗東・矢作厩舎)

スタートでたった1頭だけ大きく出遅れたトシギャングスター。
ブービーからまた離れた最後方を追走。
4コーナーでは、やっと2、3頭抜くも、まだ後ろの内目だったが、そこから馬群の中を1頭だけ違う脚色で前に進んでいった。
ゴール前で抜け出し、安全圏だったヴェリタスローズをも交わしてしまうとは。
長くいい脚を使った、そんな印象であった。
上がり3Fが、驚愕の35.9。
ダート戦でこの数字を出して勝ち上がるとは只者でない。
この大変身ぶりには驚きだ。
この馬は、もしかして凄いダート馬なのかも知れない。
そんな風に思わせる勝ち方と数字であった。

結局は前が速かったという事か。
フリークヒロインが先手を取って行ったが、タイセイグリッターにマイネルレガーロがつかず離れず追走。
前半3F通過が35.2と、ちと速かったか。
しかし、3コーナーでは外マイネルレガーロの手応えが抜群で、勝つのはこの馬と思わせるほどの手応えだった。
でも直線では思う程に伸びがなく、むしろ先行馬の後ろにいたタムロガッツとヴェリタスローズが、いい感じで直線で残り1Fあたりから前に出て、逃げたフリークヒロインを交わして先頭に踊り出た。
ここらでは、やはりヴェリタスローズが勝つと思えた程。
2着もタムロガッツが前を捕らえて決まりそうと思った時に、後ろから凄い脚でトシギャングスターが上がって来ていた。
前を行くヴェリタスローズに襲いかかってのゴール板だった。
届いたか、押し切ったか本当に微妙な判定となった。
勢いは外のトシギャングスターだが、態勢的には内有利とさえ見えたほど。
しかし勢いは恐ろしい。

4コーナーでは後ろから3頭目ぐらいの追走だったトシギャングスターだが、まだ前との差は随分あったはず。
ただ直線1Fあたりで、馬込みの中を姿勢を低くして上がっていくいい感じには見えたが、まさか一番前まで届くとは思えない位置だった。
何せ1頭だけ違う脚を使ったといった内容。
クロフネ産駒でダート替わりが良かったのだろう。
お見事としか言いようがない。
ゴール前で一転二転したトップ争い。
桁違いの脚を使ったトシギャングスターの前では、どの馬も霞んでしまった感じだった・・。

日曜京都2R
2歳未勝利
芝1400m
勝ちタイム1.22.3


勝ち馬:キタサンンスズラン(牝2、栗東・須貝尚厩舎)

北海道シリーズで勝てなかったが、素質十分のキタサンスズラン。
新潟デビューで若い内容だったが2着死守したエイシンリターンズに、阪神新馬戦でグレナディーンの2着したトーホウシンバル。
上位の人気馬はこんな様相だったが、まずは順当に収まったレースとなった。
逃げたのがリズミカルステップ。
前走は2番手からのレースだったが、今日は先手主張。
前半3Fを34.9に4Fを47.2と、いい流れを造れた。
しかし2番手をガッチリとマークしたキタサンスズランが、直線入り口ではもう先頭のムード。
残り1Fを押し切った感じであった。
キタサンスズランの外でレースをしたエーシンリターンズが、半馬身差届かずの2着。
3着にはクビ差まで迫ったトーホウシンバル。
ちょっと4コーナーを廻る時に、外へ一瞬だけもたれるロスがあった様に見受けた。惜しまれる内容だ。
逃げて粘ったリズミカルステップが4着であった。

4コーナーの楽な感じと抜け出す時の脚色からも、もっと楽勝と思えたキタサンスズランだが、ゴール前では鞍上がだいぶステッキをふるっていて、後続にかなり迫られた。
おやっと思えるゴール前だったが、まずは勝ったことを評価したい。
馬体も480キロ近い好馬体の持ち主で、まだまだこれから良くなってくるのだろう。
今日の競馬は完全に燃焼した感じで、ストレスの残らない競馬のはずだ。

日曜京都3R
2歳未勝利
芝2000m
勝ちタイム2.02.2


勝ち馬:エイシンフラッシュ(牡2、栗東・藤原英厩舎)

スタート前に一番人気のステージプレザンスが落鉄、蹄鉄のうち替えでだいぶ時間をロス。若駒だけに精神的にどうか心配された。勝ったのは二番人気のエイシンフラッシュが直線後1Fからスッと反応良く伸びて先に出たレッドスパークルをクビ交わして勝利した。

