研究員がレポート!福永祐一騎手共同インタビュー

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21日、菊花賞でセイウンワンダーに騎乗予定の福永祐一騎手の共同インタビューが開かれました。


‐:セイウンワンダーに騎乗予定の福永祐一騎手に伺います。調教をご覧になっていかがでしたか。

福:最後までまっすぐ走っていましたし、先生も、オーバーワークになり過ぎない良い状況だとおっしゃっていたので、心配はしていませんでした。

‐:前走の神戸新聞杯はいかがでしたか?

福:正直、最終段階の追い切りではまだ太め感を感じましたし、動きとしても物足りない印象がありましたけど、レースでは良い競馬をしてくれました。一回叩いて更に良くなって来るでしょうし、期待の膨らむトライアルでした。

‐:2400mという距離は?

福:距離面の不安を言われていましたけど、走らせてみないと分からないですし。2400mは二回目でしたけど、ダービーの時はかなりの道悪で参考にならないですから、距離適性をはかる意味では重要なトライアルレースだったと思います。なので、あえて後ろから行かずに正攻法の競馬をしました。そうしないと距離適性が分からないので。

‐:それは福永さんのご判断でしたか?

福:先生が任せてくださったので、ヘンにスタートを遅らせない方がいいかな、と思いました。

‐:折り合い面はいかがでしたか?

福:スタートも凄く良くて、若干行きたがるような素振りを見せていましたけど、馬の後ろに入れてからはリラックスして走ってくれていました。そういう、前に壁を作る状態であれば折り合いに関しては問題が無いと思います。

‐:今回は更に距離が延びて3000mになりますが。

福:そうですね。やっぱり折り合い次第じゃないかな、と思います。前走にしても最後まで伸びていましたし、ダービー2着馬とそう差の無いところにいましたから、力のあるところは見せてくれましたしね。どの馬でもそうでしょうけど、折り合いが重要になると思います。

‐:先ほどおっしゃっていた上積みという事を考えると、非常に楽しみな菊花賞と言っていいでしょうか?

福:そうですね。先週の追い切りに跨らせていただいたんですけれど、前走の時の追い切りとは比べ物にならないくらい良くなっていましたから、僕自身は非常に楽しみにしています。こういう良いチャンスをいただいたので、何とか結果を出してモノにしたいな、という気持ちはあります。

‐:菊花賞は長いだけじゃなくて、難しいコースですね。

福:京都の外回りは広くて良いコースですけど、上り下りが激しいコースですから、菊花賞ではより乗り手の技量が問われるでしょう。馬の状態も良いので、状態が良いとそれだけかかりやすくなりますから、それはこちらが上手くコントロールしてあげて最後の直線まで行ければ。力のある馬ですからぜひ勝たせてあげたいと思います。

‐:2週間、京都競馬場でレースに乗ってみて、馬場状態はどうでしたか?

福:今は非常に良いですね。かなりのハイペースにならない限り、後ろからでは厳しいような馬場状態になっていると思います。

‐:では最後にファンに向かってメッセージをお願いします。

福:はい。今回はダービー馬も出てきていませんし、突出した存在のいないG1なので、どの馬にもチャンスがあると思います。その中で非常に良い状態で臨めるという事は、僕自身凄くワクワクしていますし、僕の乗り方ひとつで距離も大丈夫だと思います。2歳の時にG1を取っている馬ですけど、もうひとつタイトルを取れるように頑張りたいと思います。



福永 祐一
(ふくなが ゆういち)
1976年12月9日生まれ
[初免許年] 1996年
[所属] 栗東・フリー
[初騎乗] 1996年3月2日1回中京1日目2R マルブツブレベスト (1着/16頭)
[初勝利] 1996年3月2日1回中京1日目2R マルブツブレベスト
[今年度成績] 709戦81勝
[生涯成績] 9729戦1089勝

セイウンワンダー
(牡3、栗東・領家厩舎)
父:グラスワンダー
母:セイウンクノイチ
母父:サンデーサイレンス
近親:ワイキューブ
通算成績:8戦3勝
重賞勝利:
08年朝日フューチュリティ(G1)
08年新潟2歳ステークス(G3)