研究員がレポート!西園正都調教師共同インタビュー

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菊花賞に出走予定のイコピコを管理する西園正都調教師の共同インタビューが開かれました。


‐:いよいよ菊花賞です。本日の追い切りではどんなご指示を、また調教をご覧になっていかがでしたか?

西:しっかりと15で入って、しっかりとしたラップを刻んで、最後もしっかりと伸ばす予定でしたが、その通りの調教が出来たと思います。

‐:追い切りの採点をすると?

西:100点満点です。思い通りの仕上げが出来たと思います。

‐:神戸新聞杯を振り返っていただきたいのですが。

西:競馬としては縦長の競馬で、前の組と後ろの組が二つに分かれていました。その中で平均のラップで後ろの組からイコピコだけが次元の違う脚を使ってくれましたので、改めて強さを感じました。

‐:神戸新聞杯ではそれほど人気は無かったのですが、先生としては自信度はどうでした?

西:自信はありました。オープンの白百合ステークスを勝ちまして、その後もラジオNIHHEI賞で4着とはいえ、トップハンデで不利もありましたから。強い競馬をしてくれたので、もう少し人気があるかな、と思っていたんですけれど、ちゃんと期待には応えてくれました。

‐:そうしますと、あのレースが終わってますますの先生の自信も深まって。

西:そうですね。新馬戦を除いては、掲示板に載っていましたし、素直な馬なので、力はいつでも発揮してくれる馬なので、期待はしていました。

‐:あらためてこの馬の一番良いところはどういうところでしょうか?

西:賢さです。この馬はジョッキーと話し合いが出来るというか、賢い馬なので、オンとオフの切り替えもしっかり出来ます。

‐:前走もスローペースでしたけど、中団の後ろで楽に追走した感じで。

西:四位騎手の騎乗ぶりも良かったんですけど、本当にリラックスしてコーナーの手前までは遊んで走っている感じでしたから。

‐:そうすると距離が延びても安心材料といえるのではないでしょうか?

西:そうですね。菊花賞の3000メートルはみんな初めての距離なんですが、過去にも名馬が折り合いを欠いて敗れたケースもありますので、一番のポイントは折り合い、馬と人との話し合いになると思いますけどそれを出来る力を持っていると思います。

‐:前走がレコード勝ちなので、反動を気にする向きもあるかと思いますけど、それに関してはいかがですか?

西:さすがに一頭だけ際立った脚を使って来たので、レース後の1週間は心身共に疲れたところが見受けられましたけど、1週間経って調教を再開して、乗り出したらやっぱりしっかりと回復して来てくれまして、今では一番良い状態になっています。

‐:これまで8戦してきた中で今回のデキは?

西:前走くらいのデキはあると思います。競走回数が少ない事もそうなんですが、放牧に行くたびに自分たちの感覚を超えて馬が成長してきてくれますので、また今回も競馬で、自分たちの想像を超えて強さを発揮してくれるんじゃないかな、と思いますけど。

‐:体重はどうでしょうか?夏場を挟んで同じ体重で出走してきていますが。

西:前回もちょっと太いかな、という感じで来たんですけど、追い切りが終わったあとにしっかり自分で競馬モードに入りまして、競馬の当日は前走からプラマイゼロで。優等生ですね。やっぱり賢いと思います。

‐:気になる相手関係ですが、先生はどのように見ていらっしゃいますか?

西:上位組とは前走で初めて対戦して、まだ戦っていない相手もいますけど、自分の馬が一番近い位置に立っていると思いますので、100%の力を発揮出来るように持っていきたいと思います。自分の力を出して、どこまでやれるかだと思います。


‐:馬場状態はどうでしょうか?

西:ずっと長期予報を見ているんですけど、あれだけの脚を使うので、出来れば良馬場でやりたいです。

‐:枠順は気になりますか?

西:中団くらいで付いていきますので、枠には左右されないと思います。

‐:ジョッキーとは何か作戦面での話し合いなどは。

西:いや、四位騎手っていうのは、ある意味天才なので、あまりああだこうだ言わず彼の感性に任せて。

‐:先週G1を勝ちましたしね。

西:彼の風に乗りたいと思います。

‐:タムロチェリーでG1を勝っている先生ですけども、菊花賞への思いというのはどんなものでしょうか?

西:最後のクラシックですから、何とか良い状態に持っていきたいと思います。

‐:最後にファンの方にメッセージをお願いします。

西:相手も揃いまして強いんですが、イコピコの名前もカワイイので、応援の程をよろしくお願いします。


西園 正都
(にしぞの まさと)
1955年12月29日生まれ
[免許交付年] 1997年
[厩舎開業年] 1998年
[所属] 栗東
[今年度成績] 242戦27勝(うち障害2戦0勝)
[生涯成績] 3163戦236勝(うち障害96戦10勝)

イコピコ
(牡3、栗東・西園厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:ガンダーラプソディ
母父:ジェイドロバリー
近親:シャドウゲイト
通算成績:8戦4勝
重賞勝利:09年神戸新聞杯(G2)