内枠を利して、逃げたタイガーバローズ。
ついていったオースミカイエンにセイピーシーズ。
前半1000メートルが1.01.7だし、1200メートルが通過が1.14.5のかなり遅い流れとなった。
向う正面からは、先頭から半馬身ずつ後ろへ連なる感じでけっこう流れて行っているように見えたが、実際はそう速くはなかった。
結局は最後の決め手勝負となった。
3コーナーから前が4頭。
ハードダダンダンまでが先行馬の横に並ぶ展開。
その後ろで待っていたエイシンフラッシュが内で、外へ出すタイミングを後ろを見ながらの直線入り口だったが、残り1ハロンからは前に切り替えて、少し開いた隙間をスッと脚を伸ばしての勝利だった。
2着には、内からスルスルと抜けたレッドスパークル。
だいたい同じ位置でレースを運べていたが、残り1ハロンから内目をスルスルと先に出て抜けたが、最後にエイシンフラッシュにクび差交されての2着。
3着はステージプレゼンス。
1、2着馬と同じ位置でのレースだったが、直線で前に馬が壁になり、一瞬遅れ気味の仕掛けとなったもの。
開けてからの3着でワンテンポの差だった。
直線半ばで、松岡Jが乗ったシルクゴスホークが、ちょっと手綱を絞る様な狭くなるシーンがあった。

勝ち馬エイシンフラッシュは、デビュー戦から3ケ月ぶりだが、中間は熱心にやられての仕上げ。馬体も8キロ減とスッキリ。
追われてからの反応も良く、能力全開したものだろう。
休み明けでもあり、まだまだこれからの馬だろう。

日曜京都4R
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.25.1


勝ち馬:アイアムルビー(牝2、栗東・長浜厩舎)

大外枠のブルロックが一番いいスタートを切ったが、芝からダートコースに入ったあたりで、内からアイアムルビーが出て行き、そのまま逃げ切りとなった。
2番手を進んだフライトオブスワンが、2着からそのまま2着。
結局は行ったの先行馬ペース。
前半の3Fが36.0で上がり3Fも36.7と、まったくの平均ペースに落とした幸Jの思うつぼのレースとなった。

スタートで、ブルーライトニングがアオって出た。
一番先にダートコースに出たのはフライトオブスワンだったが、ダッシュを利かせて内からアイアムルビーが出て行った。
2番手フライトオブスワン、3番手メイショウガンケンと行った隊列で進んだ。
結局、逃げたアイアムルビーは、4コーナーで後続とは一番の接近を感じたけれども、半馬身差まで。
直線に入って残り1ハロンあたりからさらに脚を伸ばして、最後は3馬身も離しての勝利となった。
2番手にフライトオブスワンで、3着には道中内目の3、4番手にいたルミエールヴェリテが伸びてキープ。

ここも前々で決まった新馬戦。本当に先行馬有利な競馬ばかりである。
でもタイム面で1.25.1は悪くないもの。
新馬戦とは言えこのタイムで走れるのだから、まずまずのメンバーだったのだろう。

日曜京都5R
2歳新馬・牝
芝1600m
勝ちタイム1.34.4


勝ち馬:タガノパルムドール(牝2、栗東・宮厩舎)

なかなかの好時計でデビュー勝ちをしたタガノパルムドール。
けっこう長い間にいい脚を使っている。
メンバー中で最速の34.9の末脚だから、抜き出ていた感じだった。
この馬は次走も要注意だろうと思える。

内からルクールダンジェがスッと出て行った。
ちょっと行きたがる感じだけに、鞍上は前に馬を置きたい様子。
その内からティファニーケイスが先手を取って行った。
大外枠のオメガブルーベリーも、いいスタートを切って3番手に付けた。
長いなが~い向う正面を、ゆったりと行きたい処だ。
でも2、3番手グループに4、5頭が固まって前を追う形で、まずまず流れて行った。前半3Fが34.7と、悪くない流れであった。
先行グループの一番後ろに、最内枠のカスクドール。
ちょっと鞍上が仕掛けて、内ラチ沿いを上がって行った。
そこから少し離れたポジションに、タガノパルムドールがポツンと単騎で追走した。

3コーナー過ぎて、17頭だけに縦が長い感じだった。
最後方だったスマートプランも、外目をジワッと前に押し上げていった。
坂の下りで、けっこう前も接近してきた。
4コーナーを廻る時には、ティファニーケイスの外にルクールダンジェ、その外にオメガブルーベリー、さらにその外にヤマニンピトレスクの4頭が横並びになった。
その後ろの内目にカスクドール、その少し後ろにニシノメルモが続いた。
直線に入るあたりで、内からカスクドールが前の2頭の直後に接近。
その外へニシノメルモも付けた。大外へタガノパルムドールの姿も見えた。

残り1Fのところでは、先頭にティファニーケース、すぐ隣にルクールダンジェ。
その後ろで内を付いたカスクドール、馬場の真ん中をタガノパルムドールだ。
逃げたティファニーケースを交わして先頭にルクールダンジェが先頭に立った瞬間に、外からタガノパルムドールの末脚が炸裂して差しきり勝利。
惜しかったのはカスクドールで、ティファニーケースがバテてしまい内ラチ沿いに来て行き場をなくし、立て直してからの追い上げとなっての3着。
そのアオリを喰っていたのが、5着のマイトップイモンであった。
ここらは次走大きく変わってくるものと思える。

タガノパルムドールは、中団の前の一番いい位置にいたのは確かだが、長~い脚を使っての勝利。
母ダンスインザダークらしさを感じさせた勝利であった。
この1.34.4はけっこうな時計であろう。