障害の第一人者・田中剛騎手が引退

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JRAは15日(木)、美浦の田中剛騎手が、10月31日(土)をもって騎手を引退することとなった事を発表した。
引退後は柄崎孝厩舎で調教助手となる予定。
なお、10月31日(土)の昼休みに、東京競馬場のウィナーズサークルで引退式を行われる。

田中剛騎手は79年3月にデビュー。これまで脊髄の損傷や股関節などの骨折で19度の手術を受けてきたが、今年5月の精密検査の結果、頸椎に異状が判明。
命にも関わる程の病状だったため、引退を決意するに至った。

騎手としては、カチウマタロー(80年)、オンワードボルガ(85年)、シンコウアンクレー(91年) ノーザンレインボー(98年)の中山大障害4勝をはじめ、 障害重賞通算12勝をマークするなど、障害レースを中心に活躍。横山富雄元騎手以来、史上2人目の平地100勝・障害100勝を達成。
また、拍車と呼ばれる馬具を積極的に使用することでも知られている。
95年、98年、01年にはJRA賞最多勝利障害騎手を受賞。障害レースの第一人者として知られた。


田中 剛
(たなか つよし)
1961年2月13日生まれ
[初免許年] 1979年
[所属] 美浦・フリー
[初騎乗] 1979年3月3日2回中山3日目9R アローキングダム (8着/11頭)
[初勝利] 1979年5月13日2回東京8日目3R カチウマタロー
[今年度成績] 2戦0勝(うち障害0戦0勝)
[生涯成績] 5253戦364勝(うち障害1420戦207勝)